Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

フロントマーカーレンズ製作

2018-02-20 20:33:21 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰は朝から穏やかに晴れていました
日が射すと暖かく畑で作業をするのにはうってつけの天気でしたね〜
この天気に誘われたのか午前中は畑に出てラッキョウの草取りと追肥をしておきました
今思い出しました・・・一部追肥を忘れていた部分が有りました!?既に手遅れですが・・・次に天気が良い時にやりましょう。

午後からは久しぶりに安来市文化協会の企画委員会ですね
年末の委員会は忙しかったのでお休みをさせて頂きましたのでこの数ヶ月は様子が全く分からなかったです・・・
スケジュールがわからないといきなり手伝いのSOSが来てもすぐに出て行けなかったり致しますからね、やっぱり出席しておかないといけない訳ですよね。
こんなに忙しくてもあちこちから修理のSOSの連絡が来ます
今日はこんな物が来ました・・・
イグニッションモデルのTE27レビン(懐かしいですね〜)

またその前の日だったかな・・・
3つも修理品が来ました・・・こちらも見積もりをしないといけませんね〜。

このお二人の修理依頼でも1.5日くらいかかる修理ですからね
どっかから時間をひねり出さなければなりません(笑)

残った時間ですが有効に使って制作を進めましょう
アマチュアの方なら出来るだけで良いのですがプロフェッショナルという事になりますと一応時間管理をしなければなりませんし無駄な時間を過ごす事が無い様にスケジュールを組立ててゆきます
先日キャストしたフロントのマーカーランプはこんな感じに出来ました
前側の細い線の入った部分と後側のリフレクターの部分のモールドは裏側に入れています
少しゴミがかんだ部分も有りますがこの部分は黒く塗らなければならない部分なので問題有りません

反対側はシリコン型を作る時に持ち手から外れてしまって底に沈んでいたのですがこちらも何とか出来ました
余分なバリの部分が少々多めですがこれもまた何とかなるでしょう
これが使えなかったら最初からやり直しなのでちょっと痛いですね〜!(笑)

持ち手の付いていた部分や余計なバリの部分をカットしてペーパーで均しておきました
持ち手を付けたのはオレンジの部分でしてどうせこの後塗装をしなければなりませんから浅い削り傷は付いていてもかまいません
クリアーオレンジを塗れば綺麗になってしまいますから・・・そう言う部分を考えて持ち手を付けています。
付け加えるならその上気泡の抜けが良い部分を選んでいるのです・・・経験とこの後の工程を頭の中に入れておいて判断するのです

クリアーオレンジを塗りました
普通のオレンジを塗りますと少し赤味が強くて暗い感じになりますから今回はクリアーオレンジにクリアーイエローを混ぜて調色しています
シンナーを入れて薄めて明るくする方法も有りますが・・・どこかに書いた様に粘度の問題で塗料の片寄りが発生しますからここではクリアーイエローを混ぜています。

反射板の部分に跳ね馬のデカールを貼りました
このデカールは数日前に作って置いた物ですね・・・小さい方が丁度良かったです
ソフターを使って完全に密着する様にしておきました

上からウレタンクリアーを塗って艶を整えておきましょう。
この部分に跳ね馬のマークが入っている事は子供の時には知りませんでした・・・デイトナは見た事が有ったのですが・・・多分レプリカだったんですね
この部分には跳ね馬のマークが無かったのです、デイトナのレプリカは結構有りますからね(笑)
確か子供の頃に見たのはスパイダーだったと思います・・・本物だと疑わなかった純真な子供心を踏みにじってくれましたね(爆)

表側のウレタンクリアーが硬化したら今度は裏側です
このマーカーレンズは磨りガラス風になっていまして綺麗に内側が見える訳ではないので内側が見えない様な塗装をします
何を塗るのかと言いますと艶消しのクリアーを塗ります
この艶消し具合で内側を磨りガラス風にしてみます・・・
表側に塗料が付くと嫌なので表側をマスキングです

艶消しクリアーを塗りますとこんな感じになります・・・
まだ少し内側が見え過ぎますね

フラットクリアーに少しだけホワイトを混ぜまして・・・
もう一度塗装しました・・・今度は良さそうですね
特にオレンジの部分を比べて頂ければ良くわかるんじゃないかな〜

