僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

女の一生 一部・キクの場合(遠藤周作)

2007年09月26日 | よむ

女の一生 一部・キクの場合
昨冬、

遠藤周作記念館に行った際に、

この人を理解するうえで読まなければならないと思ったものが3作ある。

『沈黙』

『深い河』

そしてこの『女の一生』。

本作では作者の長崎への慈愛を感じることができる。

海から森がせりあがる長崎独特の自然描写と

長崎ならではのゆるゆるした坂の描写が特にすばらしい。

本当に長崎が好きな人なんだろうと思う。