Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの製作Ver.5

2015-02-21 22:59:01 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は午前中は大変良い天気でしたね、午後から雲が出てきまして曇りになってしまいました。
気温はかなり上がると予報されていましたが、言われる程では無かった様な気がします・・・皆さんの所はどうだったでしょうか??
午前中は中庭でブルーベリーの植え替えを2時間程行ないましたが3本しか完了せず・・・ウ~ン成果としては今一歩ですね。

ホイールの製作はVer.5にまで到達してしまいました、確かに手間はかかりますから仕方が無いのはわかりますが少し時間をかけ過ぎた様な気がしますね。
一応試作から量産の完了まで1週間と考えていましたから後2日間で24本のホイールを完成させなければならないのです・・・ちょっと厳しいかもね。
まだこの後量産が残っていますから・・・やっぱり気が重いですね(笑)

今日の製作は単純作業の繰り返しになります。
ホイールの量産に向けてリムやバブを削っておかなければならないのです。
まずはインナーリムですね。
インナーリムはアウターと違ってリムの内側が真っすぐにカットされていますアウターリムはスポークが出て来る部分に0.12mmのフランジが付けてありまして万が一ハンダ付けする時にハンダが流れ出ても見え難い構造にしてあります。これで24個分部品が有ります。

こちらがアウターリムです。
よく見ると内側の奥側になる部分に僅かなフランジが見えますかね~。

次はハブのスポークを通す溝を切ります。
溝はハブの端を0.1mmだけ残して溝を掘っています、幅は0.4mm深さも0.4mmですね。
昨日書いたかもしれませんがこのバイトは突っ切りを加工して作った物で薄くしていますから強度が落ちるでしょうね、自己責任で使わないといけないですね。

溝の奥側に斜めに段が有りますがこの角を少し丸めておきたいですね・・・
実車がそんな感じになっているのです・・・この部分の一手間は見た目の雰囲気に大きく違いが出ますから大切ですね。

丸めた部分がわかるでしょうか?
何となく少し丸まっている様な・・・(笑)

次は奥側のスポークが通る部分を掘ります・・・
幅は0.6mm深さも0.6mmですね・・・このサイズは標準の突っ切りバイトで出来ますから少し楽かな・・・。
丸めた角から少し距離を置いて溝を掘っています。
余りにも近いと丸めた意味が無くなってしまいますからね。

そして作った24本分のセンターハブです・・・
これで部品が全部揃いましたから明日はホイールを編んでゆきます・・・24本はとても一日で出来る数字ではないので当分の間同じ様な画像になるかもしれませんがよろしくお願い致します。

ここからは連日の余談ですね(笑)

FBつながりの友人角本さんから僕がプロになった時「キットを作るのがやっとだった」というのは信じられないと言われましたので・・・その辺りを少々書いておきたいと思います。

私がプロを志したのは40歳の時に父親が66歳で亡くなった事がきっかけでした。
体質も良く似ているのでひょっとしたら自分も66歳前後で・・・と思ったら今の内からやりたい事をやっておかないと時間が無いと感じたのです。
しかしながらガス屋さんの仕事を続けながら自分のやりたい事をするには時間が無さ過ぎる、ここはサラリーマンに区切りを付けて定年後に描いていた自営業で濃い時間を過ごしたかったのです。
41歳の時に模型を仕事にしようと考えてみましたが、その時に普通の模型屋さんは失礼ながら既に経営は難しい状態となっていました。
何とか自分で値段をつけられる仕事を・・・と言う事で模型を作る事を目標にしたのが42歳の夏前だったと思います。
たまたまメイクアップさん、さかつうさん、Mr.クラフトで模型の製作者を募集されていましたので試験を受けました。
メイクアップさんはフェラーリの200GAを1台だったかな、MrクラフトさんはベネトンB196だったかな?を2台同じクオリティーで作って下さいという事でした、さかつうさんはコンテスト形式で応募の有った中から選ぶというやり方でしたね。
さかつうさんの場合はコンテスト形式で・・・と言う割には時間が無く何を出したのか忘れてしまいましたがとにかく誰も採用が無かったらしい。
確か高知の◯藤さんだったかなトヨタS800の良いのを作っていらっしゃったからこの方が採用だろうと思っていましたが・・・以前作った物を出してきた(未発表の作品とは書いて無かったのに・・・)という事で採用が無かった様でした。
その後さかつうさんはスロットレーシングの方に力を入れられてその後の経過は皆さんのご存知の通りです。
さかつうのY崎さんはヒロに行かれましたね、あの時は色々お話をさせて頂いて参考になりました満足にお礼も言う機会が無かったから・・・今になってしまいました。
Mr.クラフトは一応試験を通過しまして採用となりました、テストで作った作品も制作料を頂いたですし製作料の振り込み口座も登録してあったのにその後の発注は無しで・・・少し後で閉店してしまいました。これも皆さんのご存知の通りですね。
メイクアップさんはテスト用の作品を送ったのですがなかなかご連絡を頂けず・・・ダメかな?と思っていましたが11月頃でしたかお電話を頂きまして採用して頂きました。

