かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

大戯け者が増やしてしまったチョウ・・・

2016年09月13日 | 自然観察

今どきの子供にしては自然の中でよく遊んでいて、虫好きの孫が標本にするためにチョウを捕ってきたらしい。 

「これってアカボシゴマダラだよね?」と娘がメールで画像を送ってきた・・・

群馬県も生息域になってしまったと聞いてはいたけれど実際に写真を見せられるとショック・・・「珍しいね!」というのではなく「とうとう此処もか・・・」という怒りのショックなのである。


関東近辺で見つかっているアカボシゴマダラは中国大陸由来のもので神奈川で「蝶マニアという大戯け者」がゲリラ的に放蝶したものが生息域を拡大しているのだといわれ、オオムラサキ・ゴマダラチョウ・テングチョウなどの幼虫期にエノキを利用する在来チョウ類の生態系を脅かしているのです・・・

アカボシゴマダラは特定外来生物法の要注意外来生物に指定されていたのですが、現在は法改正で生態系被害防止外来種となっている生き物なのです。指定リストの情報欄には「アカボシゴマダラ大陸亜種 (名義タイプ亜種)、かつて愛好家により飼養されていた実績があ り、現在もその可能性がある。 逸出には十分な注意を払い、放逐 を厳に慎むべき。 関東地方を中心に分布拡大中」と書いてありますが、罰則も無いのだから好き勝手にされてしまいますよねぇ~


ところで、最近は私たちの生活空間に外来種が普通に蔓延ってきていますよね・・・

例えば、煩いほどに鳴いているガビチョウ(特定外来生物)・・・以下は昔に撮った写真なのでサイズが小さいです。


特定外来生物のオオクチバスやコクチバスも河川湖沼にゲリラ放流され、とうとう碓氷川でもコクチバスの被害が出始めました。


同じく特定外来生物のオオキンケイギクにいたっては普通に田畑の畔に見られ、花が綺麗だからとわざわざ刈り残されている始末です。


さらには、写真は無いけどハクビシンやアライグマの被害なども大きな問題となっているのです。

そして、特に法律で指定されているわけじゃないけど温暖化の影響で生息域を広げていて他の昆虫と競合しているヨコヅナサシガメがいたり・・・


同じく温暖化の影響ととスミレ類の植栽が繁殖環境を作ってしまって増えてきたツマグロヒョウモンなどがいて昔と生き物の世界というか風景が様変わりしてきてしまいました。


このように今まで居なかった動植物が異常に増えてしまったのですが、これって違法に持ち込んだり、放したり、人為に環境を変えてしまった人間のせいなのですよね・・・われわれ人間はもう少し謙虚にならないとねぇ~


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樹木学実習 in 伊香保森林公園(野や山で咲く花)・・・

2016年09月13日 | 自然観察

9日の金曜日に樹木学実習で歩いてきた伊香保森林公園で見られた野や山で咲く花たちのお話です・・・ほとんど林冠が閉鎖された伊香保森林公園ですが歩道脇には結構いろいろな花が咲いていたので時系列的に紹介していきます。

まずは若芽を湯がき水に晒して食べたことから名前が付いたサラシナショウマ・・・ここでもサラシナショウマツボミフクレフシ(タマバエの一種)が見られました。


そしてツリフネソウ・・・名前の由来は帆掛け船を吊り下げたように見えるとか花入れ(花器)の吊船に似ているからとか諸説ありますが、私は後者に賛成!


ツリフネソウには虫えい(虫こぶ)のツリフネソウハオレタマゴフシが作られていました。形成主はツリフネソウコブアブラムシで、虫えい(虫こぶ)割ったらハサミムシが飛び出してきました。多分、中のアブラムシを食べていたのかな? こんなところにも食う食われるの食物連鎖が見られて感激!


そして同じ仲間のキツリフネ・・・花の色が紫色のツリフネソウに対してキツリフネは名前のとおり黄色い花です。そして花の後ろの方に細長く出ている距が巻かずに垂れ下がっているだけです。ツリフネソウはくるっと巻いていますね・・・

キツリフネにもツリフネソウハオレタマゴフシは出来るのですが、他にキツリフネクキタマフシ(キツリフネタマバエ)という虫えい(虫こぶ)が往々に見られるのですがこれはキツリフネだけに出来るもので寄生種が限られています。


日当たりが良いところではキオンの花も咲いていたのですが、どうしても目が行ってしまうのは虫えい(虫こぶ)の方で昨年新種であろうと認められたキオンツボミフクレフシ・・・

異常に膨らんで花が咲いていない蕾をいくつか開いてみたのですが昨年のようにオレンジ色のタマバエの幼虫は見つけられず中が黒くなっていただけでした。


次はシソ科ヤマハッカ属のセキヤノアキチョウジ・・・花柄が長く萼片の先端が尖っています・・・


同じくシソ科でアキギリ属のキバナアキギリ・・・形からわかる方もいるだろうけど学名はSalvia nipponica Miq.でサルビアの近縁種なのですね!


アサマヒゴタイ(キク科トウヒレン属)・・・名前のとおり浅間山で見つかったヒゴタイです。この地域にはヤハズヒゴタイもあるらしいけど見ることが出来ませんでした。区別点は葉が矢筈状になっているかどうからしい?


同じくキク科のアキノキリンソウ・・・ベンケイソウ科のキリンソウ(黄輪草)に似て秋咲くからなのだそうです!


 

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