
再び、素浪人時代の1985年に戻る。
トーキングヘッズのデヴィッド・バーンが、1985年9月21日に発売したLPが、実に特殊なものだった。
前衛劇「ザ・ニー・プレイス」という劇のために作った曲を収めたアルバムだったのだが、ひたすら「ぶーぶー」いう軍楽隊を背景にして、いわば、デヴィッド・バーンは「ポエトリー・リーディング」というか、詞の朗読をするというものだった。
当時、「クロスオーバー・イレブン」でかかった「サウンド・オブ・ビジネス」という曲がかかったので、それをカセットテープにエアチェックして聴いていた。
背景や劇を知らずに、アルバム1枚を聴きとおすのはつらいが、この1曲だけは耳に残っている。
ジャケットのパステルで描いたと思わせる絵がとても素敵です。
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デヴィッド・バーンは、1982年にも「キャサリーン・ホイール(回転花火)」という劇のためのサウンドトラックを作ってもいるが、これは全曲、バーンが創ったもので、ブライアン・イーノも協力をしたもので、この「ザ・ニー・プレイス」とは全く違ったものである。
この「キャサリーン・ホイール」は、高校1年生の初めに、毎日よく聴いていたものだが。

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今日、YOUTUBEで探索をしたら「ザ・ニー・プレイス」の動画を発見したので、アップする。
DAVID BYRNE 「THE SOUND OF BUSINESS」