怖れなく世を歩いていける者など一人もいないから、
水面にあらわれた文字を見て、どこかで必ず見ていてくれる誰かが励ましてくれた気がした。
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美保関を出て松江にもどる道
中海にうかぶ江島と大根島を経由した。
江島大橋の坂は急でアクセルを踏み込まなくてはいけないから「ベタ踏み坂」と言われているのだそうな↓
島をむすぶ道は海の中をまっすぐに走っている。
大根島には牡丹園や溶岩洞窟があると、今朝米子でドライブルートを検討している時に知った。
有名なウナギ屋もあるそうな。訪れる機会あるかしらん。
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松江市内で老舗和菓子屋へ。間口は狭いが奥がずっと深い。
松江藩主松平不昧公による殖産興業によって誕生した和菓子は今も継がれている↓
右下の「日の出前」だけは由来が違う↑
※こちら三英堂のページがあります
「本店と足立美術館でしか買えないから」ときいてきた
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ラフカディオ・ハーンが「恋人たちが訪れる」と書いている八重垣神社へ。
本殿で専用の紙を購入し、それを持って森の中の「鏡の池」に向かう↓
苔に覆われた古木の中を歩いてゆくと
小さな池が見えてきた↓
恋人たちは紙の真ん中にコインを乗せ、そっと水面に浮かべる。
紙が早く沈めば恋が成就すると言われている。
どこで読んだか忘れてしまったが、後年小泉八雲の妻となるセツが少女のころに友人と三人でこの占いをした話を記憶している。
友人たちの紙が沈んでしまっても、セツの紙だけは沈まず遠くに流れていったので「セツちゃんは遠くにお嫁にいくのだね」と話していたのだそうだ。
今は占いのように、浮かべた紙に文字が浮かび上がるようにつくられている。
それはもちろんたまたまのめぐり合わせなのだろうが、小松の紙には冒頭の写真の文字が浮かび上がってきたのだった。
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↓ここの狛犬も美保関と同じ来待石で出来ているようだ
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日暮れてゆく松江
今回の訪問はこれからお会いする方との御縁
ひとつの行動をおこせば、自ずとまわりの事がみえてくるのだと感じる一日だった。
おいしい鰤シャブ、また食べたいなぁ(^.^)