Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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内装の塗装をしました

2020-04-02 21:10:23 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰は午前中は曇りでしたが午後からは晴れました。
昨夜まで雨が降っていましたので朝は芝生もベタベタでした
地面は濡れていましたが・・・無攻めの車のタイヤ交換をしました。
出勤時に車を借りて出勤しまして朝の内にタイヤを交換して自宅まで持って帰りましてね、今度はCafeの為に買い物をしてから本日2度目の出勤です!!
買ったのはこの頃水揚げが有る「ホタルイカ」ですね。
このホタルイカを使ってこの時期パスタを作ります・・・。

そして出勤したらアトリエで厨房係までの時間本業を進めましょう。
塗装なので塗料が乾かないと次の工程に進めないので・・・厨房係で抜けるのは丁度良いかな〜(笑)
仮組だとこんな訳にはゆかないのですけどね〜。
床のカーペットの部分とリアトレイの部分を塗っています。
最初の予定通り縁の部分を濃いめに中央の方は薄めに(でも赤に見える位は塗っています)濃淡を付けて塗っています。
と言うのも起毛なので見る角度に寄って色が違う様な感じにしたいのですよね。
まあ正解かどうかわわかりませんが・・・ベタ〜ッと塗ってしまうと質感が違う様な気がするのですよね。
一応写真で見ますと赤に見えていますが・・・デジカメなので補整されてしまうみたいですね。

そしてマスキングを剥がしています
こうなりますと場所に依って赤のイメージが違うのがわかりますね。
自分の目で直接見ますともっと色の違いが有りますね。

次はシャーシのフラットブラックを塗っています・・・
表から見るだけでは上の写真とどこが違うのかな?と思ってしまいそうですけどね。
シャーシを塗る時は内装の方は全てマスキングして作業をしますので「シャーシを塗りました」と言う一言では表現出来ない程の手間がかかっているのです(笑)

シャーシをフラットブラックで塗ってから最後にウレタンクリアーでステップ部分を塗っています
ここには本来何も無かったのですがステップのプレートを付けたいのでプラの角棒でステップにした部分ですね。
あくまでもボディの一部という事ですので当然ながらボディと同じ仕上げをします。
本来ならボディの厚みがもう少し厚いのですけどね。設計がこうなっていましたので・・・不自然にならぬ様にして再現します。

ついでにデュエットのドアの厚みの部分もクリアーを塗っておきます

ジュリエッタのエンジンルームもボディカラーを塗ったのでクリアーを塗っておきます。
これでボディと一体化した時にボディの一部である様に見えてくれると思います。

なんとジュリエッタのボディのステッカーが変更になりました(笑)
これは僕のミスではなくてお客様からステッカーが無くなった報告が有ったのです
修正は難しいですよ・・・高くつきますよ〜などと言う事は有りません
ペーパーで下のクリアー層までやれば修正はそんなに難しく無いですね。
下の写真はデカールの白いベースの部分がまだ残っておりますから、白い部分が有りますね。
もう少しペーパーをかけて均してから塗装をします

下地は出ていないのですが、それでもパラッとボディカラーをかけておきます
こんな場合は0.2mmのエアブラシが役に立ちますね〜
ピンポイントで塗る事が出来ますからね。

ボカしてクリアーをかけましたよ
ボカした部分以外はもうわからないですね〜。
ボディカラーは予備を作ってありますから色が変わる事も無く補修痕は全く見えないと思いますよ。

続いてカムカバーですね
普通のアルファロメオのエンジンと言いますと金属地でピカピカに磨いてあったりしますよね。
でもこの実車はブラックの結晶塗装を施されているのですよね〜
つまりブラックなんですよ
でも何とか結晶塗装風に見せる為に先に500番のサフを塗ってからフラットブラックを塗っておきました。
普通にフラットブラックを塗るよりも表面がザラザラした感じに仕上げる事ができますので・・・結晶塗装風という事ですね。


明日からは少しずつ組み立てにかかりたいですね。
あ〜、その前にお店の前の溝掃除をしておかなければいけなかったですね〜。

BBR 1/43 Ferrari 330 P3/4 24h Le Mans No.23

2020-04-02 15:56:29 | 最近手に入れたキットのご紹介
今日も忙しかったですね〜
ランチは少なめでしたが・・・ティータイムはず〜っと満席が続きました。

制作の仕事はどんどん進めたい所ですが・・・考えないと前に進めない部分も有りますからね〜どこをどの様に作るのか考えながらやってます。
まあ何時も100%の力で作ればもっと仕事も進むかもしれませんが私も機械じゃないので・・・タマには息を抜きます

少し前に手に入れたキットをご紹介致しましょう
本日はBBR 製の1/43 Ferrari 330 P3/4 24h Le Mans No.23になります。
入手したのは少し前になりますが確か私の記憶では何週か誰も入札が無いまま無風状態で落札したのではないかと思います。
特別高価ならそれも考えられますが、落札価格は7000円でしたね。
それも大手のリサイクル屋さんが出していらっしゃったのでアラートをかけておられる方も多いはずなんですが・・・
多分ですがこのキットの名前から無風状態だったのではないかと思うのですが・・・皆さんは如何思われますでしょうか?
名前を良く見て下さい
Ferrari 330 P3/4 24h Le Mans No.23ですよね〜
P3/4多分この部分に皆さん引っ掛かっちゃったのかな??
Ferrari 330 P4は皆さん良くご存知でしょう。
実はFerrari 330 P4の中にはその一つ前のFerrari P3から作り直しされた物も存在するのです。
そのP3から作られた個体は一般的にP3/4と呼ばれる事が多いのですね。
最初からP4として作られた物はそのままP4と呼ばれますので間違えられる事は無いと思いますが・・・
とは言え外観的にはシャーシサイドの筋彫りの位置が違うだけでカウルはP4の物に交換されていますので細かな部分は違いますが形状は変わりません。

