Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

Mercedes-Benz E350

2013-02-22 18:22:30 | Mercedes Benz E350
もう最近とは言えない位前の事になりますが私どものお店に私よりも少し歳の上の女性の方が訪ねて来られた事が有ります。
確か私の記憶では開店して間も無い頃(最初にご相談を頂いてからもう3年も経っていますね)の事でなかったかと記憶しております。
私のアトリエに女性の方がいらっしゃる事は少ないので記憶が有りました・・・。
その方のご主人から自分の乗っている車を作って欲しいとご依頼を頂いておりました、単身で広島におられるご主人がその車をなかなか乗って来られるチャンスが無かったのでかなり時間が経過してしまったのです。

その車はメルセデスベンツE350と言う車でして、当然キットなど存在している訳も無く・・・。
ゼロから作るのはかなりの予算が必要となりますので少し難しそう・・・何となく雰囲気では奥さんからのプレゼントらしい・・・雰囲気を感じます。
限られた予算の中で作品を作る為にはベースになる物を探さなければなりません。

そこで色々探しますがどうも良い物が無い・・・ヤフオクを覗いてみてもメルセデスE350では良い物がヒットしないのです。
そこでメルセデス 1/43で検索して片っ端から確認をしてみましたら星の数程ヒットした画像の中に一つだけピッタリの物を発見致しました。少々高価だが・・・ゼロから作るよりも良いと言う判断をしました。
到着したミニカーはSchuco(シュコー)と言うメーカーの物でダイキャスト製ミニカーです。
既にバラバラに分解して作り込む部分を確認、どの部品が使えてどれが使えないのか確認中です。

この後作らなければならない部品などを見積もりして御依頼主様に見積もりをお送りする事になります。
グリルは安っぽいプラにメッキの物ですが友人のSさんに頼んでロストワックスのシルバーで作ってもらおうかな~
最近のミニカーのボディはCADデータがメーカーから出て来るので正確な造形になっています、それを生かしてレジンで再キャストして筋彫りを深く(ダイキャストは薄いし硬いので自由な制作が難しいのです)ボディサイドのプレスラインを少し強調しておくと塗装後にもメリハリがつくのかな!?
内装はまたもやLHDをRHDに変更しなければなりません・・・出来るか??これは1/43だぞ(笑)
制作は少し先ですがご予約の順番から言えば今年中には完成させる予定です・・・またクリスマスか・・・。
着手までしばらくお待ちください。

コクピットまわりを制作しました

2013-02-21 18:06:56 | Bluebird 1933
本日の山陰は天気はまあまあでしたが雪がちらつく寒い一日でした、そんな中で中庭の梅の木がかなり茂って来ましたので少し枝を剪定してみました。
感じとしては中央付近を風の通りが良い様に間引いたと言う感じでしょうか!?
後は硫黄合剤で消毒をしておかないと実がつきません・・・この2~3日の天気を見ながら作業する事になるかと思います。

本日は新入荷商品のお知らせで先日入荷したミネルバ43のFerrari250P LMのご紹介を更新致しました。
このキットは数がかなり一度買い逃すと入手が難しくなるのではないかと思います、ご希望の方はぜひお早めに・・・
ついでに次のミネルバ43のキットの予定に付いてご報告しておきましょう。
次のキットはFerrari 275GTB/C LM ‘65 No.24 で元々はパドック時代に発売する予定だった物らしいです。

既にボディはキャスティングを終わっている様なので案外発売は早いかもしれませんね。

こうなると心配なのは円安ですね・・・この先ユーロに対して円が安くなれば値段が割高な物になります・・・今の所円高に移行する材料が無いのがもっとも心配な所です。
この辺りを考慮すると国内では数が少なく貴重なキットになる可能性が有りますね。
興味の有る方はこちらの『E-mail ME!!』からお問い合わせください。

さてコマーシャルが多くなってしまいましたが本題に入りましょう。
本日はメーターパネルを作り直しました、以前作った事が有りますが少し形状が気に入らなくなったので改めて削りました~こんな感じです。まあ最終的にはカウルと干渉しない様にしなければなりませんが・・・前の物よりも雰囲気は良さそうですね。

メーターは飛行機らしく大径の回転計に小さな補助メーターが沢山付いていますね~

この画像が唯一鮮明にメーターを映し出した物なのでなかなか貴重ですね。
当時の写真は感度が悪くて少しでも暗いと何だか黒く潰れてしまい理解出来ない物が多いです。

一番大きくて存在感のある回転計のリングを旋盤で削り出します。
それでも直径は外径で3.8mm程内径は3.4mm程かな~!?
最後の切り離しでピン!と飛んでしまうともうどこに行ったのかわからなくなってしまいます、今回は2度飛んでしまって3つ目でやっと確保する事が出来ました。

早速パネルの中央に置いてみました・・・ちょっと大きいかな?これだけは大きい方がかっこいい(笑)

結局他の小さな補助メーターも旋盤で作る事になりました今まで通りの金属リングなら簡単なんですけど・・・これは時間がかかりますね。
大きさは外径で2.2mm内径で1.8mm程になります。
これは一段と飛ばしたらわかり難いのです・・・9個必要なのに15個以上作りました。
飛ばした物も有るのですが最終組立てまでの保険とも言いますね(笑)

メーターリングを並べてみると凄く凹凸感が有りますね・・・これで良いのかな???
まあ塗装をして最終組立てをしてみないとわからない部分も有りますのでここはこれでゆきましょう!

