きのうにも増しての青空。午前中、ホテルの自転車を借りて小泉八雲記念館へ向かう途中、松江城があまりに美しくて何度も自転車を止めた。
江戸時代初期の姿を留める石垣
築城期間五年のうち三年はこの石垣を積むのに費やされたのだそうだ。
築城させた初代藩主堀尾吉晴像↓
堀沿いに「松江歴史館」がある
今年没後二百年の松平治郷(はるさと)(号が「不昧」)の展示を開催中。島根県立美術館が美術的なアプローチであるのに対してこちらは藩政改革を主眼にしているようだ。同じ人物を違う視点で見るのはおもしろいだろう。こちらも見てみたいが今日は時間が足りない。
**
★小泉八雲記念館は2016年のリニューアル後はじめての訪問
※ホームページこちらから
八雲作品は学生時代から愛読していた。最初は怪談モノからはいったけれど、次第に「日本人の微笑」や「停車場にて」といった日本人の心理を巧みに読み解いた話がおもしろくなっていった。
自分自身が異国を長く旅するようになって、八雲(当時はラフカディオ・ハーンですね)の異邦人として巧みに日本をすくいあげる視点を身近に感じるようになったからかもしれない。
企画展で、八雲の好きだった彫刻職人をとりあげていた⇒これまで知らなかった八雲の視点を知ることができた。
二階はライブラリーになっている。三十年前、国内添乗をしていた時に印象的だった八雲の三男・清氏のフォビズム絵画はここにかけられていた。
記憶の中のものよりずっと大きく迫力があった。小松はこの絵ではじめてフォビズムというものを知ったのだった。
ライブラリーで本だけでなく、ヘッドフォンで朗読を聴くことができる。
これが普通の朗読ではない。
ハーンの曾孫・小泉凡さんが解説した後に佐野史郎、山本恭二という異色の組み合わせで語られる「怪談」は新しい表現になっている。二人は松江の同級生だったのだそうだ。びっくり。
※こちらFACEBOOKがあります
※youtubeはこちらから
これ、視覚があるほうが何倍も惹きこまれます。ギリシャ、アイルランドというハーンゆかりの外国でも公演をしてウケたというのがyoutube映像をみてはじめて納得できた。
売店で購入した「神々の国の旅案内」は、ハーンが日本を旅した折の各地の随想をまとめてある。これを読んできのう訪れた美保関のかつての様子が目に浮かぶ気がした。
《手造の旅》松江(2019年秋予定)のコースを考える大きな助けになる。
***午後、島根県立美術館へ向かう
全体像を把握できない建物だが、「渚をイメージした」と知ってなるほどと思った。
対岸から見た時に背景を邪魔しないように配慮して低く抑えられている。
建物というのは本来、外からの視点よりも内側からの視点を意識して作られるべきものなのだ。
同じ風景でも切り取り方でより美しく見ることができる
二階の常設展示に上がる階段からの視点↓
ショップスペースで売られていた茶筅の箱越しに↓
宍道湖に面した「渚」にも作品が↓嫁が島もまた違った風情に見えてくる
↓あ、このうさぎちゃんは仏像彫刻家・修復家の薮内佐斗司氏の作品ですね
イタリアンレストランも併設
このエリアは入場料なしにいつでも入ってこられる。
新しい美術館こういうフリースペースが充実しているところが多い。
東京の国立博物館も前庭ぐらい解放してもよいのではないかしらん。
***
明日、京都へ行くことになっているので出雲空港から伊丹へ飛んだ。
日暮直後の地平線の光で中海にうかぶ島が見えた。
あれは、きのう連れて行ってもらった大根島に違いない↓
江戸時代初期の姿を留める石垣
築城期間五年のうち三年はこの石垣を積むのに費やされたのだそうだ。
築城させた初代藩主堀尾吉晴像↓
堀沿いに「松江歴史館」がある
今年没後二百年の松平治郷(はるさと)(号が「不昧」)の展示を開催中。島根県立美術館が美術的なアプローチであるのに対してこちらは藩政改革を主眼にしているようだ。同じ人物を違う視点で見るのはおもしろいだろう。こちらも見てみたいが今日は時間が足りない。
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★小泉八雲記念館は2016年のリニューアル後はじめての訪問
※ホームページこちらから
八雲作品は学生時代から愛読していた。最初は怪談モノからはいったけれど、次第に「日本人の微笑」や「停車場にて」といった日本人の心理を巧みに読み解いた話がおもしろくなっていった。
自分自身が異国を長く旅するようになって、八雲(当時はラフカディオ・ハーンですね)の異邦人として巧みに日本をすくいあげる視点を身近に感じるようになったからかもしれない。
企画展で、八雲の好きだった彫刻職人をとりあげていた⇒これまで知らなかった八雲の視点を知ることができた。
二階はライブラリーになっている。三十年前、国内添乗をしていた時に印象的だった八雲の三男・清氏のフォビズム絵画はここにかけられていた。
記憶の中のものよりずっと大きく迫力があった。小松はこの絵ではじめてフォビズムというものを知ったのだった。
ライブラリーで本だけでなく、ヘッドフォンで朗読を聴くことができる。
これが普通の朗読ではない。
ハーンの曾孫・小泉凡さんが解説した後に佐野史郎、山本恭二という異色の組み合わせで語られる「怪談」は新しい表現になっている。二人は松江の同級生だったのだそうだ。びっくり。
※こちらFACEBOOKがあります
※youtubeはこちらから
これ、視覚があるほうが何倍も惹きこまれます。ギリシャ、アイルランドというハーンゆかりの外国でも公演をしてウケたというのがyoutube映像をみてはじめて納得できた。
売店で購入した「神々の国の旅案内」は、ハーンが日本を旅した折の各地の随想をまとめてある。これを読んできのう訪れた美保関のかつての様子が目に浮かぶ気がした。
《手造の旅》松江(2019年秋予定)のコースを考える大きな助けになる。
***午後、島根県立美術館へ向かう
全体像を把握できない建物だが、「渚をイメージした」と知ってなるほどと思った。
対岸から見た時に背景を邪魔しないように配慮して低く抑えられている。
建物というのは本来、外からの視点よりも内側からの視点を意識して作られるべきものなのだ。
同じ風景でも切り取り方でより美しく見ることができる
二階の常設展示に上がる階段からの視点↓
ショップスペースで売られていた茶筅の箱越しに↓
宍道湖に面した「渚」にも作品が↓嫁が島もまた違った風情に見えてくる
↓あ、このうさぎちゃんは仏像彫刻家・修復家の薮内佐斗司氏の作品ですね
イタリアンレストランも併設
このエリアは入場料なしにいつでも入ってこられる。
新しい美術館こういうフリースペースが充実しているところが多い。
東京の国立博物館も前庭ぐらい解放してもよいのではないかしらん。
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明日、京都へ行くことになっているので出雲空港から伊丹へ飛んだ。
日暮直後の地平線の光で中海にうかぶ島が見えた。
あれは、きのう連れて行ってもらった大根島に違いない↓