久々の改造!
ヘッドホンShure SRH1540の性能をもっと生かすことが出来るのではないかと、今日は、Zero DAC のヘッドホン・アンプを改造した。
改造内容:
①メイン基板からヘッドホンアンプ基板への配線ケーブルの変更。コネクタも排除。
②Drive用のFETを2SK170から2SK43に換装。
③ついでに、基板パターン改造したジャンパー線を変更。
以下に詳細:
①配線ケーブルは元々のもの(コネクタも使用)から、ベルデンの1芯シールド線に交換して、コネクタも排除して基板に直付け。
②FETをオリジナルの2SK170から音質的に評価の高い2SK43に換装。2SK170も好評価だけど。
2SK43
製造場所違い?などで何種類かあるが、これがどれに相当するかわからない。でもTR2個で840円とは少しお高い。
2SK170と2SK43
交換後、
2SK170と2SK43はソースとゲートの並びが逆なので、交差させる必要があり、チューブを入れた。
一応、完成した状態。全体。グレーの配線が交換した信号線。なお、右に見える赤白黒の三つ編みは電源ライン。←ここも換えておいた。
交換後に、電圧も確認。
オペアンプに供給される電源電圧は+15.16V、-15.16Vで問題なさそう。ここのバランスが悪いと、オフセットが出て、音を大きくしたときの歪み率が悪くなる。
交換後の音質は、全体的に力強く、音に厚みが出たのと、空気感も良くなった。音の切れも良い。
今回の改造で、このTRによっても音が変化することを発見。
他のFETも試したくなった。
Webで調べると、2SK170、117、147、241などが試す価値ありそう。
面白そうです。
ところで最近はヘッドフォンでもスピーカーのように前方に音場が展開するヘッドフォン専用の音源が発売されたり、アンプで同様の処理ができる製品が登場しているようです。
以下がそのアンプ
http://www.phileweb.com/news/audio/201412/17/15327.html
最新のヘッドフォンアンプが欲しかったのですが、そういった機能を搭載したアンプで手ごろなのが登場するのを待とうと思います。
この機能の有無はアンプの世代の分かれ目になりそうです。
まさに画期的というやつです。
もしかしたら、ソフトウェア処理が可能になって従来のアンプでも行けるようになるかも知れません。
あと、ソニーのMDR-Z7を買いました。
店頭では慣らしを全くしていない物が置いてあったので低音不足でイメージ悪かったのですが、慣らしが進むと低音のシッカリ感と迫力は別格で、50mmのドライバには戻れない感があります。
それでいて音場も広く、高域も自然に伸びます。
以前は10万近辺の海外メーカーのも欲しかったのですが、こないだ久々に試聴したらZ7の音に慣れていたせいでショボク感じて欲しくなくなりました。
それでもOPPOのPM-1の緻密な中音域は魅力的です。高域は伸びないですが。
PM-2は聴いていませんが、同様だと良いと思います。
Z7はスマホ(XperiaZ2)だとエレキギターの音が良いのでおそらく最新のポタアンだと同様に良いかも知れませんが、従来型のアンプだと23AWG以下の細いRCAケーブルを使うかライントランスに高めの負荷抵抗を付けるとかしないとエレキギターがエキサイティングに鳴らないのが弱点です。
ハイレゾ用に開発されたので古いアンプには合わないかも知れません。
ESSのDACを搭載したアンプなら行けると思うんですよね。
これからオヤイデで買った26AWGのPCOCCシールド付きを試してみようと思います。
おそらく次世代アンプを買うまでの繋ぎに良いと思います。
音場作りは、最近のデジタル技術で持ってすれば出来るでしょうね。AlgorithmやFirmwareの作り方次第ではないでしょうか?
