内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

日本語音読リモート・レッスン、そして、森の小道のゆるゆるジョギング

2021-09-12 19:12:17 | 雑感

 日の出はもう7時過ぎになっている。6時にジョギングに出かける、まだ薄暗い中を走ることになる。今朝は、9時から例の日本語音読リモート・レッスンを1時間おこなうことになっていたから、その前にジョギングするのはちょっと慌ただしくなる。そこで、レッスンが終わったらすぐに出かけられるように、ジョギングウエアを着、シューズも履いてレッスンに臨んだ。
 この日本語音読レッスン、本人の修論に直接関係のある本を読んでいるので、内容理解や使用されている術語の意味についてときどきかなり鋭い質問が出る。質問も原則日本語だが、ちょっと込み入った話になると、どちらからともなくフランス語に切り替える。
 今日のレッスンでは、江戸時代初期の対馬藩と幕府との関係がテーマとなっている箇所を読んだ。対馬の宗氏は、日本船の朝鮮半島への渡航許可証の管理を徳川政権から任され、日本人の朝鮮通交権を独占することを許されていた。また、朝鮮から「訳官」(通訳者)たちが90人規模で交渉のために対馬に百日間くらい滞在するときはその接待も一任されていた。一方では、幕府から直接の庇護を受け、対朝鮮外交に関して独占的な特権を与えられていた。しかし、他方では、常にその監視下におかれ、実務一切は自分たちで取り仕切らねばならなかった。日本近世外交史における対馬の特異な立場と重要性は、フランスの日本研究ではまだよく認識されているとは言えない。だからこそ学生にこのテーマを勧めたのだが、私自身大変興味がある。いつか対馬を訪ねたいという思いが募る。
 レッスン後、10時12分にジョギング出発。青空が広がる好天。森までは最短距離のコースを選び、昨日同様、森の中の小道をゆっくりとできるだけ長く走ることにした。日曜日ということもあり、この時間帯だと、ジョギングやウォーキングをしている人、ゆっくりと散歩している人、犬の散歩をさせている人、犬と一緒にジョギングしている人、自転車の人などに、森の中のいたるところで出会う。
 2時間18分で21,4キロ走る。昨日の記録を更新した。消費カロリーも1326キロカロリーに達した。これも最高記録。ただ、さすがに最後は少し脚が重くなった。このあたりが今のところの私の限界なのだろう。明日は軽く走るだけにして、脚を少し休ませる。