男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

タラのマリネ

2009年08月19日 | 私のブックマーク
知人から、「弟が日本海に行って鱈を釣ってきたので
貰って欲しい」・・・との電話をいただきました。

活きた「たら」を捌くのは久しぶりなので、遅い時間ながら
二つ返事で「いただきます」とこたえます。

2キロはあろうか・と言う大物でも「たら」の処理は簡単で、
うろこは「たわし」で2~3回こすればとれます。

魚体がぬるつくので、左手に軍手を着用して調理します。
鰓ぶたを切って腸を抜き、頭を落として3枚におろすのに
15分もかかりませんでした。
これが同じ大きさの鯛なら30分でもムリですね。


たらのお腹には、肝と胃袋と白子がありこれが貴重品です。
肝は頭と中骨をばらしたのと一緒に、味噌汁に入れます。
コッテリとした濃厚な味で、食べたことはないがフォアグラの
よう、白子は生で食べても、湯通ししても、どちらもおいしい。
これは、ポン酢ともみじおろしで食べます。

圧巻は胃袋で、開いた胃を塩でもんで、これは湯引きします。
火が通ったらすぐに冷水にとって、水気をふき取り小口から
2~3ミリの細切りにして、ポン酢でいただきます。

こりこりした歯ざわりが、独特のおいしさです。

約2キロのたらですが、アラ汁にした頭の骨と中骨はともかく、
調理の段階で捨てたのは、腸の一部を含め200gもあった
でしょうか・・捨てるところのない、経済的な魚です。

頭と中骨は味噌汁、上身はマリネ、腹身はムニエルにします。
今はシーズンオフと思っていましたが、頭のアラ汁の美味さは
旬のものと変わりません。腹身のムニエルもけっこうでした。

生のマリネ作りは「ン十年ぶり」です。自信がないのでネットで
検索しましたが見当たりません。仕方なくうろ覚えで作りました。
できあがりを、食べてみたらまあまあのおいしさでした。

活け物のたらはまだシーズン前ですし、香味野菜はともかく、
ハーブやスパイスを使って、3日間かけて味をなじませるのは、
大変手の込んだ料理です。一般的な料理とは思いませんが、
こんな料理もある・・・くらいな気持ちでお読み下さい。
でも、一度作って食べたら病みつきになるおいしさですよ。  

材料
活たらの上身   2枚 600g 塩小さじ2(計量外)をたらの身全体にすり込んでおく
漬け込みの材料
<香味野菜>
にんじん 5cm 70g 5㎜厚さの半月に切る
玉ねぎ・小 1こ 120g 1㎜くらいの千切り
パセリ 3本 15g 1房ずつに分ける
セロリ 1/2本 20g 5cm長さの短冊に切る
レモン 2こ 5㎜厚さの筒切りにする
<ハーブ>
ローズマリー 2本 セージ 3本
フェンネル 3本 ディル 3本
<スパイス>
ハーブ&スパイス 小さじ 1   半量ずつ茶袋に入れ2袋作る
<調味料>
白こしょう 少々   塩 小さじ 1/2
ワインビネガー 大さじ 2   白ワイン 大さじ 2
<調味液>
上の、ワインビネガーと白ワインと塩をまぜあわせて作る

作り方
1日目
たらの身が2本並べて入る大きさのタッパーに、
① レモン以外の野菜とハーブを、半分だけ敷きつめる。
② その上に、塩をすり込んだたらをのせ白こしょうを振る。
   たらは頭と尾の方を交互に並べ、間にスパイスの袋を詰める。
③ 残りの野菜とハーブをのせて、全体をなじませるため押さえ
  タッパーにふたをして、冷蔵庫のチルド室に入れて一晩おく。
2日目
1日目と同じ作業を、朝・夕1回ずつ繰り返す。
① たらをとりだして、野菜とハーブを混ぜ合わせ、半量とり出す。
② 残った野菜とハーブの上にたらを置き、スライスしたレモンを
   たらの身にならべ、その上に取り出した野菜とハーブをのせる。
③ 上から手の平で押さえ、ふたをして冷蔵庫のチルド室に入れる。
3日目
2日目と同じ作業を、朝・夕2回おこなう。
漬け汁に漬け込むのと違って、少量の調味液と野菜などで香味を
じっくりと時間をかけてしみこませる。
4日目
たらをとりだして、水気をペーパーでふき取り、薄く切って器に盛る。
オリーブオイル・ワインビネガー・タバスコなど好みのもので食べる。

  漬けあがったたらは520gになり、漬ける前より80g減りました。調味液は85ccの増加ですが、それは
  「たら」から出た水分です。薄い塩味とハーブなどの香りつけが効いて、おいしいマリネになりました。





コメント (3)
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