アイルランド・・漢字で書いたら愛蘭土・・蘭を愛するというきれいな
当て字で、庭の千草やダニーボーイなどの曲はこの国の民謡です。
2005年の英エコノミスト誌の調査で、もっとも住みやすい国として
選ばれたことがありますが、この国には過酷な歴史がありました。
地図でみると、イギリス本島の左にある団子状の島国で、有史以来
長い間イギリス本島の植民地でした。双方、切っても切れない間柄
なのに仲が悪い・・私たちの近くにも例があります・・植民地時代の
圧政がアイルランドの人々に憎悪をもたらしたのでしょう。
19世紀の半ば、ヨーロッパ全域を襲った「じゃがいも飢饉」で、国民
の100万人が餓死。100万・200万とも言う人が海外移住し、1840年
に800万人の人口が、1911年には440万人に激減したといいます。
有名なケネディ家の祖先も、このころアイルランドから移住しました。
時代がさがり1997年、英国のブレア首相はじゃがいも飢饉につき、
「今日それを反省してみるにつけ、苦痛をもたらすものであった」と
実質的な謝罪を行いました(以上Wikipediaからの抜粋です)。
アイルランド料理は、貧しかったこともあってシンプルなのが多い
りんごとにんじんのサラダも、オイルもハーブも使わずに、はちみつ
とワインビネガーのソースです。飽食の今は低カロリー志望ですが、
飢饉のころは、オイルを使った高カロリーのソースが必要でした。
そんなことをおもいながら、このレシピを書きました。
このレシピは、アイルランドの料理「りんごとにんじんのサラダ」をヒントにしました。
食事メニューに限らず、お腹がすいたときの「おやつ」代わりにおいしいサラダです。
材料
りんご 1/2こ 120g
にんじん 5cm 50g
レーズン 14こ 20g
ピクルス 5切れ 10g
白ワイン 大さじ 2 20cc
ワインビネガー 大さじ 1 10cc
作り方
りんごは皮つき、たて6つに切って3ミリ厚さに切る。
にんじんも皮つきのまま、2mmのいちょうに切る。
それぞれ薄い塩水に浸してざるにあげ水気をきる。
レーズンは白ワイン大さじ1をふりかけておく。
ピクルス(きゅうり)はこまかくみじん切りにする。
・・・レーズンとピクルスが、味の決め手・・・
レシピのレーズンは「巨峰」を乾したものです。
ふつうのレーズンとちがい肉厚でモッチリ感があり、
ほどよい甘味でジューシーさが残っているしろもの。
・・・ふつうのレーズンを使うときは、量をすこし減らす・・・
・・・乾燥プルーンを粗めにきざんだのでもおいしいです・・・
りんごとにんじんの水気を、布巾かペーパーでふきとる。
ボウルに、白ワインとワインビネガー(白)を入れてまぜる。
そこへ、りんご、にんじん、レーズン、ピクルスをいれて、
ざっくりとまぜ合わせてできあがり・・・です。
摂取熱量は全量260㎉です。
アイルランド風は、りんごとにんじんを細切りして、
ハチミツドレッシングと和えるだけのシンプルな料理。
ハチミツドレッシングは、ワインビネガー(白)小さじ2
とはちみつ小さじ1を合せてよくまぜるだけのソース。
作ってみたら・・・リンゴ・にんじん・はちみつドレッシング
三つの相性がよく、さっぱりしたおいしいサラダでした。
摂取熱量、こちらは210㎉です。