こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2014年6月8日 日曜日 音楽風景 ~ウルトラヴォックス 「モニュメント」'82~

2014-06-08 22:25:24 | 音楽帳

昨夜に続くが、第二期ウルトラヴォックスが特に好きなのは(何も彼らに限った話しではないが)、エモーショナルでありながらもドラマティックかつロマンティシズムが漂う点とは別に、(インストゥルメンタル曲に顕著だが)ローマの建造物のような構成配置によって音が創られている点だろうか。

音の後ろにカチッカチッとした骨格が透けて見える。
それを象徴するかのようなジャケット等デザイン。
ウルトラヴォックスの音楽は、ヨーロッパの長く深い歴史の重み・退廃的空気を背負っていた。

「何も彼らに限った話しではない」と言ったが、それはデュラン・デュラン&各プロジェクトへも投影されていたり、さまざまな当時のイギリスミュージシャンに言えること。
「構成主義的」というと、ニューオーダーがジョイ・ディヴィジョン無き後、暗中模索の中、新しいバンドの音を発見していったプロセスだが、彼らの背後には特に大きなヨーロッパの影を感じない。

むしろ自分の意識は、デヴィッド・ボウイが「ロウ」「ヒーローズ」をイーノと創っていた頃、彼が好きで聴いていたのがタンジェリン・ドリームなどだった、という事の方に繋がる。

そういった類のウルトラヴォックスの曲を上げるならば、「ミスターX」「モニュメント」「アレス・クレア」など。
未だにたまらなく好きである。
この辺は、ウルトラヴォックスの「パッショネート・リプライ」に惹かれて創ったYMOの「CUE」との相関関係も、1981年時点でのウルトラヴォックスの存在価値の大きさを反映している。

■Ultravox 「Monument」1982■
「モニュメント」は、「エデンの嵐」(1981)の次の作品「カルテット」(1982)制作に伴うシングルのB面曲だが、えらく素晴らしい。「カルテット」の後、日本向け編集盤ミニアルバム「ヒム」に収録されたもの。あくまで個人的名曲。

***

時代の趨勢と、我が身の衰えから、ついアンビエントに・・・と傾いてはきたが、実の自分の好物としての本筋は、こういった曲にあるようにも思う。
これを言うと「ならば、ドイツのエレクトロを聴くべきだよ」と言う人も居るだろうが、その手の音楽を指してはいない。

こういったウルトラヴォックス的楽曲がなかなか無いので、ほかのものをツマミ食いしているうちに、いろいろと知見は広まったが、やっぱり好きで好きで仕方が無い曲に戻りたい、という心境。それが最近ある。

その起点は、細野さんが自らの原点(小さい頃聴いていた音楽)に戻っていったことに影響を受けている。
しかし、それが意味するのは(あくまで私個人の内面的問題だが)「もう後が無い」と感じるゆえのこと。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年6月8日 日曜日 暮らしの風景 ~村祭り~

2014-06-08 12:30:42 | 雑記帳

寝ぼけまなこで、9時過ぎに目覚めると、大地のような原始的音が聴こえてくる。
昨日、梅雨の大雨に足止め喰らって、一日じゅう室内に居て窓も開けられず、すぐれない心身状態に居た。

今朝は雨も小休止。
そんな中、空気を入れ替える意味もあって、窓を開けると祭りばやしが聴こえてくる。
笛と太鼓の音。

『む~らの鎮守の神さまの~、今日~はたのしい、お祭り日~、どんどんひゃららら~・どんひゃらら~、朝から聴こえる笛太鼓~・・・』
ついYMO散会アルバム「サーヴィス」で、小倉久寛さんが歌う声が脳裡に。。。

■YMO  「Service(1983)」より 「村祭り」(スーパー・エキセントリック・シアター)■
昨日今日は、この島の守り神・白鬚(しらひげ)神社の祭りの時節。
かつて寺島町だったこの地は、隅田川の氾濫・水害に遭って亡くなった方などへの祈り・祖先と家族の無事を祈って、地元の人たちは白鬚神社に集まる。

白鬚神社は毎週のよたよた小旅の終わりに寄っては、一休みし、手を合わせる。
6月の終りには、半年無事であったことと、それからの夏越(なごし)の祓えが行われる。

東京にも、こんな穏やかな優しい地が残っている。
露地に入ると、地面に白墨で自由に絵を描いたり、鬼ごっこ、縄跳び、木登り、そんな姿をする可愛い子供たちに出会ったりする。
もはや失った風景かと思っている中、まるでそれは自分が幼少の頃当たり前だった風景そのままで、タイムトリップしてしまったのか?という幻に襲われる。

***

人が集まる「人ごみ」だらけの「人工的に作られた」地域の、大規模祭りに行く元気は、今の自分には既に無い。どうにもこうにも苦手だ。
むしろ回避したいという風に、行動する。

千葉でずにーらんどに行くのと並列で捉える、楽しければ何でも良い、という思想の人びと。
そんな出生場所も判らない・根無し平成家族とは相容れないので、そういう一部の家族は適当にあしらうことにしている。

しかし、開けた窓からお囃子が聴こえてくるのは良い感じ。

そんな中、お湯を沸かしてお茶を煎れて頂き、「おお、10時になったな」とTBSラジオをひねる。
「安住紳一郎の日曜天国」が始まる。

昔・不思議ちゃんだった時代の釈由美子に似た雰囲気を持つ、ほんわかした中澤有美子さんとのやりとり。
良いコンビの2人、そして周囲のスタッフさんたちが楽しく番組作りをしている様が浮かぶ。

最近の「たまむすび」の楽しさも含めて、ラジオの楽しさを改めて味わっている日々。
やっぱり自分の根っこは、ラジオ人間なんだな、と思う。

***

金曜日から絶えることなく、時に強く、ひたすら降り続けた雨。
安住さんの番組冒頭のお話しでは、東京の年間降水量がおおよそ1,500mmのところ、この3日間だけで300~400mmの雨が降ったらしい。

この数日の雨で心配だったのは、近所ののらねこさんたち、それに、育てている植物たち。
しかし、植物たちは朝顔以外は、持っているチカラで「えっこらえっこら」と頑張っていた。
「ええっ?」と驚くような様で、ぐんぐんと葉を大きくさせて巨大化。
プランターからはみ出すような勢い。

ゴーヤくん

きゅうりくん
(実はうどん粉病にかかってしまい、栄養剤や薄めたお酢で葉っぱを拭いたりして看病しても元気が無かったのだが、復活の兆し)


一歩リードしていたピーマンくんは、葉の大きなみんなに囲まれてしまった

「かあさん」にもらった不断草は、この3日で倍増

このままではまずいので、今日もこの後、園芸店に行って道具を買い、夕方から植え替えと、ツル植物のための支柱作りをしようと考えている。

「安住紳一郎の日曜天国」では、安住さんが「来週からワールドカップサッカーが始まるけれど、来週も普通に番組をやる」が、誰が聞いてくれるのだろうか?と日曜天国らしいお話しの振り方をしつつ、みんなの笑いを誘う。
来週は、みうらじゅん兄貴がゲストとのことで、聞かねば。。。

山積みにしていた雑誌類を整理したら、サウンドールもカビが生えだしたので、風が入る日の差す場所に出した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする