2009年度末に財務省が発表した日本の外貨準備高は1兆427億ドルだった。日本円にして「100兆円」に当たる。
為替レートの安定や公的な外国への支払いのために保有している外貨という位置づけである。円安を防ぐために市場で外貨を売って円を買う(円買い介入)手持ちの外貨で支払いに充てるために準備しておく外貨。つまり急激な円安に備えるなめの万一の準備金である。
2003年から4年にかけて約35兆円の大規模な円売り介入を行った。世界的にみても、元売介入を続ける中国に2006年抜かれはしたが依然日本の外貨準備高は世界第二位の規模となっている。
以上日本生命経済講座。
だがしかし、
日本政府が自由に使える介入資金は中国の約2倍と依然世界一の水準にある。
ドイツは世界10位の位置。その外貨準備残高は日本の8分の1、3位のロシアですら日本の半分にすぎない規模だ。
これだけ巨額の外貨準備を維持している理由がわからぬ。東日本大震災で必要とされる復興資金25兆円を外貨準備から取り崩して
円を市場から得れば国債の増発をせずに乗り切ることができる。100兆円の残高が75兆円になったって世界2位の地位は保てる。
この財源を生かす議論が進まないことに疑問が湧いてくる。誰か良い資料を教えていただきたい。