旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

2011年3月《手造》シチリア~エリチェの霧が晴れると

2022-09-04 21:16:01 | イタリア
朝食前、エリチェの旧市街を歩く。
前日からの霧が朝日に薄まりはじめ、青空がひらけかけている。出発前に皆さんを街歩きに連れ出そう(^.^)
**

前日午後、標高七百メートルほどのエリチェ旧市街にたどり着いた時は霧がかかりはじめていた。

バスは城門の外まで。

くぐって歩きだせば、大聖堂の鐘楼も霧にかすんでいた。

町のお菓子屋さん

復活祭の時期なのでこんな↓お菓子も



エリチェ旧市街は三角形の城壁に囲まれている↑

絶景の見えるはずの先端も、夕方が近くなるにつれて濃い霧に覆われてきた。

今日は旧市街のホテル泊↑夕飯の前菜バッフェ↑茄子にズッキーニに米のコロッケ=アランチーニ↑あぁ、いくらでも食べられてしまう(^.^)

地元のワインと共に(^.^)

明日になれば霧も晴れているだろう。
***
翌朝、06:15過ぎに窓を開けてみると空が青いので急いで散歩に出ることにした。

旧市街の路地に出ると、たしかに空は青いが道や広場にはまだまだ霧が残っている。
それでもきのうよりはずっと見通しが良いし、空の青さがだんだんと広がっていく気がする。

中心のウンベルト広場から、きのうは行かなかったカルミネ門の方向へ歩く。

程なくたどりついた城門は説明を見ると12世紀ごろのものということだが↑そばの城壁は紀元前八世紀、ギリシャ、フェニキア以前の先住民エリミ人時代からのものだという。

まだ霧は晴れない。

そろそろ朝食の七時半だからもどらなくては…。と、ホテルが見え始めた頃、急に街の色が明るくなった。太陽の光が射し込みはじめたのだ。ああ、もうあと一時間すればきっとあの絶景が見られるのに惜しい…。

忙しいパッケージツアーなら8時半の出発を簡単には変えられないが、《手造の旅》はそのあたりを柔軟に変更できる。
朝食にこられた皆さんに十五分だけ早く出発できるようお願いした。
***
08:15再び外へ出てみると、街の色ががらりと違った。
石の色は明るく黄色になり、そらの青さも本格的な青になっていた。
今度は最短距離で崖の先端へ向かう。

路地を抜けて、さっき見た洗礼者ヨハネ教会のドームが見えてきたときには、そのうしろに遥かな水平線が見えてきた。

トラパニの街と港も



14世紀の大聖堂も青空に映える
あさの出発を三十分遅らせるだけで、エリチェの街の印象は何倍もすばらしいものになったに違いない。


↑下に降りてエリチェ旧市街を見上げる↑ノルマン人支配の時代築かれた中世の城の塔が見える。
ギリシャ人の時代まではあそこに神殿があったという崖の先端↑
コメント
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