ちなみにこの時点でテスト用の作品以外に1/43キットを作ったのは3つだけでしたね。
つまりテストを受ける前にはプラモデルは作っていましたしウレタンクリアーも使っていましたがメタルやレジンのキットはBBRのフィアットクーペ、MRコレクションのランボルギーニミウラSV、SRCのフェラーリ312PBの3つだけだったのです。
タメオのキットなど地方には売っていませんでしたから見た事も無かった・・・。
その3つのキットも東京に行く友人に無理を言って買ってきてもらったものや友人にもらった物しかなかったのです。
42歳の11月にはメイクアップで採用をして頂きまして12月には初めてメイクアップからご依頼を頂きました。
確かBBRのF40とレーシング43のリアカウルのみオープンのランチアストラトスアリタリアだったと思います。
初めて作るレーシング43に手こずりながらも何とか完成しました。
ハンダゴテを当てたら一瞬の内に部品が消滅してしまったり・・・
狭い社宅の居間で作業をしていたらピンセットからピンという音と共に部品が飛んでしまい家内にも3人の子供たちにも大変迷惑をかけてしまった事も有りましたね。
当分の間は昼間サラリーマン、夜は作品の製作の状態が続きましたね。
今となっては良い思い出ですが・・・
とても冷や汗物だったと記憶しています。
しかも当時はモデルカーレーサーズで早川さんや百瀬さん鈴木さん青山さんなど巨匠と呼ばれる方々が紹介されておりまして1/43となりますと全てあの方向性の作品を求められましたから・・・結構大変でしたよ(笑)

2004年の4月30日付けで退職して翌5月1日がStudio_Rossoの創立記念日ですね。
HPを始めたのは2004年の7月からだったと思います。

こんな事だったので最初はキットを作るだけで一杯一杯だったんですよ。
決して余裕が有った訳では有りませんし今でも余裕は余り有りませんね。
キットをお預かりして作る事、またその作る事で代金を頂く事全て責任が有る事なのでね・・・そんなに余裕が有る訳は有りません。
今では笑い話の様な事なのですが、最初の頃はお客様に頼まれたキットは使わずに同じキットをもう一個用意して作っていました、それも実はストレスの回避の方法の一つだったのです、つまりそれくらいストレスを感じていた訳ですね。
幸いにしてその予備のキットが役に立った事は未だかつて無いですけどね。

しかし、今は同じ方向性を目指した作品では飽き足らず・・・皆さんの作り方を参考にさせて頂きつつも一方で独自の方向性も織り込みながら製作してゆこうと考えております。

余り格好の良いお話では有りませんがこれが事実なのです。

ホイールの製作Ver.4

2015-02-20 19:20:47 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は文句無く良い天気でしたね。
少し気温は低めでしたが青い空がどこまでも広がって外で作業をするのに気分がいいです。
中庭のブルーベリーのまわりを掘りましてピートモスやバーミキュライト堆肥などを混ぜた土に入れ替えてやりました。
中庭は芝生を植えておりますからブルーベリーのまわりに囲いをしておりましたがその囲いが少々小さくなってきましたので大きな物に入れ替えたのです。
直径は2倍くらいになりました。
掘った土はふるいにかけて細かな部分だけを芝の上に目土として撒きました、最近芝生の生えている部分が多少凸凹が目立ってきましたので目土で均整を取ろうと考えたのです。
半日の時間が有っても3本分しか作業が進みませんから75本を済ませるにはかなりの時間が必要になりますね。
久しぶりに体を使った物だからクタクタです・・・今日も良く寝られるかな~!?(笑)