でも、色々と加工されてしまうと元の音、所謂アーティスト、レコーディングエンジニアの意図が何だったかわからなくなってきますね。
それでも楽しめたら良いという人もいるでしょうが。
本当の元の音を聴こうと思ったら、原点のアナログレコードに戻ってしまいます。
私が期待しているのはヘッドアップディスプレイで大画面が再現できるようにヘッドフォンでもスピーカーの音場が得られないかということなんです。
普通の音源はスピーカーを前提に作られているので、ヘッドフォンはどうしてもエンジニアの意図に反してしまう弱点があるんですよね。
理論的にはヘッドフォンで聴くときもコンサートで聴くときも同じ二つの耳で聴いているので再現可能なはずなんですよね。
3Dディスプレイとかもそうですよね。
同じ原理を使えば、出来ると思います。
音の距離感とか位置は、2つの耳に届く、位相のズレや音の大きさと思います。
以前のAVアンプでは、スタジアム、ホール、クラブ等のモードがありましたね。これもその原理のひとつではないでしょうか?私はあまり馴染めませんでしたが。
音楽ソース(CD、レコード)に録音されている音は、楽器やボーカルの音自体はオンマイクで採っておいて、あとでDSPで色々と加工・処理します。
ここが、マスタリングエンジニアの技術です。
マスタリング・エンジニアが教える-音楽の聴き方と作り方-(CD-EXTRA付き)-小泉 由香(著)
という本を読んだ事がありますが、非常に興味深いことが書いてあり、参考になりました。
これと同じ様な事がリスナーの機器で出来ると良いのですが、所詮リスナーが持つ音源は2chなので、難しいかも知れないですね。今のデジタル技術では似たようなことは出来るかも知れませんが、、、?
反響音、残響音も重要なファクターですね。
壁とか物体の反射もありますが、空気も音を反射吸収します。
以前、某メーカーのAVアンプで、ホワイトノイズか何かを再生して、リスニングポジションに置いたマイクでその音を拾い、アンプに戻し、補正をかけてサラウンド環境を作るものがありました。
実際に、知り合いがそのアンプを持っておられましたが、再現された音は本当にステージの客席で聞いているようでリアルだとと仰ってました。
うちのKenwoodの2chデジタルアンプにも付いています。
大した効果は無かったですが、古いから仕方が無いかもしれません。
今の勢いで技術が進歩すると、人間の聴力や認識力には限界があるので2chのオーディオアンプとAVアンプの音質に差が無くなる時が来るでしょうね。
そうなるとHiFiの観点からするとマルチchの方が圧倒的に有利です。
Xdayがいつ来るのか楽しみです。
最新の高級AVアンプの音を聴いてみたいです。
わざと2chモードで使用してオーディオアンプと同等になればAVアンプの勝ちという訳です。
そうなるとオーディオアンプは低価格帯か真空管アンプみたいに味を売りにした物しか無くなるでしょうね。
逆に2chアンプでマルチチャンネルをバーチャルで再現するという手法もあるかも知れませんが、そういった製品を知らないので本質的に難しいのかも知れません。
オーテクの技師がアナログ接続は実質19bit分くらいしか情報を使えていないと言っていましたが、強力な低音再生能力を持ったヘッドフォンやスピーカーを使用して、RCAケーブルを細くて線間容量が小さいケーブルにすることでかなり改善できるのかも知れません。
ケーブルの太さと線間容量は比例するので。
ちなみに前述のRCAケーブルは+と-のケーブルをばらした方が全ての面で良い結果になりました。
HiFiを追求するなら同軸ケーブルを3本使用してバランスケーブルを作るのが究極かも知れません。
ツイストさせるのは故意に線間容量を増大させて高周波特性を悪化させ、対ノイズ特性を強化するだけだと思います。だからストレートよりツイスト、2芯より4芯を使った方がノイズ耐性が高くなる訳です。
私は別にツイストが悪いと言っている訳ではなく、その辺りの特性を理解した上で好みの音作りをした方が良い結果が出せると言いたいだけです。
ようやくそこまで理解した所で、時代はRCAケーブルによる接続からデジタル接続に移行しようとしているようです。
そのうちRCAケーブルは懐古趣味のアイテムになるでしょうね。