こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

5連休は、まみちゃんと過ごす。

2009-09-14 23:52:03 | 写真日和


昨日は、ともかく、「鬼畜親父」を兄貴がねじ伏せたが、その代わりというと何ですが、今日、兄から電話があり「5連休、家でまみちゃんを預かってもらえないか?」とのこと。

仕事は、行き詰っているが、「これは、仕事を休みにするのはやめろ」という神さまの声かもしれない。

まずは、僕の家で、どんな風に、まみちゃんが反応するのか、まみちゃんにとっては「初めてのお泊り」を経験させるつもりで、預かることにした。

トイレとか、それ用の砂や、やわらかいお魚のキャットフードなどを買わないと。

昔はよく一緒に寝たが、そういうのも久しぶりだし。
どんなに元気か、嫌味を込めて「クソ親父」に電話してやろう。

***

土曜日は、昭和5年生まれのチャキチャキの江戸っ子のお袋さんが、そもそも「シカゴ」のコンサートに行くのもあり、親父とコチャコだけを置いておくのも危険だしね。

自分の親父への嫌悪は、幼少から始まるが、歳を取って、ずいぶんと物分り良くなり、自分の方も成長して、もはや「他人」という意識になることが出来たから、普通に、「対 父親」では無く、「対 他人」として、捉える事が出来るようになっていたのだが・・・、今回の件で、急にふつふつと昔、よく親父を殺すことばかり考えていた日々を思い出してしまった。

最近、よく「親殺し」が起きるが、自分は、その点ではよく理解出来る。
(但し、その怒りやストレスのはけ口を他人に向けたりするのはNOである。)

僕が、彼らと違う点があるとしたら、「殺した」か「殺さなかった」かの違いであって、そのカベは極めて薄いと思っている。
自分は偶然、その多感な時期に、勇気が無かったのか?抑制が効いたのか?大した理由は無いが、「結果」「殺さなかった」だけのことである。

***

一方、母親は、下町の東京っ子のイキなかあさんで、昔は洋裁を自分の家で、多くの花嫁前の若い子を相手に教えていたし、とにかく音楽が好きな人で、よく服を作るのに夜なべをして、ミシンを踏みながら、FMを聴いていた姿が浮かぶ。

幼い頃、僕の家には、冷蔵庫の上に、アブラまみれのラジオがあって、1日じゅうFMが流れていた。
僕が、70年代の音楽を多く知っているのは、当時、知らない間に、幼い頃から「刷り込み」のように、いろんな音楽を・アーチスト名はわからないながら、聴きこんでいたのがある。

また、幼稚園の頃、土曜日には、親子の「お絵かき教室」があって、そこに通わせてくれて、絵を描く楽しさを教えてくれたのも、お袋さんだった。

***

暗くて・陰湿で・神経質というより精神病じみた面を持った親父と、まるで逆の性格を持ったのがお袋さんとも言える。
お袋さんは、どこに行っても楽天的で、すぐどこでも友達が出来てしまう、という凄い人なのだ。

数年前、胃がんで2/3を切除したけれども、すぐ、まみちゃんのように奇跡的な復活を遂げ、「あたしには、後が無いのよ!」と言いながら、朝からディープ・パープルやレット・ツェッペリンなどのハードロックからマリリン・マンソンやらレディオヘッドまであらゆる「ロック」を聴きながら、毎月、来日するロック・コンサートに行く79歳のおばあさんと呼べない、劇的母さんなのだ。

まあ、そういう風に、水とアブラが結婚した訳だから、幼少の頃から、ずっと、毎日「たけしくん、ハイ」のように、ケンカの嵐の中を、僕と兄貴は生きてきた。

***

そもそも、自分が家を買って、実家を突然出たのは、兄貴の「もう、お前は家を出ろ。」というコトバ一言が起爆剤だった。

いつまでも、2人の間に引き裂かれながら、全体の調整をするのは止めて、自分の人生を生きろということだったのだろう。

コドモ2人が消えた家では、2匹の猫たちが間を取り持ちながら、次第に老年化と共に、ケンカも少なくなってきたかと思っていたのだが・・・・。

***

まあ、何はともあれ、自分が5日程度、まみちゃんと過ごすことで、少しでもお袋さんの気苦労が減るなら、そうしたい。

ネコは家に着くというコトバは正解で、自分の居慣れた場所に居るのが一番幸せなのだが・・・・。

「WELCOME まみちゃん」の横断幕でも貼って向かえるか。
本人は、しばらくはとまどうかもしれないけど。
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「かたちんば」抜き家族会議の結果