こちらが実車のフロントマーカーレンズですが
レンズの周囲に黒い枠が有りますね
これを再現しなければなりませんね・・・

まあこれは簡単ですマスキングしてからブラックで塗り分けました
実車のここにはそう大きな段が有るとかではないので塗り分けで十分でしょう

こちらが反対側です
実車の写真を見ますとこのマーカーレンズには4本のビスが見えますし跳ね馬のマークの前側には丸い小さな凹みが有る様に見えますのでこれも再現したくなりますね(笑)

完成した!と気を許していたら・・・
1時間程してからレンズを見ましたらこんな風に歪んでました〜!!
何ででしょう?超ショックです・・・

気落ちしていても仕方が無いので何とかリカバーを考えます
この透明パーツは熱で簡単に曲がる性質を持っている様です
と言う事は暖めてやって柔らかくしてからボディに当ててみる・・・

意外と簡単に治りました!
落ち込みも早いけど立ち直りはもっと早いですね(笑)
この通り綺麗に治っています


明日はナンバー灯を解決ですかね〜

BBR 1/43 Mercedes CLK GT Oschersleben 1998

2018-02-20 14:35:17 | 最近手に入れたキットのご紹介
皆さんメルセデスCLKはお好きですか?
私は結構好きなんです、今までにも個人的に何台か作っています
しかしオークションでは意外と不人気な様ですね、D2仕様とかですと入札が有ってもそう高くならない。
上がっても5000〜6000円でしょうか!?

でも同じ車なのに私の好きなオリギナルタイレやスポーツウェアーなどは比較的高くなったりもします。
まあスポンサーのカラーリングがなかなか楽しいのですよね。
タミヤのプラモデルで出たのも日本人にとっては影響が大だったのかもしれませんね

少し前ですがオークションに1つのCLK GTが出ていました開始価格は3000円
しかし写真が悪くて何仕様なのか判別が付かないのです・・・タイトルにも何も書かれていませんでした確かどっかのリサイクルショップさんの様でキットの事を余りご存知でない様にも見受けられました。
写真は下の3枚でした



オークションの場合色々な問題が有ります
しかし出品者が敢えて見せたく無い部分を隠して写真を撮って出品される場合も有るのです
(今回の出品者の方はそんな方ではなかった事を書き添えておきましょう)
例えばボディとインストとデカールが全く違う物だったりする訳ですよね〜
ボディの形状(リアウインドウが潰されている)と一番上の写真の折り畳んだインストからオリギナルタイレに間違いないと思った
確か普通のD2だとインストのデカールを貼る図面がこんなに濃いグレーじゃなかったはず・・・と言う判断でした

オークションの終了間際まで判断は先延ばしになっていましたが終了10分前になっても誰一人入札が無かったので3000円で入札!
・・・やっぱり皆さん疑っていたんでしょうね。
D2なら3000円でも欲しく無いでしょうから・・・結局もう夜遅かったので翌日に差し障りが有ると困りますからそのまま結果を見る事も無く寝てしまいました。
翌日の朝メールで落札を知りました。
送って来たのがコレです!
送料648円を払ってもオリギナルタイレなら格安でしょう

このインストで判断したんですよね〜(笑)
デカールの写真が出ていたら間違いなかったんですけどね・・・それだったら他の方も入札して来ていたと思いますので、今回はラッキーだったですね。

さてキットの中身はこんな感じです
今までにも何度かご紹介した様な気がしますが・・・どうでしたっけ??
取り敢えず欠品無しでデカールも大丈夫みたいです。

ボディで気になる造形はライトとウインドウの凹みが無い位ですかね〜。
ライトはエッチングが付いていますがもう少し立体感が欲しい所です
フロントウインドウはエッチングとアニメセルが入る凹みが欲しいですね・・・つまりここは立体感が要らない部分という事ですね

エンジンはどうせ見えないですが他のD2などと同じく入っています
作っても見えませんが・・・

ホイールのスポーク部分は丁寧にエッチング板をプレスした物が入っています
なかなか立体感が有ってよろしいですね〜

ホイールはプロバンスの様に裏の有る物でここにブレーキディスクを貼付ける様になっています
今の完成品はもうこんな構造では無いので時代を感じますが・・・ここは何とかしたい所ですね


前回2014年10月4日に同じキットを入手した記事を書いていましたね・・・何個目でしょうか?(笑)
また老後のキットが一つ増えてしまいました。

ヘッドライトレンズ&テールレンズの製作

2018-02-19 20:38:47 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰も少し気温は低いながらも晴れ間のある穏やかな天気でした
この穏やかさがいつまで続くのか少し不安は有りますがまだ2月ですからね〜寒くても当たり前の時期ですから(笑)
中庭のバラにそろそろ堆肥をやらなければ・・・と家内と話しをしています。
今度の休みの天気はどうかな??
天気が良ければ農作業に駆り出されそうですね〜(汗!)