パネルを付けてみました・・・如何でしょう?

個人的にはなかなか良い感じだと思うのですが・・・まあ塗装をしてみないとわからないかもしれませんね。
ちなみにこのメーターパネルは艶消しのブラックで反射防止して有りますね。
メーターリングはセミグロスかグロスのブラックでメリハリをつけた方が良いのかな。明日はシフトレバーかペダル類が作れれば良いですね。



ノーズコーンの複製準備です

2013-02-21 17:54:26 | Lotus Seven S2
先日考えたCAM製のロータススーパーセブンのノーズコーンを複製して現在製作中のスーパーセブンに流用する準備をしております。
本来ならキットのパーツを流用するのが一番手っ取り早いのですが、ノーズコーンだけもう一つお譲り頂ければ問題ないのですがそんな勝手な願いは叶うはずもなく・・・(笑)
さりとて貴重なキットを潰してしまう訳にはいきませんのでこの部品だけ複製して使おうと思います。
複製を作る場合いつも考えるのは複製に慣れないからかどの様にシリコン型を分割すれば良いのかと言う事です、今回の様に口が貫通している物はこの部分のシリコン型を切らないとパーツが取り出せませんので困った物です。
今回はノーズの穴の部分にセロハンテープを貼っておいてこの部分でシリコン型が切れる様にしておきました。
注型口はノーズの下側の比較的平らな部分に付けておき後で修正が簡単に出来る様にしておきます。

次にプラ板にこれを接着して立てておきますが、今回はノーズの重量が余りにも重いので下のプラ板に穴を開けて差し込む様にして留めました。

これで後はシリコン型の枠を作ってキャストを待つだけです。
シリコンは他作業との同時作業を嫌います(手にシリコンが付くから)他の物が準備出来た時に一緒にキャストしましょう。

今日は余り進みませんでしたね~

2013-02-19 18:38:05 | Bluebird 1933
本日は朝から曇りたまにパラパラと雨が落ちて来る・・・しかし雨にはならないと言う変な天気でしたね。
しかも寒いですし・・・。

本日、当店にもミネルバ43のフェラーリ250Pが入荷致しました、詳しい内容は明日(いや明後日か??)ご紹介致しましょう。ほんの僅かですが余分がありますからご希望の方はご連絡下さい。
販売価格23100円(送料はサービス)

本日の制作はフロントノーズの固定からです。
昨日までノーズの中の細々した物を制作していましたが中身が完成致しましたので本日はいよいよノーズの固定方法に付いて考えなくてはいけなくなりました。
メタル製のノーズはいくらか真鍮に置き換えた事で軽くはなっていますが基本的にはメタルなので結構な重量が有ります、よって固定方法も考えないとただかぶせておくだけでは不用意に擦ってしまい塗料が剥げてしまってもいけません。
基本的には前側からかぶせていく事になりますから前方方向に水平にピンを出しておいてそこに固定と言うのが一般的でしょうか。
シャーシの板の一番前側に0.8mmのピンを2本、丁度厚みの部分にハンダ付けしました。
これは特に難しい事じゃなく床板に糸鋸で切り目を入れておいてそこに挟んでのハンダ付けをしています。


ノーズ側はノーズ下の真鍮で補強をして有る強度の高い部分に真鍮パイプをハンダ付けしておきました。
ここに先程のシャーシに付けたピンを差し込んで留めようと言う所です。

ピンを付けたシャーシを車体本体に戻してノーズを取付けてみました、裏返しても簡単には外れませんので取付け強度は十分かと思います。

ここまではまあ順当に進んだのですが・・・
前側がかなり進んだので今度は後ろ側の製作にかかりましょう・・・
後ろ側はアルミ製の燃料タンクが有りますがその部分にはボディを支えるための鋼管のフレームが通っていますので燃料タンクからコクピット部分にかけて鋼管フレームを再現したいのです。
その寸法の調整とボディ外板のクリアランスの調整がかなり時間がかかりまして思た様に作業が進まなかったのです。
まずは燃料タンクの前側の複雑な形状のフレームをどこにも干渉しない様に曲げてゆくのも結構時間がかかります。

それらをハンダ付けして組み立ててから更に前側に延ばします。
前側はメーターパネルを支えるパネルの両サイドに僅かに見えるフレームに延ばす事になりますがここは強度が保てる様に斜めに組み合わせます。この辺りの構造は決してドライバーを守れる程の強度が無い様に見えるのは私だけでしょうか!?
当時の速度記録に挑戦というのはまさに命がけの仕事だったと言う事ですね。

全てのフレームを取付けてもこの様にカウルがきれいに納まります、この調整に何時間かかった事か・・・(笑)

明日は定休日ですがコクピット部分を進めてみましょう。

今朝は少し暖かかったですが・・・今夜から雪?

