前回のつづき。
翌、日曜日は新津まで足を延ばした。新潟からの「X'masトレイン」をみることともう一つ、「鉄道資料館」を行くためだった。
ちょっとした鉄道好きの方なら、「新津」という地名は有名だろう。近くに車両工場があり(山手線や京浜東北線などの車両を製造している)、またかつては巨大な機関区、操車場もあり、市内(当時、新津市)勤労者の4人にひとりが鉄道関係者だった、という話からも、まさに「鉄道のまち」だといえる。
目的の「鉄道資料館」は、駅をでてまっすぐ伸びる道路を道なりに歩くこと約20分のところにあった。近くに工業高校があり、外から見た建物の雰囲気はそれとよく似ていた。が、建物の前に踏切や信号機といった「施設」がおかれていたり、新幹線の実物大模型もそのままおかれているので、一目見てその施設だと分かった。
200円払い、中へはいる。公民館か研修センターを改築したためだろうか、昨今オープンした博物館のような綺麗さ、派手さはなく、あまり広くもなかったが、展示物は、どれも本物で、時折「なつかし~」を繰り返していた。歴代のSL写真や電車、機関車の部品、さらには昔の自動券売機もおいてあった。「こども」のボタン群が赤いプラスチック板のカバーで覆われ、購入するときはいちいちそのカバーを開けて金額のボタンを押す、というやつ。ぼくが小学校に上がって初めて切符を買った当時そのままの状態だったので、よけい気に入った。
展示物をみていたら、気になっていたのであろう、博物館の案内人さんが近づいてきて、「ここにある切符、スゴイでしょ~、これはね・・・」と、新潟地区全駅の入場券切符の説明を始めた。切符にあまり興味はなかったが、話しぶりに熱が入っていたので、気がついたらいろんな話をしていた。入口にあった大時計のこと、昔の新津のこと・・・。SLの話もした。ちょうどこのとき、一つのウワサを耳にしていた。なんでも、夏に見に行った「D51」が、試運転中にボイラー故障してしまった(このときはまだ事実かどうか分からなかったが、帰ってきてからネットで調べて事実と知った)とのことで、SLが故障するとどうなるのかを聞いてみた。するといきなり「こっちへきなさい」と言われ、奥にある機関車部品のブースで、指し棒を持ち、原理から何から丁寧に説明してくださった。やっぱり話し方に熱があった。
時間が来たのでお礼を言い、急いであとにした。良い経験になったと思った。
レポートに纏めようと思ったが、思ったほど写真を撮っておらず、また時間もなさそうなので、今回はブログだけで纏めてしまいました。