Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

リアサスペンションの続きです・・・今日はうまくいかないな~(笑)

2013-02-09 15:34:01 | Bluebird 1933
一昨日、昨日と寒い日が続いていましたがさすがに本日は寒さも緩んできましたね。
2月の雪は溶けやすと先日のTVでも言っていましたが確かにそのようで中庭の雪は溶けて下の芝生が見えて来ました。
早く緑一面の芝生になれば良いのですがまだ黄土色で枯れ葉の色をしております。

そうそう昨日のアクセス数での順位が1822532ブログ中1267位と最高記録を更新した様です。
皆様のお陰ですね、感謝致します。

さて本日は昨日に続きリアサスペンションの組み直しをしております。
やはりボディの取り付けの順番を変更したのは構造上にもかなり影響が有りましてサスペンションんが巧く収まるのかが重要なポイントになって来ます。
一応ボディの厚み分だけリーフスプリングを外側に出しておいてサスペンションのカバーの中に納められる様に考えております。これ以上外にずらしてしまえばカバーから出っ張ってしまいます。
また余りギリギリですとリーフスプリングを留める為の六角ナットがカバーに干渉してしまいますのでこれでもNGですね・・・本当に微妙な所です。

ブレーキドラムからカバーまで取り付けてみるとこんな感じに見えますいかにもサスペンションが付いていますよ~っと言う感じに見えますでしょうか?

ここまではなかなか調子良く出来たのですが反対側のカバーをよく見ると何か大きさや形状が違っています。
反対向きにしてあてがったのが下の画像です。形状が違うのがわかりますね・・・一番前側が1.3mm程小さくてその下側も少し短い・・・ですね。
反対側はまだ削っていませんしホイールが入る部分なら削った可能性は否定しませんが前側はこの時点では削りませんよね~。
つまりこのキットは左右でこの形状が違った物が入っていると言う事ですかね。

このままではどうにもなりませんので真鍮線をハンダ付けしてガイドを作ります。
このガイドとは盛ったり削ったりする時に目安になる様に真鍮線を貼付けておく物でして普通の真鍮線です。

同じ素材のメタルを盛ってゆきます、盛るのは難しい事じゃ有りませんがスが入らない様に十分溶かす事が必要です。

これでやっと左右が揃いました。

ここでちょっと細かな部分を・・・何を作っているのか・・・!?
少し前に買った極小タップを使ってパイプの内側にネジを切っています。
内径は1.2mmの真鍮パイプですのでネジは1.4mmのタップで切っています。保持はピンバイスにくわえてタップを切りますと楽に保持する事が出来ますね。

切った部分を拡大すると・・・

どこに付くのかと言えば・・・ここ!

この部品はジャッキアップ用のネジ穴なんですね。
この車はかなりの重量なのでシャーシの4ヶ所にこの様なネジを切った部分が有りましてここに大きなボルトの様な物をねじ込んでシャーシを持ち上げる事が出来るのです。

燃料タンクの続きです

2013-02-08 17:11:51 | Bluebird 1933
本日の山陰は冬が逆戻りして来たかの様な寒さで朝の通勤は道路がテカテカに凍っていて大変怖い思いを致しました。
私は一生懸命に運転していますが隣の住人(誰とは申しませんが隣のお店の方です・・・笑)はヒーターが効いて来て暖かくなった物でうとうととうたた寝を始めていました。
まだ朝なににね~。
スタッドレスタイヤを古い物から付け替えておいて本当に良かったですね、新しいタイヤは良く止まります。

さて本日は昨日の続きで燃料タンクの仕上げに移ります。
昨日アルミ板を接着して帰りましたが本日朝には接着剤もしっかり固まってアルミ板はレジンのタンクと一体化していました。
ポリッシュしてピカピカも良いのですがこの時代のアルミタンクは少しヘアライン仕上げになっていた方が感じが良いので真鍮製のワイヤーブラシで磨きます。

磨いたタンクはどうしてもボディに納めてみたくなりますね・・・如何でしょうか??

