● 刈谷の万燈祭を見物に行く 2
子供たちの万燈から始まる
刈谷城下町だった頃の鎮守の森、秋葉神社のこじんまりとした境内は町内の人たちやカメラマン等で一杯だ。隣接した秋葉三尺坊大権現は隣の喧騒をよそに静寂そのものである。
町内の子ども会であろう子供だけの万燈が奉納されていた。
人垣の後ろからではカメラは全然撮れない! 少しずつ前のほうにもぐりこんで、万燈(まんど)祭の開始時には2列目まで辿り着いた。
まだ辺りがほんのり明るいうちに、1番目の町内の奉納が始まった。
高張ちょうちんを掲げた役員と若衆頭を先頭に、2基の万燈と女性だけの万灯が入場して、勇壮な
万灯の舞いを披露した。
力自慢の若者達が代わる代わる囃子に合わせての演舞だが、中には立っているのが精一杯?らしい若者も出てくる。すかさずリーダーが次の担ぎ手を送り込む・・・交代させられた若者をそれとなく労わる様など古き鎮守のお祭のよさを垣間見た思いがする。
1町内十数分ぐらいだっただろうが、最後は3基の万灯と若者全員で「ワッショイワッショイ」と熱病に冒されたかのように踊り狂い奉納を終える。
このように7町内が万灯の武者絵で新鮮味を出したら、演舞に趣向を凝らしたりで競いながら
夏の思い出を演出してくれる。