2009-09-14 00:38:24 | 雑記帳
今日は、現実的に暗かった。

私は、仕事場に行き、月曜日の打ち合わせ資料を22:00過ぎまで作っていた。
ずいぶん前に買ったのに、聴いていなかった教授の新作「OUT OF NOISE」を、CDウォークマンで何度も何度もくり返し聴きながら、パソコンに向かって・・・。

【「OUT OF NOISE」 坂本龍一】

かたや兄は、まみちゃんの件の現場確認と状況を納めに、草加の実家に向かった。

兄は、まみちゃんが生まれた時には、既に結婚して実家に居なかったので、時々実家にみんなで集まる時くらいしか、まみちゃんとの接点は無かったので、お袋さんとも、今回の件については、兄には余り言わないようにしようと言っていた。

しかし、鬼畜親父のワガママが、久々に噴火して収まりが付かなくなって、兄に電話してさんざんグチを言ったせいで、兄が実家に行かざるを得なくなったのだ。

いわば「かたちんば」抜きでの家族会議である。

***

昨夜、兄と電話で話した。

かたちんば「”彼ら”の本当の負担になっているならば、僕が引き取る。まみちゃんには可愛そうだが、それしかない。」

お兄ちゃん「お前、本当にそれでいいのか?」

かたちんば「ああ、いいよ。」

お兄ちゃん「お前と俺しかわからないと思うが、あの”彼”は本当に心底"弱い”ニンゲンなんだよ。
もう少し、あのヒトもその弱さを変えることも出来たはずなのに、結局、この歳まで、俺らも含めて変えることが出来なかった。」

かたちんば「20歳を越えたニンゲンなんて、もはや変わる訳なんかあるわけ無いじゃないか。」

お兄ちゃん「そういう言い方をするなよ。方向性を少しでも変えるタイミングもあったはずなんだよ。」

かたちんば「あのヒトが弱いことはよくわかっているよ。自分もその弱さを引き継いでいる訳だから。
ただ、今回は譲る訳にはいかないんだよ。
今まで、僕は、あのヒトに頼まれて、生まれた子猫を(ある程度育てた上で)捨てに行ったこともあるし・・・。」

お兄ちゃん「それは、俺も同じだよ。昔、色んな事があったよ。」

かたちんば「前のピー助の時は大阪に居たから、立ち会えなかったけど、相当苦しんだらしいので、安楽死させたのは、仕方が無かったのかもしれないけど、今回は違うんだ。」

お兄ちゃん「ともかく、状況がわからないから、とにかく明日行って確認してくる。
何なら、その足で、まみちゃん引き取ってお前の家に行っていいか?」

かたちんば「当然、いいよ。ただ、明日は同席できないんだ。」

お兄ちゃん「それはわかっている。お互い忙しい身だから。
ただ、自分は、今はある程度余裕が仕事にあるので、大丈夫だから。」

かたちんば「わかったよ。まかせるよ。」

お兄ちゃん「明日、向こうから電話するよ。」

***

15:00ごろ、ケイタイが鳴った。
兄からだった。

お兄ちゃん「今、お前の家で飼うのは、難しそうだ、という結論になった。
日中居ないと、おしっこの世話や、飲み物の手間もあるようだし。
お袋さんも、自分で診たいと言っているし。

今週、水曜日に、まみちゃんを医者に連れて行く日らしいから、自分がくっついて行って、先生にいろいろ聴いてくる。
結論は、それからにしよう。

・・・おお、お前と電話しているのがわかるのか、こっち向かって歩いてきたよ(笑)。ちゃんと立って歩いているよ。
水も飲んでいるし。」

かたちんば「<若干、怒りを込めて>だから言っているじゃないか。確かに、まみちゃんは、数mの範囲しか動かないけど、それは、退院した時からそうなんだ。
別におかしいことじゃなんだ。
それに、エイズや白血病のキャリアだけど、数値も安定しているし、それだけで死ぬことは無いんだよ。」

お兄ちゃん「お袋さんやお前が、一番状態を詳しくわかっているんだろうけど、自分が行って、自分でも先生に、状態をじかに聞きたいんだよ。
それから、どうするか決めよう。」

***

結局、結論は先延ばしになったが、やっぱり「鬼畜親父」の言うことは「大嘘」で「大げさ」であった。
多分、お袋さんは、何も「鬼畜親父」が言わなければ、ちゃんとまみちゃんの世話をして行きたいと思っているのだと思う。

しかし、自分が、その場に居られない怒りと「なんでみんなわかってくれないんだ」という嘆きで、バカらしくなってきた。

水曜日は、午前中に医者に行くそうだが、仕事の調整が効くかどうか、明日、仕事場で確認する。
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