旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ミラノは来年フード・エキスポがある

2014-03-26 01:27:23 | イタリア
朝、08:45にスフォルチェスコ城の前でガイドさんと待ち合わせ。正門の目の前に見慣れない現代的な建物が出来ていた。
きけば、これは来年行われるフードエキスポに向けての観光案内所なのだという。そういえば町中の工事もいよいよ建物が出現してきている。
城の入り口で聖アンブロージョを挟む紋章もきれいに修復されている
展示品の中で、ガラスのケースに入れられてしまった「テオドラの頭部」これについては、こちらに書きました

●聖アンブロージョの巨大なタピスリー
こちらも今まで何度も見ていたが、今回のガイドさんからの解説。
前で倒れている刃物を持った兵士はローマ兵というのではなく、当時異端として糾弾されていたアリウス派を表しているのだそうだ。
ほほう。

●11時から予約されている「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デル・グラツィエ教会へは裏から入るすると、美しいキオストロ(回廊)からブラマンテ設計といわれる美しいクーポラが見える。

この回廊の一角では、ダ・ヴィンチが残した大量の草稿=いわゆるアトランティック・コードの一部が公開されているさらに、すぐ隣の聖具室にはスフォルチェスコ城とつながる秘密の回廊の入り口が見つかっている。

いつもの教会正面入り口

昼食の前菜はミラノ風サフラン味のリゾット。チーズと黒こしょうをレストランの前からは最近完成したイタリアで一番高いという塔が見えた

***
午後、ヴェネチアへ向かうヴェネチアへ入る観光バスはそれぞれの滞在形態によって料金を支払う必要がある。いわば観光関所。近頃はドライバーさんがグループの番号を入力して証明所を発行してもらう無人の機械だから、もし壊れていたら…と心配したが、このとおり印刷された紙がぺろっと出てきた

今晩は本島のサン・マルコ広場から近いホテルなので、夕景を楽しめる
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晴れた早春のヘルシンキを散歩してから空港へ

2014-03-12 12:51:25 | フィンランド
昨夜は夜中にホテルに入ったが、朝はすっきり目覚めた。この駅近くのホテルは朝食の場所が気に入っている数種類のマリネした魚、パリやロンドンの朝食では絶対出てこない。北欧で食べると特においしいのです
ホテルすぐとなりの駅はフィンランドを代表する建築家エリエル・サーリネンがちょうど今から百年前1914年に完成させた当時フィンランドはまだロシア帝国の一部だった。1923年にアメリカへ移住し、息子のエーロ・サーリネンはセントルイスの「ゲートウェイアーチ」を設計した人物として知られている。

ヘルシンキ駅内部の美しい空間は、クラシックな雰囲気を持ちつつ現代的


キアズマ現代美術館ちかく建国の父マンネルヘイムの騎馬像

ヘルシンキでひとつだけ見ておくべき建築をあげるならば、やはりテンペリアウキオ教会だろう。一般的な観光でも必ず行く場所だが、その建物の上も歩いてみると面白い。こんな岩山にような雰囲気になっている銅製の屋根に守られた岩屋のような円形の空間


国立博物館こちらの建物は中央駅の少し前に建てられたものだが、比べるとずいぶんクラシックに見える。

**
ホテルに戻りチェックアウトし、今度はエスプラナーディ通りから港方向へ

昨夜訪れた元老院広場

バルト海は塩分が薄いのでまだ凍っているところもむこうの丘に見えるはロシア正教の聖堂フランスのカトリック聖堂と比べると明らかに違う正教会の雰囲気を感じられるだろう

***
エスプラナーディ通りのイッタラの店でアアルトデザインの器マリメッコは見るだけで価値がある店店の裏から抜けたモールはSF的な空間だった
二階には日本食らしきお店が見えたが行きませんでした(笑)

港にならぶ屋台の店は夏や冬とくらべるとずいぶん少ない
ホテル近くのモール内部

お留守番しているミニチュアダックスのモモにもお土産をこれが、このように、とってもウケたんです(笑)

****
さぁ、空港行きのシャトルに乗ろう。ほんの六時間ほどでも、ヘルシンキは自分の足で歩いてみる価値がある。ヨーロッパは決してパリやロンドンのような街だけで構成されているのではない事が実感できるのだ。

バスターミナルからふと見上げた、我々が滞在していたホテル、きれいですね

空港ビルのそこここ、どこもすっきりとしたデザインが気持ち良い

*****
日本へ戻る飛行機、今回はちょっと贅沢してみました。座席もゆったりですが、食事も価値があります朝あの到着の前には、日本らしい朝食
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大英博物館を見てからヘルシンキへ

