KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

炎天下の福島で~SLバンザイ

2012-07-29 15:15:19 | Railway&RailwayModels

 郡山に降り立った理由は、この日と明日(きょう)運転される、「SLふくしま復興号」を見に行くため。出発式は、磐越西線用の1番線で行われるようで、すでに式典の準備や物販がはじまっている。

Img_06281 

 そして列車は、駅構内のはずれで着々と準備を進めていた。

Img_06331

Img_06391

旧型客車と連結する機関車「C61 20」。C61が東北を走るのは45年ぶりという。

 ちょっと脱線だが、今回C61が福島を走るのは、今思えば偶然が重なり合った結果のような気がする。高崎のD51が空焚きによる故障で予備機を探すことになり、諸々の条件に合致した、伊勢崎の公園に保存されていたこの蒸機に白羽の矢が立った。その後1年以上にわたる修理復元工事、しかし復活直前に東日本大震災が発生。ドキュメンタリー番組の影響もあるだろうが、いつしか「東北復興のシンボル」という位置づけをされたようである。

Img_06411

はじめて披露された、「復興号」のヘッドマーク。一般公募で採用されたものだ。

9時を過ぎると、乗車するお客さんもどっと増え、ご当地キャラクターたちが次々あらわれた。

Img_06521

郡山市のキャラクターで「がくとくん」(緑)と、妹の「おんぷちゃん」(ピンク)。

Img_06621_2

福島県のマスコットキャラクター「キビタン」と、ピンクの幕末剣士のような「八重たん」。この「八重たん」については後日。

楽隊の演奏が始まり、SLが入線して会場は盛り上がるところなのですが、その前に郡山を抜け、列車で先回りする。

沿線にはSL通過を待っている大勢の人がいた。SLに手を振るキャンペーンに参加してのことだが、なかにはこんなメッセージボードを掲げたものもあった。

Img_06711

こういう声を、この機会に届けてあげたいと思うものだが。

Img_06731
降りたのは、郡山から3つ目の「本宮」駅。ここはSLが最初に停車することと、停車の時間が15分と大きくとっていることから。線路の外から撮って、そのあとで駅構内に入って撮影しても十分余裕がある。

 まずは到着するところを撮るために、踏切まで歩く。青いTシャツ着ているのは、ボランティアの方々だ。列車到着までまだ20分あるというのに、すでに多くの人が。

Img_06861

Img_06821_2

なんか、かっこいいな。

Img_06851
 今回はこちらの親子と、近くの老人ホーの方々と一緒だった。娘さんが持っている、ホームの方々が作られたらしい手製の国旗には、「目標百才」の文字。国旗を持つこのおじいちゃん、御年96だそうだ。

 

 上り列車を1本やり過ごしたあと、いよいよ本題のSLがやってきた。遠くから汽笛が聞こえてきた。おじいちゃん、ここで赤いちゃんちゃんこに着替え、フェンスと国旗を掴んでSLの通過を待つ。

Mvi_0687avi_0000083331

Mvi_0687avi_0000866991

国旗の合間から、列車が見えた。目の前を通過したその時、

Mvi_0687avi_0000900991_2

「SLばんざーーーーーい!」

 

という野太い声が響いた。あのおじいちゃんだ。SLはそれに応えるかのように汽笛を3回鳴らし、ゆっくりとホームに滑り込んでゆく。

ここでぼくは踏切から離れて駅構内へ移動したのだが、すでにすごい騒ぎ。

Img_06931

列車から降りるひと、SLと一緒に撮る人、DSで動画を撮影しながらリポートの真似事をする子供もいたな。

対岸のホームでは太鼓の演奏で列車とその乗客を歓迎している。

Img_06891

Dsc_03241_2

もみくちゃになりながらも、SLに近づこうと思ったら、

Dsc_03251

ここでもゆるキャラに遭遇。本宮市のイメージキャラクターで「まゆみちゃん」という。福島のへそ、という意味の大きなヘソがチャームポイントか。

 そのあと、対岸のホームの端に移動、出発シーンを撮るためだ。跨線橋の上から貨物列車を撮影。

Img_06951
少し見にくいが、機関車にも「がんばろう東北」のラッピングが。

Mvi_0696avi_0000119661

出発の直前、夏の真っ青な空がSLの黒煙に覆われる。

そして10時30分、力強く、ゆっくりと列車は出発。

Mvi_0696avi_0002790631

Mvi_0696avi_0002906971_2

Mvi_0696avi_0002950301_2

目の前で耳が割れんばかりの大きな汽笛が。

Mvi_0696avi_0003005301_2

Mvi_0696avi_0003297961

そしてゆうゆうと福島へむけて去っていた。

 

・・・書いてて思ったが、「力強い」「ゆうゆうと」とか、「声援に応えるように汽笛」というように擬人化する表現をしても違和感が少ないのは、どうやらSLだけのような気がする。SLが人の心を惹きつけたり、あるいは記憶を呼び覚ましたり、人をどうにかしてしまう、ということを、この日もたくさん実感したように思う。

 

SL復興号を見送ったあとは、郡山へ舞い戻ったのだが、このつづきは次回へ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プロローグ~炎天下の郡山へ | トップ | 会津カレー焼きそばとハンサ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Railway&RailwayModels」カテゴリの最新記事