2013-02-18 15:30:35 | Bluebird 1933
なかなか好天が続かないここ山陰です(笑)
それにしては結構ご来店が多めで・・・こんなにわかり難い所にあるお店なのに有り難い事ですね。
そう言えば昨日広瀬町(アトリエから車で10分位かな~!?)から路線バスに乗って二人の女性の方がご来店頂きました。この辺りは田舎なので路線バスに乗ってわざわざいらっしゃる事は大変珍しいのです、路線バスも1日にたったの5~6便ある位ですからたいていの方は乗用車で乗り合わせていらっしゃいます。
バスの中でワンマンバスの運転手さんにドーフィンってCafeに行きたいんだけどどこのバス停で降りたら良いのか質問された様で運転手さんも確信が無かったらしく『多分・・・宮谷口ですが・・・。』
そのバス停に着いてからお客さんを待たせて近所のお宅にドーフィンの場所を確認してもらった様です。
お二人の女性が少しご年配の方だから間違えてはいけないと言う気持ちがそうさせたのかわかりませんが、いかにも山陰、いかにも安来、いかにも飯生町、しつこい様だけどいかにもCafeドーフィンらしいお話ですね。
降車されたお二人のお客様に運転手さんがもう一言!
『お帰りのバスはここのバス停に◯時◯分ですから、ゆっくりと楽しんで来て下さい』と本当に田舎らしい心温まるお話を伺いました。
お二人のお客様は数時間当店で楽しまれて満足そうにお帰りになった様です。

さて制作の方ですが、昨日ノーズカウルの上側にエンジンの吸気用のダクトの穴が空きました、穴のまわりを少し整形して奇麗に仕上げておきます。

吸気用のダクトは昨日作っていますがボディ側の取り付け穴も加工しなければなりません、残念ながらここの画像は全く有りませんので想像になりますね。
難しくは無いですが不自然にならない様に注意は必要ですね。
フロントノーズの穴の位置から推測するにのこの辺りになりますね。
これより下ですとラジエターの冷却水のパイプと干渉しますので必然的にここしか無いと・・・。

穴を整形してみました、先ほど差し込んだのはダクトを通す為の一回り太い角パイプですのでこのままの寸法で前まで出る訳では有りませんよ。

下の画像で差し込んでいるのが吸気ダクトを差し込む為の角パイプでしてこの時点でノーズの穴との位置関係をきちんとしておかなければなりませんのでまだ長いままにしております。

このままノーズカウルを装着してみるとこんな感じです。
吸気ダクトが太くていかにも大量の空気を送り込めそうなのですが・・・これでは大き過ぎます(笑)

細いダクトを取り付ける前にラジエターを本チャン用に交換しておかないといけませんね、それくらいここの寸法はシビアなんです。
ダミーのラジエターを加工致します。
ダミーのラジエターはノーズカウルの中に収まる事は確認していますがこれに真鍮板を巻いて使いますからこれよりも少し大きくなる訳です、ならば少し余分に削って小さくしておかなければなりません。
寸高の厳しい上側を0.4mm程度削って小さくしておきました、これに0.2mmの真鍮板を巻いてハンダ付けします。
と書いてもレジンにハンダ付け?と思われるでしょうね。
下面の平面に予め0.2mmの真鍮板を接着しておいてそのコバの部分に上側の真鍮板をハンダ付けすれば良いですね。

この状態でシャーシ側に付けられるのか確認をしておきます。
その前に吸気ダクトを一寸細い物に交換してあります。
そうすればラジエターは予定通りの部分に収まります。

ラジエターの下側には冷却水のパイプが後方に向けて伸びているのです。
このパイプは後で取り付けられる様に脱着可能な様にしております。

ラジエターの上側には後方からラジエターを支える為の細いステーが伸びていますのでラジエターの後ろ側に取り付けステーを準備しておかなければいけませんね。
小さいですがこれがソレです。

先ほどのステーはラジエター後部の上側にハンダ付けします中央部の穴は上側の冷却水のパイプが入る場所です。

ステーも作っておきましょう。
当初ステーは0.4mm真鍮線を使う予定でしたが少し細すぎますので0.5mm真鍮線に変更、取り付けピンも0.5mmに変更少し強度アップです。
ボディ側はただの穴にしています、本来はシャーシの方にステーが付いていますのでボディはただ単に貫通しているだけなのです。
ですからこは変に凝らずに穴だけです。

ステーをラジエターに取り付ける前にラジエターを小加工します。
実物は画像が無いのでよくわかりませんが透し図を見るとラジエターの本体に強度アップの為のプレスラインが入っている様です。
但し透し図なので凹みのプレスなのか凸のプレスなのかよくわかりません。
色々調べましたが結局どちらかよくわからないので取り敢えず凸で作ってみました。
ここはクリアー塗装で仕上げますので真鍮の色を生かした仕上げになります。

やっとステーを取り付ける事が出来ました、・・・どこに付いているのかわかりますかね~??

本日まで制作した部品を全て取り付けてみました・・・こんな感じです。
ウ~ンなかなか良いでしょ??