2014-03-11 14:45:11 | イギリス
「はじめて大英博物館」の
18才がいちばん興味があるのは、やはりロゼッタストーンをはじめとするエジプトセクションであった。そういえば自分もそうだった。

四半世紀も前、自分がはじめて訪れた時にはガラスケースになど入っていなかったし、簡単に触れることが出来るほどだった。今、ゆっくり見るには、むしろ19世紀に作られた精巧な模造品の方が良い。

この写真はレプリカの方だが、これをホンモノとして展示しても分かりますまい。

それにしてもここエジプトセクションは良いモノが揃っている。
19世紀当時でなければ、ロンドンに持ってはこられなかっただろう品々いろいろな動物のミイラ歴史に興味がなくても興味をそそられるに違いないギザのスフィンクスのひげ。王の代わりに日替わりで働くウシャブティ

もっと古いメソポタミア文明、マスチフ犬がいた

グリフォンの銀製リュトン古代のボードゲーム版儀式の様子を描いた焼き物のボード

古代ローマのガラスカメオ製、元の所有者の名前から通称「ポートランドの壺」と呼ばれるジョサイア・ウェッジウッドがこれを精巧にコピーしたことで知られている。

*中世ヨーロッパ15世紀ぐらいだろうか、「愛の騎士道」と呼ばれる楯。いつもあるいているセクションにあったのだが、今回リクエストにより調べて、はじめてちゃんと見た

いつも目には入っていても、まだまだ理解していないモノがたくさんあることに気づかされる。

*中南米セクションより

**
グレート・コートにあるレストランは、その時々の展示とリンクしたメニューを考案している。
●バイキング展にちなんだ前菜からNETTLEのスープ。ネトルとは調べてみるとイラクサの一種で若い葉は食べられるんだそうな卵とチャイブという浅葱に似た薬味が添えられている。
●同じくバイキングメニューからサーモン上に載せられているのはボルシチにつかうビーツのピクルス。ディルがよくあっています。
●米の代わりにスペルト小麦(辞書にはヨーロッパで家畜用に栽培されてきたとある。バイキングの素食をおもわせます(笑))つかったリゾット。春の野菜と共においしく
●シーバス(スズキ)のグリル。根セロリがそえられている

大英博物館のレストラン、美味しく食べられます(^^)

***
食事のあとも大英博物館ワンダーランドを楽しむ、解説が理解できなくても、人類の珠玉の傑作はおもしろいものがたくさんある

****
夕方六時半の飛行機でヘルシンキへ向かう飛行機へ向かうバスでメキシコからの団体客と一緒になった。彼らは長ーいフライトのあとロンドンで乗り換えてフィンランド観光へ向かう途上だった。日本人の目からは「欧米人」と見えているのではじめフィンランド人かと思ったが、つたない英語で話してやっとわかった「日本からはヘルシンキまで何時間かかるの?」


機内食、ちょっと良い席でしたのでこんな
大英博物館で買ったiPhoneカバー、白と黒のロゼッタストーン柄二種。どちらにしようかなぁ

ヘルシンキに到着したのは23時半だったが、古い友人が迎えに来てくれていた。駅前のホテルにチェックインする前に、誰もいない真夜中の元老院広場へつれていってくれるエスプラナーディ通りもひっそり美しいはじめて行く街のこういう第一印象を、ずうっと先になってから思い出したりするものだ。

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自然史博物館とV&Aへ

2014-03-11 11:50:56 | イギリス
イギリスらしい朝食

ホテルを出ると、思ったより風が冷たかったので£4で青いスツールを買った。
こちらにて

ロンドンを動くにはやはりオイスターカードを持っておいた方が便利グリーンパークのリスとこんにちわして定番のバッキンガムの衛兵交代


きのうの暖かさとはずいぶん違う。今日は屋内を楽しむことにしよう。化石いっぱいの「自然史博物館」はお城のような建物
入ってすぐに巨大な恐竜の骨格がこれでもかと並んでいるこっちは動いてました

太古の歴史など理解がなかった時代に、恐竜は「悪魔」かなにか禍々しいものと思われていたのかもしれない。それでも、どんな時代にもこういうモノに興味を持つ人はずうっといた。このメアリー・アニングという19世紀はじめの女性は、十代の時にぐうぜん化石を掘り当てた事がきっかけで、生涯化石を掘り続けたこの海竜は彼女が最初に見つけたもの周囲からの軋轢もあったでしょうね。

