内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

「ヒトリゴティズム」― 鴨短冥編著『淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)語辞典』(凡庸書房、「没企画叢書」、非売品)より

2022-04-17 00:10:43 | 雑感

 「ヒトリゴティズム」って、聞いたことありますか。ないですよね。それもそのはず、こんな言葉、ありませんから。今、私が思いついた言葉(って言っていいのかな?)です。思いついた以上、自分で定義する権利あるいは責任があるのではないかと愚考つかまつります。そこで、僭越ながら、以下、辞書風な定義の真似事をしてみましょう。

ヒトリゴティズム 誰にも聞かれないとわかっていることを、SNS等を通じて、目に見えない不特定多数に向かって呟き続けることで、辛うじて苛酷な(あるいは本人がそう思い込んでいる)現実に耐え続ける、孤独な人たちの生活態度を指す言葉。2020年代、経済格差が深刻化した日本社会の貧困層で使われた始めた言葉。類義語 ツブヤキズム。関連語→おひとりさま、孤独死、コロナ禍、ツイッター、引きこもり、無縁社会。