熊本熊的日常

日常生活についての雑記

当選

2011年11月14日 | Weblog
「抽選の結果、当選されました」という文言のあるはがきを2通手にした。ひとつが東洋文庫の東洋学講座入場証で姜尚中氏が講師となっている「東洋学の現在」という講演のもの、もうひとつがJR東日本大宮総合車両センター見学会の参加証だ。9月の下旬に美術展に出品した壷が「入選」したという通知を受け取ったとき、展覧会が始まってみれば出品者が全員「入選」だったということが判明した。今回の2通の「当選」通知も、果たしてどれほどの倍率だったのか、と思うと笑ってしまう。

当選といえば、子供が生徒会長になった。やはり対立候補がなかったのだそうだ。生徒会長のようなものは、勉強ができるタイプの子供はあまりやりたがらないものだろう。私が学生の頃もそうだったし、それは今も同じらしい。受験があるのだから、生徒会の活動などやっている場合ではないというのが、受験生の立場だろう。私もそうだったが、それでよかったのかと後になって疑問を抱いている。私の子供が通う学校は下は幼稚園から上は大学までつながっているので、多くの子供たちにとって受験は関係ないようだが、それでも生徒会に興味を持つようなのは少ないのだろう。一応、信任を問う投票はあるらしいが、そこで落選する例は稀だという。ただ、副会長のほうは複数の立候補があって選挙になるそうだ。選挙となると当選の鍵となるのは候補者の外見だそうだ。知名度があってルックスが良い、というのが有利なのはどの選挙でも同じらしい。

子供がそういうものに関わることはよいことだと考えている。人の集まるところに積極的に関わり、人と人との関係について様々な経験を積む事が、その先の人生に必ず役に立つと思う。人として、社会を形成して生活を送る生き物として大事なのは、他者との関わりだろう。それは時と場合と相手によって無数の状況が生起しうる。日々の生活は、ともすれば狭い世界で小さくまとまりがちになるものだが、それでは生きているのがもったいない。子供とは今週末に会うので話はそのときにすることにして、とりあえずメールの返信で、慣習に囚われることなく、よく考えた上で何か新しいことをやってみたら面白いのではないか、と書き送っておいた。それは自分に対しても言えることで、生きている以上、何か新しいことを始めてみないといけない。