防災訓練に出てくれる人を探しに当町内の世帯訪問を行なった。
班長、役員、顔見知り。
一昨年佐渡から転入してきたお宅を訪問した。
普段は外出することも殆んど無く、ひっそりと暮らしているお宅である。いろいろな職業を経験して最後を佐渡で過ごし、実家の新潟に引き上げて来て老後を暮らしている。一人暮らしである。
持病をかかえている。糖尿病だ。合併症を発症し、いろいろ大変な様子。
緑内障、脳梗塞、白内障、月の多くの日数を病院の検査、入院で過ごしている。40年以上働いた経験があるが年金は少ない。暮らせる年金でない。医療費が年金額よりかかっている。
そのため、生活保護を受けている。家は質素な家だ。両親が残してくれた唯一の財産だ。(両親は死亡している)身内も無い。
本人が死亡した後は国に収容される条件で家を持ちながらも生活保護認定を受けられたという。
家には佐渡で過ごした趣味の写真が大量にあった。全紙と言われるサイズのカラー写真だ。数百枚あったという。1枚8千円也。フイルム代、撮影出張費用は別だ。個展を5~7回開いた由。1回250万かかった由。全部自弁だ。1000万以上かけている。趣味に生きた人の様だ。一生を独身で過ごした。
今年に入って2回119番通報している。いつお迎えがくるかわからないと笑った。
防災訓練参加要請の話から個人的な病状報告を聞く次第となった。近所のスーパーに自転車で出かけるだけでも一苦労という。
65歳前の人だ。施設入所条件等クリアーできていない。近所に多いこの手の弱者。40年働いて生活保護では悲しすぎる。