じゃがいもの皮むきは面倒・・と言う人が多いと言います。表面が
でこぼこしていて剥きにくく、とくに深い芽の部分をえぐるのに
ナンギします。もっともメークインのように芽が浅くて表面が滑ら
かな品種ならラクに向けます。剥く時はペンシル型のピーラーを
使うか、新芋なら、ナイフでうす皮をカリカリと剥きます。
数年前、宣教師の家でニューオーリンズから来た女性に郷土料理を
教えて貰った時のことです。流しで、男性二人がじゃがいもの皮を
剥いていました。二人ともナイフの刃を立て、カリカリ薄皮を剥いて
います。このときは、食材を大事にしているものと感心しました。
料理ができあがり、流しを片づけるとき、くず入れの三角コーナー
を見てオヤ?と思いました。ソーセージの切れ端が捨ててあります。
私たちが、きゅうりなどの両端を切り落とす、あのやり方で、彼らは
フランクフルトの両端を、大胆に切り捨てていました。こういうのは、
一緒に料理しないと分からないことです。
じゃがいもの皮はケチケチと剥き、ソーセージは両端切り落とす・・
そのアンバランスなのが面白いと思いました。記念に三角コーナー
の様子を、カメラにおさめました。因みに、じゃがいもをピーラーで
剥いたときのロスは8%、方やフランクフルト・ソーセージの両端を
切り捨てた時のロスは9%で、ほぼ同率でした。
レシピは、コロ芋のメークインでつくったじゃがいものバター煮です。
薄皮をカリカリ剥いて、4時間近くかけて煮ました。「美味しんぼ」に、
書いてあったやり方の一部を参考にしました。メークインなら4時間
煮ても煮崩れせず、とてもおいしいバター煮ができあがりました。
ジャガイモのコロ芋の皮を剥くには、ペティナイフの刃を立てて、カリカリと薄皮をていねいに剥きます。
コロ芋の皮をピーラーで剥くと1割くらいロスが出ます。薄皮だけだと3%・・量的な面だけでなく栄養の
面でもロスが少なくなります。ジャガイモの栄養成分は、皮に近いほど多く含まれているからです。
材料
メークイン 一口大 28こ 600g うす皮を剥く・・ぺティナイフを使うと剥きやす
鰹まる 大さじ 1 10cc
さとう 大さじ 5 50g
しお 小さじ 1 4g
みりん 大さじ 3 30cc
日本酒 大さじ 5 50cc
バター 大さじ 6 60g
水 5カップ半 1リットル
作り方
4時間かけてじっくり煮込むので煮崩れしにくい
メークインを煮ます。
うす皮を剥いたメークインを、煮はじめます。
なべにバターと淡口以外の調味料と水を入れ
ジャガイモも入れて強火にします。
バターを大さじ3杯くわえます。
沸騰したら中火にして30分、フツフツと煮込みます。
途中、煮汁が少なくなったら水を加えてください。
火を弱火におとし・・落としぶたをして・・1時間30分煮込む
残りのバターを加えて、更に1時間30分弱火で煮込みます。
・・・ガスなら、一番小さい火力・・でも焦げつかないように
煮汁が少しになったら、淡口を加えてざっくりまぜ
火を少し強めて煮汁を煮詰めてできあがりです。