さて寝る前にきちんと更新をしておかなければなりませんね。
昨日までに完成した治具で今日は組上げてみようと思います。
まずスポークを張りました。
張り方はまず奥側(ブレーキドラム側)のスポークを張ります。
2本おきにスポークを張ってないピンが有るのがわかりますでしょうか?
この部分のスポークは手前側・・・つまりブレーキドラムから遠い側のスポークにする訳ですね。

拡大致しますとこんな感じですね。
スポークの素材は0.1mmの燐銅線です。
いつもならステンレス線を使うのですがステンレスは硬いので加工が難しい事、またハンダの流れが良くないので今回は燐銅線を使っています。
うまくいったら真鍮線の0.1mmを買う予定です。

上側を張りました。
これで全てのスポークが張られた訳ですね。
なかなか密度も合って良さそうな雰囲気ですね。
次はリムを圧入します・・・

やはりダメですね・・・スポークが切れてしまいます。
理由は2つですね。
リムの角の部分で切断されてしまう事とリムが重なる部分で余分な寸法が必要になるのですがそれだけ線が延びる事が出来ないのでしょう・・・。
だいたいは想像がついていましたが・・・やって見ないと納得しない性格なので・・・どちらかと言うと薮を突いて蛇が出る方ですね・・・(笑)
それでも最近は慎重に対応しますが・・・

リムを作り直しました。
今度はサンドイッチをしてハンダを流して固定するいつもの方法ですね。

失敗した最初の試作品ですが、何も勉強にならなかった訳では無いですね。
組み上がった時にハブがリムから少し出てしまいます、今回製作する何台かはホイールキャップを付けますのでハブがホイールから飛び出していますと具合が余り良くない訳なのです。
そこでハブを作り直しておこうと思いまして・・・
右側が当初作ったハブですね、中央が2次試作品ですが今度はその形が気に入らないのです。
そして一番左側の物がさらに改良したものですね。
一番左側の物を作る為に突っ切りバイトが幅0.6mmなのを0.4mmまで削って細く致しました。
これでスポークの入る溝の幅を詰める事が出来ました。

ホイールをハンダで組むという事になりますとホイールのインナーを支える治具がABS樹脂というのは熱で溶けてしまう可能性が有りますから良くないのです。
しかし金属で作ればハンダ付けをする場合リムから治具にハンダの熱がどんどん逃げてしまいましていつまで経ってもハンダを流す事が出来ません。
これは難しい問題ですね・・・
何度考えてもなかなか解決しないので取り敢えず真鍮で作ってみました。

治具を金属で作った訳ですから何か断熱を考えなければなりません・・・一番簡単なのがこれです。
そうマスキングテープが焦げてしまうのを承知でマスキングテープを貼っておきます。
焦げたり傷んだりしたら交換すれば良いという考えですね、下の金属はしっかりしておりますから位置関係が狂ってしまう事も無い・・・。

新しいタイプのリムをセットしてから下側のスポークを編みました。

そして上側のスポークも・・・

そして上側のリムを重ねてハンダ付けをします。
ハンダが内側に流れない様に注意は必要ですが何とか完成致しました、リムの外側のスポークをカットして余分なハンダも削り落とします。
これで何とか完成ですね。
如何でしょうか?60本スポークのワイヤーホイールの完成です。

ホイールが完成致しますとやってみたくなるのはコレですね・・・・(笑)


今日は試作のホイールが1本だけ完成しただけですからまだ手放しで喜ぶ事は出来ません。
あと19本作らないといけないからなのです・・・当分ホイールの製作が続きます。
ご容赦くださいね~。

ここからは余談です。
時間の有る方だけ・・・限定です(笑)

模型を仕事としてから11年が経過しました。
最初はキットを作るだけで精一杯でした、その内に少しずつ自作の部品を作れる様になりました。
旋盤は持っていましたが使い方はよくわからず、なにせ中学校の技術の時間(今は無いのかな~?)でドライバーを作っただけの技術しか持ち合わせていませんでした。
旋盤も前の会社(広島ガスエナジーと言うガス屋さんですね)経由で大阪の山善商会(「どてらいやつ」と言う西郷輝彦主演のTVドラマの元になった会社)を酒井特殊カメラから紹介して頂き購入しました。社員割引が効いたのでフライスと割り出しテーブルも一緒に買いましたね。
あの割引が無かったら買えてなかった・・・(笑)どうしたら安く買えるのか考えたですね~。

