男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

なすの芥子醤油漬(復刻版)

2008年10月06日 | 野菜類
家の前の畑のなすの実が、だんだん小振りになって来ました。
今や、なすと言えば年間商品で、年間通じていつでも手に入ります。

でも、この時季の小振りに身が締まったなすは、今の時でないと手に入りませんね。
わたしのように、自分で作っているなら手に入りますが、さもなければ近くの畑で分けてもらうか、
それもダメなら、drivingでもして足を伸ばし、道の駅でさがせば手に入ります。

この味を教えてくれたのは、昭和60年の暮れにに亡くなった母親でした。
小さいころ、それは白いご飯が珍しいころでした。いまどき人には分からないでしょう。
母が作ったなすの芥子漬けを白いご飯で食べたとき、世の中にこんな美味しいものがある・・
それを作って食べさせてくれる・・・母はありがたいと思いました。
レシピは、わたしが成長したあと、母に教えてもらったものを再現したものです。

母が亡くなったその年は「阪神タイガース」が、21年ぶりに優勝した年でもあります。
嬉しいあとの、それはほんとうに悲しいできごとでありました。

ところで、今回のレシピは、昨年のレシピとは、少しばかり変わっています。
毎年作っているのに、微妙に変わってくるのですね。


体力が続き、畑作りができる間は、毎年「なすの芥子醤油漬け」を作るつもりです。
それは亡き母親への鎮魂歌であり、母の味を思い出すよすがでもあるからです。
  
   茄子を軽く塩漬けして、たまりしょうゆ、味しょうゆ、煮切り酒などを混ぜ合わせた漬け汁につけて、
   2~3日経って食べるのは、秋の味覚の一つと思います。
   この味を教えて呉れたのは、母親でした。秋も深まるころだったと思います。
   初めて食べたとき、世の中にこんなに美味しいものがある・・・白いご飯を食べながらそう思いました。
   間単に作れるので、一度作って温かいご飯のおかずに食べてみてください。


材料
なす(小ぶりのもの) 10本(400g)
塩 90g 
焼き明礬 小さじ  1杯
醤油 20cc
たまり醤油 30cc
出汁醤油 20cc
鰹まる 小さじ  1杯 
日本酒 1/4カップ
芥子 小さじ  2杯

作り方

ナスを塩漬けする
① ナスを一口大に切り、塩水につけてアクを取る。
② 1リットルの水に60gの塩と焼き明礬を加え良く混ぜる。
③ 塩水につけたナスをざるに上げて(仮漬け用の)器に入れて、
  ②の塩水を注ぎ、重しをして1~2日冷蔵庫に置く。
④ 仮漬けしたナスを良く絞り、薄い塩水で洗う。

芥子醤油を作る
① 芥子を固く水溶きして濡れ布巾をかぶせて置く。
② 日本酒は弱火で4~5分煮てアルコールを飛ばす。
③ 醤油などの調味料全部と、芥子を良く混ぜ合わせる。
  絞ったなすとを水溶きした芥子を混ぜ芥子醤油を作る。

芥子醤油漬け
絞ったなすと芥子醤油を混ぜて冷蔵庫内で半日置いて出来上がり。
温かいご飯に添えて食べると本当に美味しく、いつもよりごはんが進みますよ。

即席の醤油漬けなので、賞味期限は精々1週間。
2日目くらいが一番美味しい。
コメント
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