Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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本日も沢山のご来店有り難うございます

2013-02-17 19:41:23 | Bluebird 1933
本日も寒い中沢山のご来店有り難うございます。
私のアトリエを訪れられる方はやはり車の好きな方が多い様でして雲南市からいらっしゃった方は初代のフィアット500をお乗りだそうでしていきなりアバルトの名前が出て来た時は少々驚きました。
こちらの方でアバルトと言う単語を聞くのは私の仲間内の方しかいらっしゃらないと確信していましたから・・・結構大きな驚きでした。

さて制作の方は昨日マイバッハだったので本日はブルーバードの順番ですね(そんな事いつ決まったのでしょう??)
ブルーバードはノーズの制作をしていましたが、この部分の制作は少々面倒で後回しにしていたのも事実です、理由はラジエターとエンジンへのインテークの兼ね合いが微妙なんです。
ラジエターは大きくとりたいですしインテークは本体ボディからノーズを貫通して前方に出ていまして位置関係や大きさの関係がなかなか難しい・・・。
そこでダミーのラジエターを作っておいてインテークの位置や大きさを決める事に致しました。
またいつもの樹脂の塊が出て来ましたね・・・これを削ってダミーのラジエターを作ります。

いつもの透し図を参考に大きさを検討する為にフライスで削ってみました。

どうも高さが足らなくなってしまったので真ん中をカットしてプラ板で3mmかさ上げを致しました。
この大きさならノーズの中に入ります。

しかし両サイドには隙間が出来てしまいます・・・透し図ではフレームの間に収まっているのですがそうするとフレームの上側に当たる部分に隙間が出来てしまいます・・・何か変ですが後で検討する事に致しますので取り敢えずここは、目をつぶっておきます(笑)

次にボディの所定の場所にノーズを取り付けておいてノーズのセンターを出します。

インテークの形状が実車と雰囲気が違います、よく見ると実車はインテークが完全に半円に近い形状なのにキットではホームベースの様に5角形の形をしていますのでインテークの縁になる部分に0.8mmの真鍮線をハンダ付けしてガイドにして形状を修正致します。

メタルを盛りました・・・メタルはキットの余剰部品で完全に同じ材質のメタルです。
多分ヒケは出ないと思いますが・・・。

ザックリ削って修正致します、ここでは余り奇麗に削らなくても大丈夫です。
後でエンジンの吸気口を付けなくてななりませんから・・・。

問題はエンジンの吸気口の四角いパイプですね・・・
最初は真鍮帯金をハンダ組みしようかと考えておりましたがハンダ組みした角パイプの角は余りにも鋭く印象が違います。
そこで真鍮パイプに角材を差し込んでおいてバイスで潰し上下をハンマーで叩いて角パイプを作る方法を試してみます。
まずは真鍮パイプを潰します。

少しだけ上にはみ出させておいて上側をハンマーで叩いて整形致します。反対側もバイスにくわえ直してから同じ様に叩きます。

この方法なら角が少し丸い断面が長方形の角パイプが出来上がります。

バイスにくわえたので傷だらけになっていますが少し磨いてやれば真鍮は奇麗になりますね。

先ほどの角パイプが貫通するノーズの部分は本来板一枚なのでメタルの厚みが見えてしまっては興醒めしてしまいます。
この部分だけでも真鍮板に置き換えてやると良いのかな!?

ノーズの方も大きく穴を開けなければなりません四隅に穴を開けておいて糸鋸で切断して穴のまわりを削り合わせます。

先ほどの部品と合わせると・・・

メタルを盛って・・・

削ります・・・。


今日もここで時間になりました、明日はこの続きを進める事に致します。
まだもうちょっとだけ寒い日が続きますが皆さんインフルエンザにご注意を!

本日は寒い一日でした。

2013-02-16 18:52:54 | Maybach Zeppelin

本日は朝から雪が舞って山陰は寒い一日でした。
先日の好天が嘘の様ですね・・・今日など畑で作業などとんでもない話になりそうです。
それに画像からご紹介が始まるパターンは珍しいですが・・・。

今日の朝、スーパーセブンを更新したので更新がもう無いと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、そうじゃないんですよ(笑)アレは頭の中で考えただけで実行していませんからそう時間がかからずに更新出来るのですが実際の制作になるとそうはいきませんね。
ブルーバードをメインで製作中ですが他の作品も制作に準備だけはしておかないといざ作り始めようとした時に手待ちになってしまう事も有りますからね。
本日はその準備から行なってみました。
マイバッハは必要最低限のエッチングは準備されていますがやはり足らない物も有ります。
他の部品は私だけで何とか作れるのですがエッチングやメッキの部品はどこかの工程で人様のお世話にならないと作れない物ですから事前の準備が如何に大切なのかよくわかりますね。
エッチングを一番必要とするのは細かな部品もそうですがタイヤなどもその一つであろうと思います、こう言うと何で?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんがトレッドや再度のレターの部分はエッチングが無いとどうにもこうにもならない物なのです。
今日は準備の一環でタイヤの制作を進めてみましょう。
タイヤはこんな感じです。

CONTINENTALと有りますがその後ろ側の文字は残念ながら判別不可能な文字ですね・・・。
こんな時にどうするかと言うと検索サイトでCONTINENTALその後の文字を読める物だけ1字づつ入れてゆきます。
多分最初はB、次はAその次はよくわからないですがLの様ですね・・・ここまで入れて画像検索をかけてみるとずっと下の方にこんな物が見つかりました!