次はアルプスプリンターですね。
そうデカールを失敗しちゃうんですね~
皆さんと同じです、磨き出しを攻め過ぎてね・・・良い物を作ろうと一生懸命だった・・・。
デカールが作れるプリンターが有ると聞いて早速購入・・・でもイラストレーターは使えず・・・時間がかかりましたね。
今でも完璧じゃないけど・・・多分息子の方が巧いし早い・・・。

その次が真空注型装置でした。
コレはたまたまジャノメミシンからカタログが送られてきた。
レジンのボディを作ろうと思うと必要になるのです。
真空ポンプとガラスドームが有れば作れない事も無いけど精度の良い物を時期にかかわらず安定して作ろうと思うと必需品ですね。
特に夏は気温が高いからレジンの反応が早過ぎる・・・
私が運が良かったのは置き場所には困らなかった・・・ガレージと言うか倉庫が有るのでね、助かりました。
だって普通の家には入らないでしょうし音だって煩いですしね。

真空注型装置と前後して買ったのが切削機ですね。
今は3Dプリンターが話題だけど表面の仕上げを考えればまだ切削機の方が良いと思う。
しかもスキャンもしてくれますからPCで縮めてやれば大きさは思いのままですね。

実は私の目標の一つは全ての部品を自分で作れると言う事なんです。
しかしながら今のアトリエでは出来ない作業が有るのです、それがメタルの鋳造とメッキとエッチングですね。
メタルの鋳造は未だ施設が無い、そして後の二つは排水の処理の問題でここではしない方が良いと考えております。
幸いに後の二つは良い作業を提供して下さる工場を知っていますから問題が無いですが、これも未来永劫にOKという訳にはいかないでしょう。
まあ作る素材を考えればメッキやエッチングが無くても出来ない事は無いでしょう。

そんな事を考えながらブガッティT57アトランティックで実践中なのです。
もちろん絶対に使わないという事では有りません、もちろんお客様の予算も有りますからメタル製のボディは使います。
スッキリ仕上げるべき部分にはエッチングもデカールも最低限は作る予定です・・・
しかしそれ以外の部分はなるべく自分で作ってみようと思っています・・・自分自身への挑戦かな?
いやいや・・・そんな格好のいい物じゃないな。





ホイールの製作Ver.3

2015-02-19 20:49:18 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の山陰は雨、晴れ曇りまた雨・・・と繰り返しております。
実にめまぐるしい天気ですね~。
低気圧が発達して移動しているのでしょうか??
山陰と言うよりももっと南方系の天気?でしょうか雨が降れば激しく降っていますし、アラレも混じっています。
今日は中庭のブルーベリーの根元を掘って肥料を入れてやろうと思っていましたが、雨がやんだからスコップを持って外に出ると雨が降る・・・しかもけっこうどしゃ降り・・・と言うのを何度か繰り返しまして諦めました。
アトリエに入るとこんな虹が・・・

昨日もこんな天気だったので外での仕事は出来ずでしたね~。
明日からは少し回復して来るらしいですが・・・

さてホイールの製作がなかなか進みませんね、確かに難しい事なので時間をかけて作らないと良い物が出来ません。
今まで結構作っていて慣れていても寸法や形状が変わってきますとやはりそれなりに違った作業になりますから・・・
CMCのミニカーではホイールの外面のスポークは20本内面のスポークは40本になっていましたが、ラリー日本の時に写真を撮ったT57はちょっと本数が違いましたね~。
外面の物だけでも28本のスポークが確認されます。
まあ何が何でも実車と同じでないとダメという訳ではないのでCMCも実車の雰囲気に合わせて数を調整したのかもしれませんね。
確かに約2/3の本数ですがこれを実車と同じ数にすればスポークが少し太い分密になり過ぎる感じはしますね。
1/18でも2/3の本数にしたのですから1/43は何本なら適正なのか・・・?
まあ作ってみないとわからないのでしょうね~。