さて本日も制作です
相変わらすボディ外装の部品を見直してゆきます
ボディのフロントと後部には牽引フックが付いています
これはコースアウトしたときとかに車を引っ張る為に必要な装備なんですね
キットの中にはこれがエッチング板で用意されています・・・キットの物を付けてみますとこんな感じです
如何ですか?これで良いですか??
実車を知っていますとこれではダメな事がよくわかります・・・
形状は良いのですが・・・それでは何がダメなのか?
厚みが無いのです・・・
エッチング板は0.2mmですから1/12スケールで実物換算しますと2.4mmです
実車の牽引フックの素材はアルミなので・・・2.4mmのアルミ板の牽引フックで引っ張ったら・・・どうなるかわかりますよね。
そうなんですこの厚みでは引っ張った途端にちぎれてしまいます(笑)
牽引フックは前側から見る事も多いので厚みは重要なのです。

手持ちのアルミ板を見ますと1.0mmです
1.0mmだと12倍して12mm・・・厚みは十分で引っ張っても大丈夫でしょうけれど見た目がちょっとゴツいかな・・・!?
前に持っていた牽引フックを見ますと厚みが8.0mmくらい有りますね〜まあ何用かもわからない物ですけど・・・シビックフェリオのレースカー用だったかな??
計算すると0.66mmだから0.7mmくらいで良いのかな?
1.0mmのアルミ板を適当にカットしてロールで挽いて厚みを薄くします何度か通しますと目標の0.7mmになりました!

エッチングと同じ形状に削りまして・・・早速仮組です
厚みが効いている!
良い感じですね〜この画像を見ますと形状は勿論ですが厚みも大切で有る事がよくわかりますね。
何事も雰囲気が大切かと思いますね〜。

フロント側も作りました
フロント側はメッシュが有りますのでこの牽引フックが付いている部分に少し穴を空けまして・・・
取付けています・・・この牽引フックは車の構造材の部分に直接ボルト締めをしなければなりませんのでこんな部分に取付ける事になります。

制作が終わったら次は塗装です
当時のレギュレーションで牽引フックは黄色になっていたらしいのでウレタンサフを塗ってからイエローに塗装します
こんな場合はクレオスの白の入ったイエローは大変発色が良いので助かります(白が悪さをしますので調色には余り向きませんが・・・)

少し前にシリコン型を作ったランプ類ですが・・・シリコンが固まったので型枠を分解します
ブロックを使ったのでバリが一杯出ていて見難くて申し訳有りません

何と!
気が付かなかったのですが・・・フロントのサイドマーカーの原型がシリコンに押されて脱落しています・・・(汗)
それでも下の方に沈まないで斜めに立っていますので何とかなるかも・・・
普通ならやり直しですね〜
一旦これで試してみてダメなら作り直しましょう

透明なエポキシ樹脂を流しました・・・
これも気泡が入りますと使えませんので真空を掛けて気泡を抜いています

流し込んだ樹脂が硬化しましたのでまずヘッドライトのレンズから取り出しました
如何でしょうか?綺麗に出来ていますね〜気泡も無いしこれは良いや!!

右側はハイビーム用ですこちらも良いですね

より透明感を出すのとUVカットして黄ばみを防止する為にウレタンクリアーを塗っています
裏にかからない様にマスキングしていますよ・・・ミストが付くと曇りガラスみたいになってしまいますからね〜。
裏側のマスキングが三角形に空いているのはここは透明な部分なのですが少しゴミが付いていたらしくガサガサしていましたのでペーパーを掛けました
ペーパーを掛けますと白くなってしまいますがウレタンクリアーを上に塗布しますとこの様に綺麗な透明に早変わりします

裏側に少し前に作って置いたマーシャルのデカールを貼りました
ここは本当はレンズカットになっていますが機械彫りではこれが出来ないのでデカール処理になっています・・・でもこれでも十分でしょ!?(笑)
他のレンズカットに比べてデカールが少し白過ぎて目立ち過ぎの感じがしますが・・・心配ご無用です。

