大好きなアユ釣りで最近悩まされるのが青藻とかアオノロとか呼ばれているカワシオグサ・・・以前から気にはなっていて私のホームページでも取り上げてはいたのですが、水質の良い神流川で大発生し頻繁に釣りの障害となっているのでブログでも取り上げてみます。
障害の状況は石に付着している緑色の藻に仕掛けが絡まったり、大きく成長して切れて流されてくる藻がラインや鼻環や針に付着したり・・・
オトリ鮎の顔に鬘のように絡まったりで非常に釣り辛い状況になり、時にはラインも切れてしまうことがあります。この藻は、止水域に多いアオミドロなどよりも繊維質でしっかりしていて、その多くがカワシオグサです。
このカワシオグサはアオサ藻の仲間で石に付着し糸状に成長し分枝して大きく育ちます。この繁茂によってアユの餌となる珪藻や藍藻の繁殖は阻害されアユの成長阻害を起こして、さらにカワシオグサが大きくなると水圧と自重で切れて大小の塊となって流れ下り釣りの障害となり、景観上も見場が悪くなるとともに腐ってくると水質にも影響を与えるのです。
カワシオグサが大繁殖をする原因としては富栄養化、ダムへの湛水や取水からの慢性的な減水による河床安定などが揚げられていますが、実のところ原因が解明されていないようです。関東一綺麗だと言われる神流川で、かつダムが無く(上野村に一つありますね)水量もそこそこ流れているのにカワシオグサが繁茂している状況をみると何が原因なのか分からないですよね。
神流川の場合、河床に小砂利が多く大きい石は沈み石が多くて河床が安定していること、水深が比較的浅く日射も良いので生育しやすいことなどが繁茂の原因なのかもしれません。そしてカワシオグサは大きな石で大きく繁殖する傾向があって、瀬頭や渕尻の小砂利の多いところの石には少なく、これら小砂利に付いた珪藻や藍藻をアユが群れで食んでいる様子が見られることもあるのですがどうでしょうか。
それにしても増水によってカワシオグサが洗い流されるのを待っているだけでなく、何か対策が無いもでしょうか・・・アユ釣りには冷水病、カワウの二大被害がありますが、その内カワシオグサが入って三大被害になるかもしれませんねぇ~(えっ、もう既になっている!?)
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