この建物、細部の彫刻も気が利いております

絶滅したモアの複製や、ドードーのはく製もみてから、館内のカフェで遅めのランチ。
このカルボナーラ、わるくないけれど、わたしがつくる方がおいしいかな(^^)

**すぐ隣のV&Aヴィクトリア&アルバートへ行く。こちらも無料。

玄関を入ると吹き抜けにヴェネチアングラスとおぼしきモダンなシャンデリアルネッサンスの回廊には15世紀を中心にしたセレクションがイタリアのような空間を演出している一角のロマネスク・ゴシック調のユーモラスな彫刻

近くの展示室に入ると、ひと目でリーメンシュナイダーと分かる木彫があったイタリアルネサンスと同時期15世紀末から16世紀はじめのドイツで活躍したリーメンシュナイダーは、その描写になんとも言えない「誠実さ」を感じるのだ。

いちどは忘れ去られていた彼の作品は19世紀に再発見され、今は世界中の博物館に所蔵されている。

あ、こっちも楽しい

***
ホテルへの帰路、ちょっとお疲れというので大英博物館目の前のパブで食事をメニューはイギリスの定番フィッシュ&チップス思いのほか(失礼)おいしくいただきました。

ホテル・ラッセルへ帰着。ここもお城のようですね

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ユーロスターでロンドンへ

2014-03-09 10:59:35 | イギリス
パリ東駅近くのホテルにしたのは、ここからロンドン行の列車が出るから。
この階段を上って改札の向こう側にはフランスの出国、そのすぐ後ろにはイギリスの入国があるフランスにいるのに、すでにイギリスにいる扱いなのです。

二十分前ぐらいになるとホームへ誘導がはじまり号車番号はこうして電光掲示されるだけ車両の中には表示されていませぬ。

ちょっとゆったり1stクラス席が空いているので、「真ん中にテーブルがある四人席をつかっていいよ」と案内してくれた。

朝食もサービスされバッフェカーもすぐ横
車窓は美しいフランスの田舎の景色。ヨーロッパにはもう早い春が来ている様な陽気の今日。

ロンドンの到着はセント・パンクラス駅。

以前はテムズの南にある駅だったのだが、どうにも不便だという事でこちらに変更されたのだとか。えらいお金かかったでしょうね。
この駅を出てすぐちかくにはブリティッシュ・ライブラリー日本で言うところの国立図書館ですね。ここも見学したかったけれど、今日は大英博物館近くのホテルまで歩いていく。スーツケースを持っていても問題なく歩ける距離と天気です。

ラッセルホテルは開業120年だそうだが、室内はこぎれいでつかいやすい階段にいる「ジョージ」と名付けられている竜には、実は双子がいたのだが、あのタイタニックと共に大西洋に沈んでしまったのだとか

荷物を置いて身軽になったら、地下鉄でロンドン途へ向かう。ここはローマ時代から砦があった場所とされ、ローマ皇帝が迎えてくれるいわゆる「ロンドン塔」という城が建てられたのはノルマン・コンクェストの11世紀。とりかこむ壁を抜けて入ってみえてくるこれがその時代のもの。


この「安全な」場所には造幣局も置かれていた。今日はそこを少しちゃんと見学。
おや?このコインは真ん中に別の王様の肖像画打ち込まれているようだ。
なにゆえ?
こちらに書きました。

木製の扉の後ろからドンドン叩く音と声がする。
1798年12月20日の朝、ジェームス・トゥルンボルという男が仲間をここに押し込めて、2308ギニーものコインを盗んで逃げたのだそうだ。
重さは20キロにもなる。
数週間後、ドーバーで捕まり、縛り首となった。

この顔はお札にもなっているあの人・・・ニュートンは、ここ造幣局で効率よくコインを造る方法を指南していたそうな。

庭にある巨大な青銅の大砲はもともとオスマントルコが持っていた。

**
そろそろ夕方、ウェストミンスターは夕方に見るのが美しいそのまま歩いてトラファルガー広場へ。ミツコシ前のライオンのモデルになったというこの像、とっても大きいので上るのもひと苦労。登攀禁止ではないらしい。


夕飯はCoteという南フランス風の店へ。チェーン展開していて、イギリスに42店舗あるそうな。以前はセント・ポールの前、最近はチチェスターで食べた。けっこう美味しいと思います。

ピカデリー近くで「熱帯雨林カフェ」というのがあって、入ってみるとけっこうおもしろい空間だった。そのうち日本にも進出するでしょう。
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