取り敢えず一昨日の製作でミスの有ったホイールリムを追加して作っておきました、こんな場合は旋盤のハンドルを回す手の感覚を忘れないうちに作っておく事が大事ですね。
8個だけダメを出されたのだけど・・・7個しか作っていません。
まあそれでも余分は有りますから大丈夫です。

次は試作でアウター側のホイールリムを削ってみました。
インナーのリムとアウターのリムの勘合部のクリアランスは0.1mmを想定しています。

インナーとアウターのリムを合わせてみますとこんな感じで隙間無くピッタリと収まります。
ただこれが0.1mmのワイヤーを張った後だとどうなるのか・・・?誰もわかりません・・・??


次に治具を作ります。
今まで使っていた治具はスポークの本数の少ないどちらかと言えばライトウェイトな車用だったのでブガッティアトランティックの様な大きく重量の有る車にはつかえません。
なので治具から作る必要が有るのです。
今度作るならホイールの大きさが変化しても差し替えが効くものそしてスポークの数が変化しても対応が出来る物を作ってみたいと思います。
そして治具などは使って消耗してゆく物ですから安く作れないといけませんね(笑)
素材はMDFという木質系の繊維を接着剤を混ぜて加圧/加熱して固めた物ですね。
何しろ安いです・・・しかも木の板と違って反りが出たりしませんし湿度で大きさが変わる事も有りません。
頂き物のフライスで穴を開けて段付き加工を致します。
この穴にホイールの内径の部分で固定する治具が入ります。
段付きにしたのはここにホイールの径違いが有った時に変更出来る治具を取付ける為ですね、つまり抜けてこない様にしたかったのです。

ワイヤーを張る為のピンを植える為に割り出し円テーブルで360°を30分割致します。
30分割しておけば倍の60本のワイヤーが張れる計算になります・・・意味がわかりますでしょうか??(笑)
このMDFですが釘が効き難いという性質を持っていますから釘が0.9mm有るのですが穴は0.7mmで開けておきます。

ボール盤で四隅に穴を開けますがこれは板を2重構造にしてホイールを支える治具をサンドイッチしようと言う試みです。
四隅のビスは皿頭の物を使いますがこれはワイヤーを張る時に絡んでしまわない様にとの配慮です。
そしてピンを打ちます・・・

組立てますとこんな感じになります。
まだセンターは作っていないので穴だけですけどね・・・。
真上の部分に1本余分にピンがありますがこれはワイヤーを張り始める時にここにワイヤーを結ぶ為の物です。

センターの治具をABSの丸棒から削り出しました。
中央のわずかに飛び出した部分でホイールのリムを支えて中心からズレない様に致します。
センターハブはこの中心に穴を開けてありますのでここに1.0mmのピンを植えてこのピンで支える事になります。

裏から差し込んで取付けました、裏に段付き加工をしたのはこのセンターの治具にフランジが付けてありますのでこれで治具を支えるのです。

例えばセンターはブのオフセットはこんな風にワッシャーを入れて変更する事が出来ます。

ハブを乗せてみました・・・

リムを乗せてみますとこんな感じ・・・あら?こちらは裏側でした。


こっちが表側ですね。

これで治具が完成致しましたので次はワイヤーを編んでみる事に致します、実はこれが一番緊張する作業なのです。
これで使い物にならなかったら今日の作業は全て無駄になってしまいますから。

ホイールの製作Ver.2

2015-02-17 22:08:39 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は変な天気でした雨が降ったと思えば晴れて来るし、そうしている内にまた雨が降ったり。
ショーケースの向かい側のロールカーテンをあげたり下げたりと忙しい日でもありました。
模型にとって直射日光は良く無いですからね~。

さてこの所御案内をしておりましたアルファロメオ1600GTAは現在の所残り3個になっております。
まあ3個くらいは残して置いてエンジン付きに仕上げるのもまた面白いかもしれませんが・・・出来ればキットで欲しい所ですね。
まあこれも版権の問題が有りますから難しいかもしれませんが・・・

今日はご注文頂いたアルファロメオを発送の準備をしました。
群馬のいつもご注文を頂くIさんは展示ベースを木製の物に変更します。
もちろんプレートやラベルも移植しておきますよ。

