旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

帰国日の朝も市場見学とスパーダ絵画館へ

2016-11-05 09:18:01 | イタリア

帰国便に乗る日だが、正午まで時間がある。この立地のホテルだからこそ、朝の三時間を有効に使える。徒歩五分のカンポ・デ・フィオーリの市場へ行こう。

↓下の写真、左はプンタレッラというローマでよく食べられている冬野菜。チコリの仲間なのでちょっと苦みが特徴でそれがおいしい↓

ザクロのジュースを試してみた↓

ま、味は飲んでみないとわからないですからね(^^)

チーズもたくさん この市場は観光客もたくさんやってくるので、それ向けの商品もたくさんあるが、それと同じぐらい日常の買い物の為の場所でもある。その混在具合がちょうどよいのです。

***一度ホテルに戻り、荷物を整理して10時半にチェックアウト。手荷物もホテルに預かってもらって、ほんの一時間だがスパーダ絵画館へ行ってみよう。こちらも徒歩五分。スパーダ家の邸宅がそのままミュージアムになっている場所。 超有名でなくても、気軽に短い時間に楽しめる、質も充分に高いモノがそろっている↓

中庭から建物外側のストゥッコ装飾を見上げる↓

セキュリティをうければここまでは無料で入る事が出来る。そして、その一角に、「ボッロミーニの遠近法」と呼ばれるおもしろい列柱がある↓

バロックの建築家としてベルニーニのライバルだったボッロミーニが1653年にベルナルディーノ・スパーダ枢機卿のためにつくった。奥行き9メートルしかないが、視覚的には35メートルの距離に見えるように、奥の柱をだんだん小さくしてこのような視点になった。管理人さんがわざわざ中へ入って行って「ほおら、奥に行くと、僕の方が柱より大きくみえるだろう?」とサービスしてくれた。

有料の絵画館(といっても5ユーロ)は、階段をのぼってゆく。19世紀までの絵画展示方法で、壁いっぱいにたくさんの絵がかけられた部屋が十ほどある↓

フレスコ画の壁も↓

「ちいさいけれどきれいな風景画ですね」と、お一人が目を留めた風車の画かれた小品。作者を見てみるとあのブリューゲル(父)の作品だった↓

「タベルナコロ」とよばれる、ちょっとした隠し引出のあつまった箪笥↓

「ほおら、こんな風にあけられるんだよ」と実演してくれた、先ほどの係員さん↓

17世紀頃の地球儀↓日本は西半分だけが西洋に認識されていたのが分かる↓

****さぁ、あと少しで正午。充実した午前中だった。小さなバスはテベレ川ちかくに待っていてくれた。ホテルからほんの十五メートルの場所⇒ 空港までは四十分ほど。

増えすぎた荷物をスーツケースから出して、紙袋に入れ替えて、それをこうして10ユーロのラッピングサービスしてもらった方。こうすれば、二個目のにもつとして預けられる。なるほど。

充実したローマとその周辺都市見学の旅でした!

コメント
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