しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

ギャンブル依存症

2011年11月25日 | Weblog
大王製紙の元会長がのめりこんだカジノ通い。
105億円ともそれ以上とも言われるその巨額の投入資金。
一旦のめりこんだら自制心が効かなくなる。
東大法学部を卒業した優秀な頭脳でも自制心は「弱い」のか。

実は頭脳の優秀か否かという問題でなく「病気」にかかっている。ということ。
「ギャンブル依存症」という世界保健機構(WHO)が歴然と病気認定しているものであり、正式な診断名は「病的賭博」である。

推測では日本の患者数は200万人を突破していると考えられている。
特にパチンコ・パチスロでは一般に広く普及している為、誰もがなる可能性があり、知らず知らずにはまってしまう病気です。
ギャンブル依存の結果、深刻な借金苦に陥るケースは後を絶たないが、日本では破産法により浪費や賭博などの射幸行為をしたことによる負債では「破産」が認められておらない。弁済の責務を放棄することができない。

この病気の難しさは、「病気としての認知度が低い」ことであり、自力で抜け出せない状況に陥っているのにかかわらず、本人はいつでも止められると考えたり、他者の助言に耳をかさずに病気であることを自覚しない。症状が進むとギャンブルで出来た借金をギャンブルで勝つことにより精算しようとしてゆく。カジノの場合、巨額のレートが設けられており1回で億の金が動く。

大王製紙の元会長の場合は特別なVIPルームで高額なレートが用意されてた由。
治療には特効薬は存在せず、同じ悩みや体験を持つ患者同士で話し合うことにより、病気についての理解と自覚を深めることが出来る。
GA(ギャンブラーズ・アノニマス)と呼ばれる自助グループに参加することが有効とされる。精神科が診療科である。

先日CSTVでパチンコ・スロットの名人による攻略法番組をやっていた。
3人のプロが大規模店でいくつかの機種の攻略を試み、結果、戦果を中継する番組だった。出玉率、釘の位置、見方、止め時の判断等こと細かに解説していた。
1日の戦果はどうだったかと言うと、一人が2500円、一人が12500円の黒字、
一人が3万5千円の赤字だった。
プロでもこの程度。素人が、毎日通ったら大赤字である。のめり込んだらすぐに破産だ。1日に4~5万はすぐに飲み込まれてしまう。8割は負けるという業界。
最近大当りは減っているという解説。これで挽回のTV番組らしい。

小生のかっての職場にもギャンブルで仕事を失った人を何度か見て来た。
「場外馬券売り場」「パチンコ店」「競輪場」「競艇場」身近な環境にあってほしくない。環境が誘惑するのだ。CM,テレビ放映、規制が必要だろう。「禁煙キャンペーン」はそれなりに効果を上げている。
病気撲滅の近道は「禁ギャンブルキャンペーン」だろう。
ニコチン依存症同様
ギャンブル依存症の怖さを知らしめるキャンペーンがあってもいい!

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