アルファロメオとマクラーレンMP4/5B USA GPを一緒にご注文頂いた神奈川のOさんの為にマルボロデカールを貼っております。
これもご依頼を頂いたので同梱でお送りする為に加工しています。
しかし・・・バットマンディフューザーは格好良いですね~当店もこれが最後のMP4/5Bになります。

今日は他に埼玉県のNさんと3名の方の為に発送の準備をいたしました。
一度にすると結構時間がかかりますので製作の時間が無くなってしまいますからね~発送の確認のご返事を頂いた順に発送準備をして発送をしています。
今日発送した方には追跡番号をお知らせしておりますのでこのブログをご覧になられたらメールチェックをしてみて下さい。
メール未着の折はご連絡頂きたいと思います。
最近はセキュリティーが厳しくなったのか未着になる場合もありますから念のため・・・。

さて製作です、今日はホイールの製作のVer.2という事で昨日作ったセンターハブの加工忘れの部分からご紹介致します。
アトランティックのホイールは4台分で20個と書きました。
確かに間違いは無いのですが車体に取り付ける1台分4個はセンターの穴がアクスルに合わせて1.0mmで良いのですが、スペアタイヤはそれではダメなんですね。
スペアタイヤはスピナーで留めてないので中央の穴がそのまま見える訳です実車では1.0mmよりも大きな穴が開いていましてスピナーでセンターを決めつつ固定しているのです。
ですから中央の穴はテーパー状になっていて少し大きい穴が開いています。
ですからこんな感じにセンタードリルで削っておきます。

組み立てる場合に間違える事が無い様に書いておきますと完璧かと・・・。


とまあここまではいつもの通りにスムーズに進んだのですが・・・
今度はホイールのリムを削ります。
このホイールのリムはいつもの様にサンドイッチでハンダ付けでは無くボシカ並みにギリギリのクリアランスでリムを作っておきまして勘合にてリムを組み立てる様にしたいのです。
ですから精度の問題が難しいのです。

中央の穴はドリルの8.5mmで開けておきましてスポークの並ぶ部分の手前で0.1mmのフランジが出来る様に中グリバイトで削ります。

勘合させる為にリム部分で一段段が付く様に削っています。この段は0.35mmでギリギリの寸法になります。
リムの厚みが0.75mmの予定なので・・・結構ギリですね。

本日、一日を費やして24個の部品と3個の試作品を削る事が出来ました。
精度の高い物を作ろうとしますと時間がかかります。

ですが部品を検品していて問題が起きました。
この16個は使えますが・・・

残り8つは使えない事がわかりました。
どこがダメかわかりますか?


内径のぶぶんの0.1mmのフランジが無いのです。
たぶん0.1mmほど位置が狂ってしまいまして突っ切りバイトで切った時に一緒に切ってしまったのだろうと思います。
また明日8個ほど作らないとダメですね~。
あ~あ、痛恨のミスですね。

ホイールの製作

2015-02-16 17:24:21 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は曇りですね~
今夜は雨だと言われていますが、如何でしょうか??
外は結構寒いですが・・・花粉が飛んでる様なので花と目が微妙に反応しております(笑)

さて今日は午前中に文化協会の企画委員会が有りまして出かけてきました。
会議が午前中に有るのは珍しいのですが・・・2月末から3月初めにかけてかなり忙しい様ですね。
まあ無理せずに頑張りましょう。
体が元気に動くだけでもあり難い事ですからね。