ライト本体にレンズを取付けますとこの様に目立たなくなる・・・と言うか丁度良い感じになります
自作のレンズとは思えない程の仕上がりになります(笑)

次はリアのウインカーレンズです
如何でしょう?
まだ塗装前ですがレンズのモールドまでキッチリ入っています

サイドの部分にも縦モールドが有るのも実車と同じですね・・・勿論モールドはレンズの内側ですよ
この様に見せる為にはレンズの内側を抜いてモールドを入れないと出来ません

こちらがリアのテールレンズの方ですね
真中の小さな丸い部分に有るのがリフレクターです
レンズカットが周りと違うのも確認出来ますね〜

こちらの方にもサイドに縦のモールドが入っていますよ・・・実車と同じですね(笑)

二つ並べてみます・・・同じレンズですが用途によってレンズカットが変えてあるのも実車と同じ・・・

リフレクターの部分は裏から筆でシルバーを塗ってクリアーレッドを塗った時に質感が変わる様にしておきます。
この一手間が大事なんですよ(笑)

クリアーレッドを塗ってみました・・・
このクリアーレッドは変な色のクレオスの新クリアーレッドでは無くガイヤのクリアーレッドです
古いクレオスのクリアーレッドなら良いですが今の新しいクリアーレッドは使う気になれない・・・と言うかクリアーレッドの様に透明感まで大切に再現しようかと思うと使えないですね
このテールレンズですがクリアーレッドが濃過ぎたので一旦シンナーで拭き取って塗り直しました。

一見変わらないと思われるかもしれませんが
クリアーレッドにクリアーを混ぜてシンナーで薄めて塗っています
クリアーレッドを薄めにして塗りたい場合は普通シンナーで薄めて塗りますが、それでは粘度が落ちてしまって塗るべき部品の上で表面張力の為に片寄ってしまいます。
クリアー塗料の場合塗料が片寄りますと色の濃い部分と薄い部分が出来てしまいますので大変具合が悪いのです
そこで色を薄くして適度な粘度を保つ為にクリアーレッドにクリアーを追加しています
そんな説明を聞けば何となく赤が薄く見えてレンズカットがよく見える様な気がしませんか?(笑)

オレンジも同様にクリアーイエローを混ぜて色目を調節してから塗っています
そのまま塗りますと少し赤過ぎると感じましたので・・・


如何ですか?
ヘッドライトとテールレンズの制作ですが・・・頑張れば普通の人でも部品が作れる事が納得頂けましたでしょうか?(笑)
私はごく普通の人ですから・・・
明日はこの勢い(どの勢い?)で懸案事項のナンバー灯とフロントのマーカーレンズを作ってみたいと思います

ナンバー灯完成!?

2018-02-18 21:33:23 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰は午前中は青空が出ていましたが午後からはほぼ曇りの天気でした
予定外で良かったのは気温が結構上がっていたらしい・・・事ですかね
今年は結構寒かったから少しでも気温が上がるとなんか嬉しく感じてしまいます(笑)

少し前から作っていますナンバー灯ですが・・・なかなか完成という事になりません
今日はナンバー灯のランプのカバーの部分を作ってゆきます
今まで加工しておいた洋白材を突っ切りバイトでカットしています
まあこの作業は寸法を合わせてカットすれば良いのですから簡単な作業ですね

次はカットした材料をリューターにくわえてドリルレースです
回しながらヤスリを当てて削ってゆくアレですよね
先端が丸くなる様に削っています・・・
大体の形状が出来たらヤスリをペーパーに替えて仕上げてゆきます

最初に作った三角形のベースの部分を組み合わせてみましたが・・・
ちょっとバランスが良く無いですね・・・三角形の部品が少し小さい様なのです・・・。
ベースの部分をもう一度作り直します
元になるベース円は同じ大きさなのですが削って三角形にする時の削り込みの量を少し減らしましょう
最初は0.8mmでしたが今回は0.4mmで削ってみます・・・
削ろうとしたら割り出し円テーブルにトラブルが出てしまいました・・・
一度分解してオーバーホールします。

改めて削り直した部品(右側)は最初の物(左側)と比べてやっぱり一回り大きく見えますね。
これくらいの大きさの方が良さそうなんです・・・
それにしても・・・汚い指ですね(笑)

丸い頭の部分にバフがけをしてピカピカに磨いています
磨くとまた雰囲気が変わってきまして・・・少し小さめに見えるのは私だけでしょうか?
そんなに小さくなるほど磨いている訳では有りませんよ