なのでたまたまこのキットの車体がP3/4仕様だったと思われます
日本ではP3/4もP4に改修された後の車なのでP4という呼び方をしますが、BBRはイタリアのメーカーなので現地の呼び方で表示しちゃったのではないかと思います。
それなので私が法外に安い値段で落札出来たのでしょうね。
これがP4と言う表示をしていたらBBRのキットでも1万円前後していたはずです。
その前(1月頃だったかな)にもBBRのP4が出ていまして入札しましたが11500円でも落札出来ませんでした(笑)
まあ当時の値段が付いていますが5800円らしいので7000円では高いかもしれませんが・・・物価の変動を考えますと安いかと思っています。

さて中身ですね〜
ボディはレジン内装もレジンそしてエッチングと挽き物の部品ですね
そしてデカールも付属します
BBRとしては一般的な構成ですね
この時代のレジンはあの硬くて割れ易いレジンなのかどうか定かでは有りません
あの硬いレジンは色がグレーに対して少しブルーの色が入っている様に感じます

さてボディの印象です
Ferrari 330 P4と言いますと一番良いと思っているのはアネシーの330P4で原型はAMRのルフ氏ですね。
実はこのBBRも形状は良く似ているのです。
まあ表現の違う部分は多少有りますが・・・少なくともボディはなかなか良い線をいっています
アネシーのキットは数が少ないので比較的高価になりますオークションで出ますとまず2万円以下では難しいのではないかと思います。
がBBRでも作り方を考えれば同じ位良い作品が出来る様な気がしますね。

下側のメタルのボディがアネシーの330P4でしてボディしか持っていませんがボディが有れば他は作れますから・・・と思って保管していました
比較して下さいリアのウインドウの大きさとかは違いますが印象はCarのキットよりもず〜っと良いと思います
Carのキットはエンジン付きながら横幅が広いので作る場合に幅を詰めないと良い感じにならないのですよね〜。

前の部分ではライトのえぐりが小さめで左右のライトが少し離れている印象のBBRです、アネシーの方はその反対ですね
どちらが良いかは好みの問題なのかもしれませんね。
ただ実車のカウルを型取りしていたノーブルP4に乗っていた私としますとアネシーの方がより雰囲気が近い感じがするのです。

リアの方は最初にも書きましたがウインドウの開口部分の大きさがアネシーの方が大きい様な気がします
その後の熱気抜きの穴の位置は仕様の違いに依る個体差かもしれないのですが・・・作る仕様に依って変わってくる可能性が有りますからどちらでも大丈夫でしょう。
ただBBRのリアウインドウは枠のエッチングが付いているのでこの枠の大きさを変更するのは難しいかも・・・

ここに大きな違いが有りますね
P3の方はエンジンフードの窓の下の膨らみが中央に1個
アネシーのP4の方は両サイドに1個ずつ2つ有ります
この膨らみはエンジンの吸気の違いに寄る物でしてファンネルの逃げなんですよね。
P4のエンジンは片側バンクの2本のカムシャフトの間にインテークが有りますので左右のファンネルが離れているのです。
P3は左右のバンクの中心にインテークを持っていますから中央部分のより高い位置にファンネルが出ているお陰でこの部分のバルジが1個なんですね。
何故インテークの位置を変えたのか・・・
バンクの中心にインテークが有りますとインテークから混合気が入った後少なからず曲がってインテークバルブから燃焼室に入りますが曲がる事で抵抗が大きくなるので吸入効率が上がらないのです
なのでカムシャフトの間で真っすぐ上から混合気を入れる様にしてみた訳ですね〜。
インテークの曲がりが少なくなって高回転時の吸入抵抗が減ると考えられていました。
同じ配置を持つエンジンとしてはランボルギーニのミウラやカウンタックのLP400に積まれていた12気筒は同じレイアウトでした。

エッチングパーツはこんな感じです
残念なのはホイールのディスクですね
エッチングをブレスした物が入れられています・・・少し立体感に欠けますね。

ホイールのディスクを拡大します
リムに接着する部分が切れていますね
これはディスクをプレスする時に寸法が変わって来るのでここで逃げを取っているのです。
リムは表側になる部分と裏側になる部分でこのディスクをサンドイッチするのでこの切れている部分は見えなくなります。

真鍮の挽き物がホイールの部品ですね
数が多く感じるのは表裏からサンドイッチをしますので数が多く見えます
組み合わせを間違えないように注意が必要ですね

デカールはマラネロコンセッショネアーズLTD(ネコのルマンのフェラーリにはこの表記でした)のの仕様ですね。

透明のバキュームパーツが2枚ずつ入っているのはアマチュアの方には親切ですね・・・
デカールも2枚有ればもっと親切かな〜(笑)

インストはこんな感じです
年代を感じるのは・・・箱に入っていたはずなのに折り畳んでいた一面だけ日焼けしている事かな〜?
どこかの展示品だったのでしょうか??


今までご紹介したキットをですが・・・老後の楽しみにと思っていましたがとても作れそうに無いですね〜。
時間は売っていないですからね〜(滝汗!)