昨日の投稿でアイドロンにもレアモデルが存在する事を書きました。
では今までにどんなレアモデルが有ったのか考えてきましょう。
今までにアイドロンとして出たモデルの中で限定版として出た物は確かに生産数が少ない事はわかりますよね。
最近ですとデトマソパンテーラのGT5のシルバーは20個限定だとか、フェラーリF50のバルケッタのイエローは30個限定だったりその他にも30周年記念のカウンタックとかも有りましたね。
確かに数が少ない物をレアモデルと言って良いと思いますが通常モデルでも生産数が少ない物が有るのです、本当の意味でこれこそがレアモデルと言われる物ですね。
その多くは版権の消滅によって生み出される事が多いと言えます、いわゆる大人の事情という奴ですね。
例えばフェラーリ356GT4デイトナのデイトナシート仕様は版権が消滅する直前に出されたモデルなので数が少なく結果的に貴重品という事が出来ますね。
まあ色に寄る生産数も有りますのでここでどのカラーが少ないとは言えませんが・・・。
今ですと残りの在庫が少ないもので再び版権を取らない(売れる車種が少なくて版権を取ってもペイ出来ない)物もこれから希少になってゆく可能性が有ります。
例えばアルファロメオなら個人的にかなり出来の良かったティーポ33のストラダーレとかランチアストラトスなどもそうですね。
ちなみにヴィジョンの完成品のはこに付いている車名を書いてあるラベルの一番下の部分にはフィアットグループとしてのライセンスで作っている様に書いてあります(白文字の部分ですね)のでつまりこの版権が切れるとフィアット/アルファロメオ/ランチアは作れなくなるのです。完成品をお買いになった時にこれらのラベルも良く読んでおかれますと今度はどのモデルがレアになって来るのか想像する事が出来ます。
ポルシェやランボルギーニは大丈夫と思われますよね。
これもまた少しずつ厳しくなっているのです。
例えばポルシェですがポルシェの場合ルマンのマシンがモデル化される事が多いのですが今このルマンが難しくなっている様です。
そう「ルマン」の文字が使えなくなりそうなんですね。
多分ルマンを興行している自動車クラブからルマンの文字を使うならその版権料を払って下さいという事になったのではないかと・・・
と言うのも国内で唯一メタルキットを作っているあのメーカーさんのキットの箱を良く見て下さい。
サルテ24時間になっていませんか?
一見どこのレースなのかわからないでしょ!?今度出て来る1/12のフェラーリ250GTOは皆さんも期待しておられると思いますがあのキットも Sarthe 24hours raceとの表記になっています。
まあこれもいわゆる大人の事情という物ですね、しかしこれを余り言い過ぎますと簡単に模型を作る事が出来なくなってしまうと心配するのは私だけではないと思います。
何か少しずつですが世の中の仕組みが捩じれて行く様に思えてならないのです。

余談が長くなってしまいました、今日も元気に製作を致しましょう。
サイドブレーキのレバーも作らなければなりませんが、先日も同じ様な物(フロントのブレーキレバーの事ね)を作りましたので今日は大物のホイールの製作準備を始めます。
まずは採寸を致します。
このホイールは1/18CMC製の物です
ホイールリムはアルミの挽き物ワイヤーはステンレスでしょうか?ニップルは多分真鍮パイプですね。ホイールの右側の部分はセンターハブの部分です。
採寸して寸法を1/43に直してゆきますが、一応紙に書いてみないとイメージがつかみ難いので・・・書いてみました。

素材は6.0mmの真鍮の丸棒ですね。
外径を4.0mmになる様に削っております。

T57Gはホイールが違いますので4台分20本!のホイールを作ります。
なぜ16本じゃなくて20本なの?と思われるかもしれませんがスペアタイヤも必要なのでね20本必要なのですよ。
まあ予備も作りますので25本くらいは作る事になると思われますね~。
素材が準備出来ました。

このセンターハブはスポークが2列でていますので車体外側から出る物は20本内側から出る物は40本の数になっています。
各々の列はハブの途中に段が付いていまして奥側は大きな円周の部分から出てきます。
なので斜めに段を付けて削っております。

センターの穴を開ける為にセンタードリルで中央に凹みを作っています。

次は穴をあけますね、アクスルの太さはこの差し込み部分を1.0mmで予定しておりますので1.0mmの穴を開けております。
ただスペアタイヤ分についてはセンターロックを付けないので穴の形状を変えておかないと不自然という物ですね。

取り敢えず2個だけハブを切り落としてみました・・・。
雰囲気はなかなか良いと思いますが実際に組んでみないと使える物やら使えない物やらよくわからないですね。

次はホイールのリムを削り出しました。
これは困った事に丁度良い寸法の素材が無くて・・・本来は12mmくらいの物から削れば無駄も無いし早いのですが僕が持っていたのは15mmの物なのですかたがわ2mmも削らないと素材として使えません。
また10本も用意する事が難しかったので3本準備して試作品を作ってみようかと思っています。

ここで時間になってしまいましたのでまた明日も同じ作業をする事になるんじゃないかな??(笑)