作り直したベース板と組み合わせてみます・・・
なかなか良い感じだな〜

次は照明の丸い部分の加工です
この丸い部分ですが側面の部分が2/5くらいカットしてありましてここに白いレンズが付きます
この内側には白熱電球が付けられていまして白いカバーの内側から光を放ちましてゼッケンを照らしております
最初にフライスでカットした部分だけではレンズの形状が違います
さらにヤスリを使って削り広げます・・・

GCオルソファスト(プラリペアの同等品)をこの削った凹みの部分に盛っています
この樹脂でレンズを表現しようかと言う・・・

再びリューターにくわえてレンズを削ります
ザックリ削ったら今度はコンパウンドを使って磨きましょう・・・金属の部分にも磨き傷が付いていますからコンパウンドを使ってピカピカにします。

再研磨しますと金属の部分はピカピカ樹脂の部分は透明になっています
この透明はちょっと良く無いですね〜
レンズの部分は実車では白く濁った感じなんですね〜

1個だけサンプルを作ってみました・・・
なかなか良い感じではないかと・・・

全部組立ててみました・・・・

ですがまた不満が・・・
どうも良く無いね〜

キットに付いている部品と比べると格段に良くなっているのですが・・・まだ不満なんです
どこがどうダメなのか考える時間が必要なのでこのナンバー灯は少し置いておきまして他の部分を進めましょう

ボディの前側のラジエターのインテークには跳ね石がラジエターに当たるのを防止するためにメッシュがつけられています
キットでもこれは再現されています・・・その部品がこちらです。
エッチング製の部品で一見すっきりとして良い感じなのですが、実はそうもいかないのです
と言うのも根本的にサイズが違っているのです
ライトカバーが付くのでメッシュが少し長すぎるのがわかりますか?
このままではライトカバーを接着する部分が無いのです・・・そしてメッシュ自体の立体感が無いのです
メッシュは針金を編んだものなので独特の凹凸があるのですが・・・このメッシュにはそれが無いのです

仕方がないので作り直しです
枠は0.5mmの真鍮線を使って枠を作ります
枠の接続はハンダ付けではなく銀ローを使ってつけています

真鍮のメッシュに先ほど作った枠をハンダつけします
この真鍮メッシュは真鍮線を編んで作ってありますので立体感は抜群ですね

余分なメッシュをハサミでカットしてペーパーをかけて整えています
一見綺麗な部品ですが・・・
中央下側にほんの少しだけハンダがはみ出していますよね、メッシュの一マス分くらいでしょうか?
枠をハンダつけした時に流れてしまったんでしょう・・・
こんな時にはどの様なリカバリーをするか!?

はい!綺麗になりました
こんな場合ヤスリやペーパーでは綺麗になりません
ではどうしたのか・・・!?
一瞬で綺麗になるのです

使ったのはコレです!
100Vの電化製品のコードです
これにフラックスをつけて熱したハンダゴテとともに患部に当ててハンダを溶かしますと溶けたハンダがコードの銅線の部分に吸い込む様に流れてしまいます
ホームセンターには専用品もあるのですが・・・これの方が安いので・・・(笑)

作ったメッシュをボディに当てて確認します
なかなか良い感じですね〜

そしてその下側にある小さめのインテークにもメッシュをつけておきましょう
キットにはここにメッシュが準備されていないのですが上に有って下側に無いと言うのも少々不思議でしょ?
こちらにもメッシュを準備しておきました


ナンバー灯の完成は明日に持ち越しになってしまいました・・・明日できれば良いのですが・・・どうでしょう??



シリコン型制作&サイドウインドウ制作&ゼッケン灯制作

2018-02-17 16:23:26 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰は曇り時々雪の降る寒い一日になりました
天気予報では鳥取以北が雪で島根は曇りから雨となっていましたが島根県でも東部の安来市は雨混じりの雪が降っています
まあ平野部では積る様な事は無いと思いますが・・・
それでも昨日の様に暖かくは無さそうですね〜
まだ2月ですから仕方が無い・・・

本日は義母の命日なので仕事が終わったら家内の実家の墓にお参りの為に早めの更新です
最後まで家族の心配をしていた義母でした・・・何年たってもこの時期になると思い出しますね。

