基礎古文文法ゼミ【解答編】
○品詞名をすべて挙げなさい。
動詞・形容詞・形容動詞/名詞/副詞・連体詞/接続詞・感動詞/助動詞・助詞
(体系的にあげられるかがポイント)
○体言とは何か。 名詞
○用言とは何か。 動詞・形容詞・形容動詞(単独で述語になれる、活用のある品詞)
○活用形をすべてあげなさい。
形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形
○「主に終止形がウ段で終わる自立語」は何か。また、「主に」とある理由は何故か
動詞・ラ変動詞はウ段で終わらないから。(「~り」で終わる)
○動詞の活用の種類をすべてあげなさい。
四段・上二段・下二段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格
○少数しか所属していない動詞の活用の種類をすべてあげなさい。
上一段・下一段・カ行変格・サ行変格・ナ行変格・ラ行変格
○上一段動詞をあげなさい。(最低でも九単語はあげなさい)
着る・みる・似る・煮る・居(ゐ)る・率(ゐ)る・射る・鋳る・干(ひ)る・・・etc
○下一段動詞をあげなさい。 蹴る
○カ行変格動詞をあげなさい。 来(まうで来)
○サ行変格動詞をあげなさい(複合語は除いて良い) す・おはす
○ナ行変格動詞をあげなさい(複合語は除いて良い) 死ぬ・いぬ(去ぬ・往ぬ)※表記は二種類だが意味は同じ
○ラ行変格動詞をあげなさい(複合語は除いて良い) あり・をり・侍り・いまそかり(みまそかり・みまそがり等)
参考 複合ラ変動詞(持たり・しかり・さり・かかり)
○活用表を書け
四段 言ふ 言 は ひ ふ ふ へ へ
①上一段 見る ○ み み みる みる みれ みよ
②下一段 蹴る ○ け け ける ける けれ けよ
③上二段 過ぐ 過 ぎ ぎ ぐ ぐる ぐれ ぎよ
④下二段 出づ 出 で で づ づる づれ でよ
カ行変格 来 ○ こ き く くる くれ こ(よ)
サ行変格 す ○ せ し す する すれ せよ
ナ行変格 往ぬ い な に ぬ ぬる ぬれ ね
ラ行変格 あり あ ら り り る れ れ
※ここも揃わなくてごめんなさい。
※「終止形+る=連体形」「終止形+れ=已然形」」となる動詞
上二段・下二段・サ変・カ変・ナ変→暗記法「上下二サカナ」
① マ行 ② カ行 ③ ガ行 ④ ダ行
○次の文の傍線部にある動詞の活用の種類と活用形を書きなさい
朝、三国を出でけり。
終止形「出づ」→暗記しなくてはいけないもの7[上一段・下一段・カ変・サ変・ナ変・ラ変)ではない→出で(DE)ズ→D=ダ行・E=下二段
「けり」の上は連用形(これくらいは知ってこう)
○傍線部の間違いを指摘しなさい。
蹴らぬ鞠の部屋にあるはわびし。
(「蹴る」の未然形は「蹴ら」ではなく、「蹴(け)」である)
○次の傍線部の終止形を書きなさい
男、昔を悔いけり。
(い ハ行×(ひ)
ワ行×(ゐ)
ヤ行○ ア行○→ ア行が「得」だけである。よってヤ行。「悔ゆ」
頻出動詞
ヤ行上二段(い・い・ゆ・ゆる・ゆれ・いよ)「老ゆ・悔ゆ・報ゆ」
ヤ行下二段(え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ)
ワ行下二段(ゑ・ゑ・う・うる・うれ・ゑよ)「植う・飢う・据う」
ア行下二段(え・え・う・うる・うれ・えよ)「得」(「え・う」が同時に存在しているのはア行だけ)(複合動詞「所得・心得」)
※語幹のない下二段動詞は読みが頻出「得(=う)・寝(=ぬ)・経(=ふ)」
※カ行変格も読みが頻出