今回レシピテーマは食物繊維を採り上げました。食物繊維は主に植物性食品に含まれ、人の消
化酵素で消化することのできない物質で、整腸作用など身体の中で有用な働きをすることから、
5大栄養素に次ぐ、第6の栄養素と言われています。
タンパク質・脂質・炭水化物などは、消化管の中で消化酵素によって分解され、小腸から吸収
されるが、食物繊維は(消化酵素の作用を受けずに)小腸を通過し、大腸まで達する成分です。
食物繊維は、整腸作用の働きで便通をよくします。また、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着し
便などで体外に排出する働きがあります。そのため、毎日の食事で食物繊維を摂ることで脂質
異常症や糖尿病・高血圧症など、生活習慣病の予防・改善に効果が期待できます。
食物繊維一日の摂取量は、厚労省の推奨基準では成人男性21g以上、女性が18g以上を目標値
としています。これに対して日本人の摂取量は、男性が17.5g前後、女性16g前後で、必要量
に未達な状態です。
食物繊維が豊富な食品は、まめ類・きのこ類・いも類・海藻類などがあります。ゴマやクルミ
など種実類も(食物繊維が)豊富ですが、脂質が多いので食べ方に注意が要ります。この中で
年間通じて入手できて値段が安い食品は、豆類では水煮大豆とおから、きのこ類では乾し椎茸、
芋類ではサツマイモ、海藻類はひじき。野菜類から切干大根とごぼうなどがあります。
上記水煮大豆以下の食品を、50g食べるときの食物繊維量を以下に列記します。
水煮大豆6.8g、おから11.5g、乾し椎茸(茹で)6.7g、サツマイモ(蒸し)1.1g、
ひじき(茹で)と切干大根(茹で)が夫々1.8g、ごぼう(茹で)3.0gです。
ごぼうを、醤油とみりん・日本酒で煮付けた常備菜で、食物繊維の補給食として | |||||
作りました。ごぼうは年間通じて入手でき、値段も安定している野菜の一つです。 | |||||
レシピは、食物繊維補給用に作り置きすると重宝するお惣菜です。 | |||||
材 料 | |||||
ごぼう | 1本 | 200g | ・・たわしでこすり洗いする。 | ||
調味料 | |||||
濃口醬油 | 大さじ 3 | 30cc | |||
溜まり醬油 | 大さじ 1 | 10cc | |||
みりん | 大さじ 3 | 30cc | |||
日本酒 | 大さじ 3 | 30cc | |||
だしの素 | 1パック | 8g | |||
作り方 | |||||
1.ごぼうを5~6ミリ巾の斜め切りし、冷水に浸してアク抜きする。 | |||||
・・浸す時間は6~7分、そのあとザルに上げて水気を切る・・ | |||||
2.調味料全部を鍋に入れ強火にかける。 | |||||
3.煮汁が沸きたってからごぼうをを入れる。 | |||||
4.はじめの2分は強火で煮て、中火に落とし煮汁が無くなるまで煮る。 | |||||
5.トレーなとに移して冷ます。 | |||||
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