多分再度ウォールのレターはこれで間違い無いと思います。文字はエッチングで用意するとしてもタイヤの細かな寸法を決めないと文字をエッチングで作れないのでタイヤの原型製作を先行しておきます。
タイヤの原型になるのは真鍮の丸棒です、内径は10.5mm(ホイールの外径が11mm程ですから)外径は18mmですこのサイズは記憶によるとずっと前にデューセンバーグを作った時のタイヤサイズとほぼ同じ物ですね。
今回は幅4mmになります。

素材を集めます(?)
トレッドはクラシックカーでも少し重量級の車に使われる5スタッドというパターンで幅が3.5mm程の物です、このエッチングは随分前に汎用の部品として作っておいたもの、今回はショルダーの部分も再現してみたいのでこんなエッチングも準備してみました。

エッチングですとただの平板ですがタイヤのショルダーの部分は斜めの面になっていますのでゴム板の上で矢坊主を使って斜めのコーン状に整形してみます、しかしこの方法では歪な斜めになってしまい後で真鍮のタイヤベースにハンダ付けをする時に困ります。

仕方が無いのでプレス用の治具を作ってみました。
真鍮の0.2mmしかも幅が1.0mm程の物をプレスするだけなのでABS樹脂製のプレス型で十分です。

タイヤの原型になる真鍮のリングのショルダーの部分に深さ0.2mm幅1.0mmの凹みを旋盤で入れます。

真鍮リングの加工が終了したらトレッドをハンダ付けしなければなりません。
厚い真鍮の素材をハンダ付けするのはなかなか大変でして熱を良く伝える為にコテで余熱をしながらハンダ付けをいたします。

トレッドが付いたら次は両サイドのショルダーです・・・削りが正確にしてあればハンダ付けはそう難しくはありませんんね。

余分なハンダを削り取っておけばタイヤの原型が70%は完成した感じですね。
後はエッチング製の文字を入れなければ・・・!


検討中です

2013-02-16 10:13:38 | Lotus Seven S2
昨日CAM製のロータススーパーセブンを入手したと書きましたが、実は購入に至った理由がありまして・・・・

現在製作中のメアキット製のスーパーセブンではどうにも解決出来ない問題点が有るのです。
それはノーズカウルの形状です。

左側がメアキット製の物で幅が狭く縦長な印象ですね。右側はCAM製ですがこちらの方が実車の印象に近いのです。
メアの物を一旦カットして幅を広げる事も出来ますがCAM製の物を整形して合わせて使った方が良さそうなのです。
メアキット製の物を加工する事は難しく無いですがプラ板で幅を広げた場合には異種素材を貼り合わせて使用と言う事になりますので再キャストは必要になって来ます、再キャストをするならCAM製のノーズを複製して使った方が合理的と言う事です。複製すれば貴重なキットを潰さずに済みます。
またセブンのノーズコーンはFRP製ですので樹脂で制作する事に全く問題はないかと・・・(笑)

ただしノーズのインテークのメッシュは同じ物が無いのでエッチングで作るかハンダで組むのかのいずれかの方法で作らないといけませんね。
考えどころですね~。

フロントノーズの問題・・・

2013-02-15 21:37:54 | Bluebird 1933
本日は朝から当Cafeの冬のメニューである「薪ストーブで焼くピザ」をご希望のお客様がご来店になり、その時間では手伝いのK子さんも来ていないから当然私が手伝う事になり・・・そうこうしているうちにテーブルは満員になってしまいまして結局ずっと手伝いをする事に・・・。
午後からは車仲間のお父さんが無くなられたと言う事で葬儀に参列して来ました、20代の頃にはその方の修理工場にしょっちゅうお邪魔してお茶を頂いたり可愛がって頂いた記憶が蘇りますね。
冥福をお祈り致します。

さて製作の方ですが昨日ノーズを整形していましたが、三角の切り込みの部分に段がついていて重ねて接合してある様です。
その重なりを作っておこうと思います。
幅0.5mm厚さ0.2mmの帯金を切り口にハンダ付けして再現しておきましょう。

余分なハンダを削って整形を進めます。
三角な部分にも板が必要になりますが・・・

この三角な板を最初から一体にしておくと塗装をした時にメリハリがつかなくなってしまいますから塗装後に接着する手順を踏みます。

仮組で接着しておきます。
平坦なノーズ付近にメリハリが効きますね。
この前側に小さなバルジが付くのでこの後それを作らないといけませんね~。

ノーズは結構厚いメタルのキャストなので内側をリューターで削っておきます。
ここにはラジエターが入りますので出来るだけ広くしておきたいですね、これでもラジエターが当たるようならこの部分も真鍮に変更しないといけないかもしれませんね~。

作ったノーズを車体に取付けてみました!
狙った通りの雰囲気ですね~!!

CAM 1/43 S-001 LOTUS Super7 Series2

2013-02-15 18:28:23 | 最近手に入れたキットのご紹介
最近CAMの古いキットをご紹介する事が多いかもしれませんが、選んで購入している訳では無くてただの偶然です。
キットはメタルのボディにエッチングのパーツ挽き物+メタル+メッキ部品の構成のホイールとかリアの幌カバーとかはバキューム部品で準備されています。
部品点数は多くも無く少なくも無く・・・と言う1/43キットとしては丁度良いくらいでは無いでしょうか!?

肝心のボディの印象ですが、このロータススーパーセブンと言う車はボディの形状のつかみ方が箱車と言う括りでは無くフォーミュラーカーの様に感じるのは私だけでしょうか?
ボディ関係のパーツだけでは形状が判断出来難いのです。

この手の車はやはりタイヤが付いて主な構成部品が揃わないと難しい(笑)
エンジン付きなのですがその表現は十分な物でしょう。
上側のシャーシは現在製作中のメアキットのシャーシ部分ですが、一般的にはここまでしなくても雰囲気は十分に楽しめますね。