タンクには給油口が無いといけませんね、この車はどこに有るのかと言えばヘッドレストの部分をぱかっと外すとその奥に給油口が有るのです。
タンクはシートバックよりも少し高い位置にがタンクのトップになりますのでその部分から斜め上に給油用のパイプが伸びておりましてその先にキャップが付いている構造になります。
まず給油用のパイプを取り付けて高さと方向を考えながらタンクに斜めに穴を開けます。

パイプは外径が2.0mm程度の物です。
取り付け部分には補強用のリングを付けますがこれはエッチング製で確かルネッサンスのキットを作った時の余り物だったと思います。

パイプの先にはキャップが付きますが当時はまだレーシングクイックフィラーキャップはまだ有りませんからただのネジ式の蓋だったと思いますので旋盤で洋白丸棒を削っております。

ただネジ式のキャップはただの円盤では捻って蓋を開けるのが滑って開け難いですから蓋のまわりに指が引っかかる様な凹凸を付けておきますと開閉が楽になりますのでヤスリで削っておきました。

これも給油パイプの先に付けてみました・・・そうそうバフを掛けてピカピカにしてみました。

単体では他の部分に干渉しないのか確認が出来ませんのでボディに取り付けてから見てみますとこんな感じに見えます、なかなか良いじゃないですか~!

それではリアの足回りの変更に移りましょう。
ボディとシャーシをサスペンションよりも先に取り付ける様に変更したツケはフロントだけではなくもう完成形になっていたリアサスペンションにもかなり影響を与える事になります。
本日からサスペンションにかかる事になったのは実は理由がありまして六角ボルトやナットはサスペンションを作る上でかなりの数を使う事になりますがどうやら私の在庫が無くなってしまっていまして急遽発注したのでした。
今回もアドラーズネストさんの物を通販しまして昨日到着した事からやっとサスペンションを作れる環境が揃いましたね。

手順を変更する事でわかった事も有ります、サスペンションのカバーがリーフスプリングに少しだけ干渉している事が判明致しましたのでカバーのメタル部品の内側を大きめに削っておきます。
気が付いた時にその都度直しておかないと忘れてしまって塗裝後にヒヤヒヤしながら削るなどと言うのはなるべく避けたいですからね。

リアサスペンションの仮組のやり直しはまず内側から行なっていかないといけません、それもボディの取り付け後を想定していますからその状態で行なわなければなりませんから少し不自由な部分も出て来るかもしれません。
まだ作っていなかった部品にリアアクスルのサポーターが有ります。
これはU字型の部品なのですが強大な力がかかった場合にアクスルが暴れるのを防ぐ為の物です。
ここにも取り付けピンの代わりにアドラーズネストのボルトを使っています・・・後では見えなくなるかもしれませんけどね~。

先ほどの部品を取り付けた後の画像ですが・・・どこに有るのかわかりますか?

デフの両側のシャーシの上に取り付けてありますね、まだまだ先は長そうですね。
明日はリアサスペンションの仮組を完了したいですね。
そろそろマイバッハツェッペリンも始めましょうかね~。

賞味期限の過ぎた豆腐のお話・・・違うか!?(笑)

2013-02-07 18:32:03 | Bluebird 1933
本日の山陰は朝から曇りでしたが夕方から雪が降って来ました。
外は既に真っ暗ですが・・・一面銀世界になっていますね、大変寒い山陰です。
先日は私の誕生日でした、これでもう53歳になってしまいましたね。
自分の好きな事をして一応健康で過ごしている幸せを痛感しています!
いつまで元気で制作を続けられるのか・・・それだけは神のみぞ知るですね。

今日のタイトルにビックリされた方も多いはず、いつからスタジオロッソは料理教室になったのかと・・・。
製作中に写真を撮るのですが製作中には何気なく撮った写真も後で見るとなんだこりゃ~!!となる事が有ります。
かなり前に沖縄旅行をされた方からお土産で「豆腐よう」と言う物を頂いた事が有ります。
それが下の画像にそっくりだったんです。

そのお土産は別に賞味期限が過ぎたお豆腐では有りませんのでお間違えの無い様に・・・。
思い出すとそれはただのレジンの塊でした(笑)
一日中制作をしておりますと色々な部分を触りますのでどこをどうしたのか良く覚えていない事も有りますからこんな勘違いをしてしまいます。
何故こんなレジンの塊を持ち出したのかと言うと燃料タンクを作りたかったのです。
燃料タンクには色々な素材の物が有ります、一番一般的なのは鉄製の物ですね、今の市販車は大概これです。中には樹脂製の物とかアルミ製、古く戦前になると真鍮製や銅製の物も有った様です。
ブルーバードの場合はモノクロ写真しか無いので素材を判断するのはなかなか難しいのですが今回は古い車ですが競技車両と言う事でアルミ製のタンクを作ってみようと思います。
アルミはハンダ付けが効きませんので芯をレジンで作っておいてまわりにアルミを接着する方法をとります。
トースカンでケガキ線を入れてフライスを使って面出しをします。

