ビートルズのリマスター版CDが9日に出たということで、この日曜日の昼のTBSラジオの「爆笑問題の日曜サンデー」では、ビートルズの「カラオケで歌われているビートルズ・ベストテン」なるものが特集された。
「カラオケ」なる文化が反吐が出るほど嫌いなかたちんばだが、聴きだしたら止まらなくなって、まみちゃんと部屋でのったりしながら、久々にビートルズの曲を数十曲聴くことが出来た。
ビートルズは、1966年に日本に来日したが、その年にまさにこの世に放り出されたエイリアン=かたちんばにとっては、ビートルズの音楽は、残念ながら「追体験」にならざるを得なかったが、幼い頃から今に至るまで聴いてきた。
本来、このブログは、80年代を中心としたものだが、今日は異例として、ビートルズの曲を取り上げてみた。
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自分が43年生きてきた中で、何度かビートルズを聴く時期(ブーム)というのはあったが、その1つとして、大学4年生の年末(1990年)に、渋谷陽一さんが、1日かけて、ビートルズ特集を組んだことがあった。
渋谷さんであるからして、普通のDJがやる安っぽい特集ではなかった。
普段かからない曲も、渋谷さんはかけてくれた。
そのときに初めて知った曲で、12作目にして、実質的なビートルズの最後のアルバムになった「アビー・ロード」のB面の最後の部分のメドレー曲「Golden Slumbers ~ Carry That Weight ~ The End」が、今でも好きである。
調べると、これがビートルズの実質的な最後の録音との話もある。
B面のメドレーは、音楽雑誌もポール・マッカートニー自身も高評価していたが、ジョン・レノンは「駄作だ」と言ったという。
他にも好きな曲はあるが、盛り上がる音に混じって、間奏で奏でられる静かな部分が自分はとても好きだ。
センチメントなおだやかさの中に、迫り来る終わりへの影を感じる。
「このジャケットで、ポール・マッカートニーだけがはだしでいるが、これがポール死亡説が流布する元となった、いわくつきの写真」
「アビー・ロード」1969年9月16日発売
A面
1. Come Together
2. Something
3. Maxwell's Silver Hammer
4. Oh! Darling
5. Octopus's Garden
6. I Want You (She's So Heavy)
B面
1. Here Comes the Sun
2. Because
3. You Never Give Me Your Money
4. Sun King
5. Mean Mr. Mustard
6. Polythene Pam
7. She Came in Throught the Bathroom Window
8. Golden Slumbers
9. Carry That Weight
10. The End
11. Her Majesty
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自分は、ビートルズをやたらと神格化しようとする流れは、逆に音楽そのものを聴きずらい状況にしてしまうので反対である。
何も、「たかがリマスターしたくらいで騒ぐな!」大声で言いたい。
一時、YMOが「散会」後、神格化しようというムードに乗じて、やたらとくだらない企画盤が、レコード会社だけの一方的な意向で出され続けた。
そんなことに、本人たちもかたちんばも辟易としていた頃を思い出す。
AMラジオで聴こうが、昔録ったカセット・テープで聴こうが、レコードで聴こうが、「音楽はココロで聴くもの」であるのだから。
音質や音源なんて、どうだっていいんだよ、バカヤロウ。
音楽業界も、モノが売れないから、ついにビートルズに手を出した、ということなんだろうが。
次は、ローリング・ストーンズか?