帰国便に乗る日だが、正午まで時間がある。この立地のホテルだからこそ、朝の三時間を有効に使える。徒歩五分のカンポ・デ・フィオーリの市場へ行こう。
↓下の写真、左はプンタレッラというローマでよく食べられている冬野菜。チコリの仲間なのでちょっと苦みが特徴でそれがおいしい↓
ザクロのジュースを試してみた↓
ま、味は飲んでみないとわからないですからね(^^)
チーズもたくさん この市場は観光客もたくさんやってくるので、それ向けの商品もたくさんあるが、それと同じぐらい日常の買い物の為の場所でもある。その混在具合がちょうどよいのです。
***一度ホテルに戻り、荷物を整理して10時半にチェックアウト。手荷物もホテルに預かってもらって、ほんの一時間だがスパーダ絵画館へ行ってみよう。こちらも徒歩五分。スパーダ家の邸宅がそのままミュージアムになっている場所。 超有名でなくても、気軽に短い時間に楽しめる、質も充分に高いモノがそろっている↓
中庭から建物外側のストゥッコ装飾を見上げる↓
セキュリティをうければここまでは無料で入る事が出来る。そして、その一角に、「ボッロミーニの遠近法」と呼ばれるおもしろい列柱がある↓
バロックの建築家としてベルニーニのライバルだったボッロミーニが1653年にベルナルディーノ・スパーダ枢機卿のためにつくった。奥行き9メートルしかないが、視覚的には35メートルの距離に見えるように、奥の柱をだんだん小さくしてこのような視点になった。管理人さんがわざわざ中へ入って行って「ほおら、奥に行くと、僕の方が柱より大きくみえるだろう?」とサービスしてくれた。
有料の絵画館(といっても5ユーロ)は、階段をのぼってゆく。19世紀までの絵画展示方法で、壁いっぱいにたくさんの絵がかけられた部屋が十ほどある↓
フレスコ画の壁も↓
「ちいさいけれどきれいな風景画ですね」と、お一人が目を留めた風車の画かれた小品。作者を見てみるとあのブリューゲル(父)の作品だった↓
「タベルナコロ」とよばれる、ちょっとした隠し引出のあつまった箪笥↓
「ほおら、こんな風にあけられるんだよ」と実演してくれた、先ほどの係員さん↓
17世紀頃の地球儀↓日本は西半分だけが西洋に認識されていたのが分かる↓
****さぁ、あと少しで正午。充実した午前中だった。小さなバスはテベレ川ちかくに待っていてくれた。ホテルからほんの十五メートルの場所⇒ 空港までは四十分ほど。
増えすぎた荷物をスーツケースから出して、紙袋に入れ替えて、それをこうして10ユーロのラッピングサービスしてもらった方。こうすれば、二個目のにもつとして預けられる。なるほど。
充実したローマとその周辺都市見学の旅でした!