また、いじめを苦に少年が自殺してしまった。
人が成長し、生きていくためには、他人と関わることは避けられない。それは決して平坦なものではなく、ときには障害にぶちあたったり、いじめを受けることだってありうる。1年ほど前、少年少女の自殺が続いたときに、こういうブログを書き、冒頭にも「二度と起きてほしくないこと」と付け加えていたのだが・・・。逮捕された同級生の少年の行為は、新聞やニュースでは「(自殺した)少年への恐喝」とされているが、結果的には「殺人もしくは殺人幇助」にあたるのではないかとぼくはにらんでいる。
学校でイジメが起きている。これは断じて認めたくない、という学校側の気持ちも分からないではない。学校の評判が下がる、すなわちそこに勤める教師や、校長の評価も下がる、そんな風評が流れ、やがて地域にも広がってしまう、そうなると自分の職も危うくなる・・・。”風評”ほど今の世の中でこれほど力をもったものはない、と思う。
ニュースを見ているうちに、自殺の直接の原因が、逮捕された同級生から金銭を要求されたこと、とされている。この同級生いわく「カネの収入源」だそうで、うそをついたら罰金1万円、返済が1日遅れたら返済金は2乗になり、500円が1日で数十万円にもなった、などなど、貸金業者も真っ青なほどのあくどさ、いや卑劣さだ。冗談のつもりがそのうち本気になってしまった、と供述しているようだが、ことが起きてしまった今、もう取り返しのつかない時点に来ていることを、彼は知っているのだろうか?
これはあくまでも予言だが、今回の少年の自殺がまた引き金になろうとしている。学校も生徒も、今回のイジメに関わった者もそうでない者も、この問題に真正面から向き合わなければ、また同じことが必ず起きる。このとき、焦っていじめに関わったとされる他の生徒を責める、あるいは逆に過剰に護ったり庇ったりする、ということではただ単に問題をうやむやにするだけで、本当の解決には至らないだろうと思う。
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