さて制作はこの所ボディ外装部分の部品を作り直してゆく作業が続いています
夕方まで作業をしてどれ位進んだの?って言う様な作業なのです
キットに付いている部品を加工して使えば楽が出来ますが待っていらっしゃるお客様の事を考えるとどうもこのキットの部品は我慢出来ないのです・・・。
勿論、趣味でお作りになられる場合はこの限りでは有りません。
作りたい様に作れば全くOKですから・・・(笑)
ただ制作の為のお代を頂戴すると言う事になりますと話しは違いますからね〜

さて昨日シリコン型を作る為に固定していた透明部品の原型ですが、本日は型枠を組みました。
今回は比較的小さな物だったので市販のブロックを使っています。
透明シリコンで一発取りをするならプラ板を使って組立てた方が透明度が良いので後の原型の取り出しが楽なんですが・・・小さなプラ板は余り持っていないのでブロックで組立てています。

シリコンを流しました・・・
真空を掛けていますので気泡は最小限です・・・上側の表面に多少残りますが中には有りません(中に有ったら型として使えませんからね)
シリコンを触る作業をする時には一度に済ませてしまう様にしています、見えないシリコンがあちこちに付着するのを防ぐ為ですね。
それと塗装の時にはなるべくこの作業をしない事も決めています・・・以前痛い目に遭ったから・・・(笑)

シリコンを流しますと固まるまで何も出来ませんので、その間にサイドウインドウを作ってゆきましょう
現在のこの車はサイドウインドウがアクリル製に戻っているらしくサイドウインドウには引き窓が付いていますね・・・

では当時は?
当時のルマン年鑑の写真を見ますとサイドウインドウが上下に開く普通のタイプになっています
三角窓も付いていますね

キットのサイドウインドウのエッチングには三角窓のガラスを固定している金具でしょうか?長丸の部品が付いています
しかし上の写真を見る限り付いてなさそうなので、この部分をカットしています。
後でもし付いていたらガラスに接着剤で直接止めれば良いですから・・・

エッチング板をボディに合わせてみますと少し大きい様で・・・特に前側の上部の角がボディと干渉してしまいます
エッチング板を削って合わせますが一部だけを削りますとみっともないので全体を見ながらなだらかな線が出る様にします・・・

最初に合わせた時には何にも問題が無かったのに・・・
ウインドウの開口部が少し小さくてサッシの内側にボディが見えてしまいます・・・ここは削らなければなりませんね
でもなぜ気が付かなかったんでしょう??

最後にウインドウのサッシにバフ掛けしてピカピカにします
実車はこの部分がクロームメッキなのでそれに近くなる様な仕上げを選んでいます
クロームの枠が付くと全体が引き締まると思うのだけど・・・どうかな!?

次はこれを作りましょう
ゼッケンの部分に付く照明ですね
通称はゼッケン灯・・・そのままです(笑)
よく見ますと長い六角な板の上に付けられているのがわかります・・・私もブログを書いた今まで気が付かなかった。

キットの付属部品はこんな物が付いています
素材はホワイトメタルの鋳造品でクロームメッキが掛けてあります・・・一見した所では問題が無いのですが・・・
1/43ならこれでも良いのかもしれませんが、これは1/12ですからもう少しシャープな物が欲しい所ですね

旋盤とフライスを使えばこんな物も作れてしまいますよ
既に加工途中です
太い方はメースの三角な部分を作るのに使います
細い方は上部の丸い照明部分に加工します

太い方の洋白の丸棒をフライスと割り出し円テーブルで三角形に加工します
この時に角をピン角にしなくて少し残しておきましょう。

こんな感じで良いでしょうかね〜
まあこれは試作ですから・・・何だか少し角が立ち過ぎの様な気もしないではないですが・・・。

照明の方は1.0mmのエンドミルで太めの部分をさらっています
横からエンドミルを押し付ける様に当てると刃物が折れる危険性が高くなりますので私は上から穴を開ける様に刃物を下げています

1/3くらい欠き取る様に丸く削り取っています

次に三角形の方に0.4mmの穴を3箇所に空けます
これが取り付けビスの穴になります

角をペーパーで軽く落としましてバフを掛けて仕上げましょう
カットしてからでは小さな部品を保持し難くなりますから今の内に磨いておきます

旋盤突っ切りバイトを使って厚さ0.5mmにスライスしてベースの完成ですね・・・


取り敢えずベースは完成しましたが・・・この後大きさが気に入らなくて作り直しになる事になりました
明日は作り直し編からですね〜。