フライスはこんな場合非常に良い仕事をしてくれます。

形状はただ四角なだけでは有りません。
燃料タンクを据える部分にはボディとシャーシを組み立てる為のステー部分が付いておりましてそれをよける形状に削ってゆかなければボディとタンクの間に隙間が出来てしまいます。
左右対称では無いボディの中にタンクを納めてなおかつそれを避けるのはちょっと面倒な加工になりますがフライスのおかげで奇麗に削る事が出来ます。

最後に上部の斜めの部分をおおまかに削ります。
このおおまかと言うのは斜めの部分はボディのラインに添ってRを付けた物になっていますのでこの時点ではおおまかに・・・と言う事になります。
フライスって便利でしょ!?可能で有れば小形の物を購入される事をお勧め致します、但しケガをしない様に気をつけて下さいね。
これだけは自己責任ですよ。


ここからは自宅に帰ってから書き足した部分になります。

いよいよ手動での削りになります。
リューターにビットを付けて削ります・・・かなりアナログな作業になりますが最初の時点で綺麗に削られていますので楽に削る事が出来ます。
ビットは大きめの物を使うと面が揃いやすいですね。

次はアルミ板の貼付けになります。
まずは前側の鏡板を貼付けます。
鏡板を先に貼るのはサイド面のアルミ板は少し前側にせり出して来ますのでこの面を先に貼っておかないと貼るのが難しくなるのです。鏡面の板はキッチリにしないで少し大きめにしておきまして接着後に余分を削って合わせます、その時にはアルミ板が剥がれやすいのでヤスリを動かす方向に気をつけて下さい。

次は側面のアルミ板にリベットを表現致します。
今のタンクならアルミ溶接で組み立てるのですがこの時代のタンクはリベットを使って組み立てられておりますのでそのリベットを表現したいのです。
今回はポンチを使った比較的頭の丸い物を表現致します。
まずはハセガワのエッチングガイドをアルミ板に固定してポンチを使ってアルミ板を押し出します。
特にハンマーとかは必要有りません指で支えて押さえるだけで大丈夫です。

表側を見てみると意外と良い感じ・・・丸頭のリベットの出来上がりですね。
如何にも燃料タンクのリベットと感じるのは私だけでしょうか?

今回はアルミ板の両端と中央部分にアルミ板を横断する様なデザインに致しました。
理由は必ずどこかに継ぎ目が有るでしょうし中側に走行中にかかるGで燃料の偏りを防止する為にバッフルプレートが付けられている事も容易に想像出来ますのでそのバッフルプレートの取付けにもリベットを使いますからこの様なリベットが入っている事も有るのです。

鏡板が接着されました。
早速余分な部分を削って整形致しました、ヤスリの方向は画像の場合手前から先側に一方に削ります。
反対に削るとヤスリの刃が引っ掛かって必ずと言っていい程アルミ板が剥がれます。

いよいよ側面の板を貼ってみます。
まずはレジンのタンクに綺麗に沿う様に整形をしておきます。

いよいよ接着です、バイスとハタガネ(?)を使ってずれない様に固定しておきます。

エポキシ系の接着剤なので一晩置いておきますと完全硬化いたします。
明日にはタンクが完成するんじゃないでしょうか?
明日はタンクの完成編とリアの足回りのやり直し編をお伝えする事が出来ると思います、お楽しみに~!

