Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ブルーバードのサフェーサーとアベンタドールのボディカラー塗装

2018-11-05 20:30:26 | その他
本日も山陰は良い天気でしたね〜
暑くもなく寒くもない丁度良い天気ですね〜
ご近所の郵便局の局長さんが昨日安来市で開催された「中海マラソン」を走られたらしく体中が筋肉痛だと言われていましたね〜。
昨年よりもタイムが落ちたらしいです・・・まあ色々なコンディションで数分は違ってきますからこれは仕方が無いでしょう(笑)
ちなみに私は走れませんよ・・・

さてここからは制作ですね
まずはブルーバードからご紹介してゆきましょう。
前回までのご紹介でリアの垂直尾翼の下側とボディ下部のシリコン型の分割部分にパテを盛った所までのご紹介だったと思いますので本日はその続きですね。
パテを研ぐ部分からのご紹介です。
パテを研ぐい場合は周りのボディを削り過ぎない様に気をつけなければなりません。
削り過ぎますといつまでもパテの作業が完了しませんからね^(笑)

ボディの下側もパテを削っています。
ほんの少しだけですがパテが残る程度でボディ面が綺麗になった感じですね
この様なボディの場合前後方向でパテを研ぐ事が多いのですが研ぐ方向を90度変えて上下方向にも研いでおいて下さいね。
研ぐ向きを変える事で面が綺麗になります。
上下方向はペーパーを動かすストローグが短くてやり難いかもしれませんがこの部分は大切な事ですね。

リアの垂直尾翼ですが元々は量産品のレジンモデルなので垂直尾翼自体もレジン製になっています
この様に薄い物をレジンで作りますと必ず事後変形を起してしまいましてどちらかの方向に曲がってきます。
今回も少し曲がっています。
普通は熱をかけて曲げ直しをしますが熱をかけて曲げ直しをしても決定的な解決方法では有りません多分一夏越しますとまた曲がってきますでしょう・・・今回は厚みも有る程度有りますので金属部品でと言う訳にも行かず・・・削って修正してみました。
完璧に直る訳では有りませんが何もしないでそのまま組立てるよりも良いかな〜と思います。
不自然にならない範囲で修正しています。
削り過ぎますと垂直尾翼自体が短くなってしまいますからね〜

ウレタンサフを塗ってみました
やっとオリジナルのボディと同じ工程まで戻ってきましたね〜
見た目は同じですが気泡だらけのボディよりも数段良い筈ですね。


次はアベンタドールですね
お客様からお預かりしているボディカラーはこの様なカラーです
マイスターカラーと言いますと広島のホビータウンさんのオリジナル塗料ですね
作っているのは瓶の形状から考えますとガイヤノーツかな?
色はコロナ・ローザというカラーでして淡いピンクにパールを混合した感じのカラーですね。
メタリックやパール系の塗料そしてサフェーサーなどの様に塗料自体に何か粉状の物を混ぜた塗料を使う場合は注意すべき事が有ります。それはむやみに薄め液を加えてはいけません。
塗料はシンナー等を入れて粘度が下がりますと中に入れた粉状の物(メタリック粒とかパール粉サフなら凹凸を埋める為の骨材が入れられています)が分離して下に沈殿しやすくなるのです。
瓶入りの塗料が有る程度の粘度で瓶に詰められているのは分離し難くなる様になんですね。
と言う事はこの大瓶にシンナーを入れてしまいますと粘度が低下しまして瓶の底にパールの粉が沈殿し混ざり難くなるのです。

ですから使うだけの量を紙コップに取りましてシンナーで希釈して使います。
紙コップに入れる場合は下から十分に撹拌して使うのはもう常識ですよね。
他にも艶消し塗料なども沈殿しやすいので買ったままの瓶にシンナーを入れるのは避けた方が良いですね。
シンナーを入れるのは使う分だけですよ。

沈殿した塗料はかき混ぜて使うから良いと思っている貴方・・・
もう一つ落とし穴が有るのです。
沈殿している塗料は十分に撹拌しても塊が有りましてね〜
エアブラシのノズルを詰まらせやすくなりますし、例え詰まらずに吹き出されても塊がぷつぷつ飛んでしまって綺麗な仕上がりは望めません。
十分な配慮をした塗料を使う場合でもエアブラシに入れる時にフィルターで濾して使いましょう。
塗料用のフィルターならメタリック粒やパール粉など塗料にとって必要な物は残しながら塊だけを分離してくれます、この一手間で仕上がりが随分良くなりますからね〜騙されたと思って一度お試し下さい。

前準備が長くなりましたね
早速塗ってみました
塗るのはいつもの通りです・・・
サイドのダクトの中を塗る場合はエア圧を少しだけ上げて塗料を絞って塗っています。
塗料を絞らないと周りの部分に付き過ぎます。

ボンネットの上側も綺麗に塗る事が出来ましたがこの部分はグロスブラックで塗りますから・・・程々で良かったのに〜。
こんな場合って良く有りませんか?
必要な部分にはゴミが付いたりしますが、後で塗り直す部分は綺麗だった・・・とかね。
なかなか世の中うまくいかないものです。

乾燥機の中で数時間経過させて塗料が硬化しましたらゴミを探します
今回はほとんど問題無かったですがそれでもほんの些細なゴミは付いています、パール系の塗料なので問題が出ると困ります。
こんな事も有ろうかと中研ぎを入れました、酷く埃が噛んだ訳ではないのですが一度中研ぎを入れて再び塗ります

今度は完璧ですね〜
と言ってもまあ後で気が付く事も有ります(笑)

シンナーを加えて残った塗料は元の瓶には戻しません
シンナーを加えた塗料を戻しますと粘度が下がってしまいますので別の瓶に入れて次の作業時に使います。
プロの仕事なので塗料の徹底管理をして少しでもミスしない様にしています。
これでゴミがは入ってやり直しになったら困りますからね〜
プロは失敗をしない訳では有りません失敗がなるべく少なくなる様に色々考える物なんですよね。


今日はメイクアップさんの制作依頼品をスタートする為の部品を探しています。
今まで使った材料や部品で使えそうな物をピックアップしていますもう一つ見つからない物が有りますので新しい制作品は明日のご紹介とさせて頂きます・・・いや〜本当に難題なんですよ・・・使える部品が少ないのではなく、全く無いのです(笑)
多分皆さんがご覧になったら路頭に迷われるんじゃないかな〜(爆)