OSCA 2500GT ZAGATO こちらは随分前にご依頼を頂いたもの・・・始められなかった理由が有るのです

2013-02-05 21:42:11 | 只今制作の御相談中のキットたち
OSCAと聞いてかなり古い小さなレースカーを思い出される方は多分40代以上の方。
またかなり前からのエンスージャストでいらっしゃるのかもしれませんね~。
本日ご紹介するのはOSCAとしては新しく、再興OSCAと言えるものです(正確にはでしたと過去形になってしまうのが残念です)
今回のご依頼は大阪のOSCAの代理店をしていた会社にお勤めだったKさんからのご依頼で代理店契約をした時にもらったミニカーを元通り(出来れば実車と同じ様に)に修理して欲しいという物でした。
お預かりしたのは某ミニカーショップ(タイヤホイールにシャフトを使わない構造のミニカーショップと言えばどこのキットか大体察しが付く方が多いのかな??)製のキットを組み上げた物でショップ完成品なのかキットを誰かが組んだ物なのかわかりませんがウインドガラスは黒くて中が見えなくなっている完全プロポーションモデルです。また瞬間接着剤を多用して雑に組んであるのでウインドの内側は白化して酷い状態・・・・しかもダッシュボードらしき物は無くてコクピットには何も無い状態と本当にこれを直すのか??と言った状態だったのです。
その後Kさんも多忙になりこの2年程は本当にネコの手も借りたい状態だった様なのでそのままになっておりました。

実車の話しに戻りますがこの車は結局プロトタイプが1台作られただけでOSCAは消滅してしまったのです。
しかし天はKさんを見捨てなかったのです、この実車が今は日本のどこかに有るのです。
京都のマセラティミーティングで走る姿が某動画サイトで見る事が出来ます、その上どうやらKさんの知人の方が今は所有されているとか・・・
こうなるともう模型を直さない訳にはいかなくなってしまいますね。
数ヶ月前にヤフオクにABCのOSCA2500GT ZAGATOのキットが出品されていたのを発見致しました、この時は残念ながら落札に至らず(当日所用で出掛けていて入札出来ず)でしたが、ABC(先日のディスコボランテで書きましたカルロブリアンツァ氏のお店)にはまだキットの在庫が有るとの事で今年になって早速取り寄せました。
もちろん私の友人(Iさん)が協力してくれたからこそ出来た事です。
孫娘?のローラさんは地球の反対側の東洋からの質問にも迅速に対応してくれる凄い方なので興味のある方はキットの問い合わせなどしてみられたら如何でしょうか・・・大変お世話になったので少しコマーシャルを入れておきました。

さて送られて来たキットはこんな感じです。
ウインドはBBRなどと同じく外貼り式でエッチングも付いております、タイヤは今一歩ですが必要な部品は全て付いていますのでどう料理するかはシェフの腕次第と言う所でしょうか!?


ボディは大体良好ですが元のキットと比較するとリアウインドが前後方向に少し短くその後ろ側は若干長い、フロント下側の造形が少し曖昧な部分が有りますが、それは完成品の方も完璧では無いのでこのキットをベースとして整形は必要になりますね。
ボディサイドの下側(つまりステップの部分)は少し開いている様なのでここも修正が要るかもしれません、いずれにしてもキットはベースなので何らかの手を加えなければならないと思われます。
製作はまだ少し先(ブルーバード完了後か!?)になりそうなのでそれまでに資料を集めておきたいですね。

AMR Cadillac LM50 

2013-02-05 17:37:16 | 最近手に入れたキットのご紹介
某友人の伝で海外から入手する事が出来ました。
今までオークションではお弁当箱の時代のキットを見る事は有りましたがこの初期の箱の物は初めてですね。
ボディはルフ氏らしい奇麗なキャスティングで申し分有りませんがルーフの部分が別部品と言う特殊な分割になっており組立て時には少し方法を考えなければなりません。
大きさですが・・・当然の事ながらこの時代のアメ車はかなり大きいので模型も当然ながら大きいです。
確かお弁当箱の物は発泡スチロールを一部カットしてボディが収まっていたと思います。
キットの中身で言えばウインドガラスのバキュームが曇っていて全く使い物になりませんが私の場合これは作り直しますので全く問題にならないでしょう。
それにしてもこれがルマンのサルテサーキットを走っていたと言う姿を余り想像出来ないんですが・・・!?

ボディは堂々たる物です、さすがルフ氏だけ有ってボディのボリューム感など良くとらえられていますね。
めっきのバンパーなども外さずに走っていたらしくそのまま部品が付いています。
それにしてもバンパーとかどうやって表現すれば良いのだろう・・・メタルのままメッキと言うのも奇麗になれば良いけどメッキの前にかなり磨かないとダメでしょうね~。