熊本熊的日常

日常生活についての雑記

寄合所帯

2011年11月23日 | Weblog
端材を集めて制作していた箱が完成した。底板はシナベニヤで、側面は杉、蓋はソフトマホガニーとかベイマツとかを貼り合わせて一枚の板にしてある。仕上げにはドイツのメーカー製のオイルを塗った。完成時点では何事も無いかのように、殊に蓋の貼り合わせなどは美しいのだが、いくつもの種類の木材を継いで使っているので、時間の経過と共に収縮率の差などによって、目違いや歪みがでてくることになるのだろう。これは端材を集めたということで、少し極端な動きになるかもしれないが、家具職人が作った一般的な家具でも、樹脂でコーティングするというような木の動きを強制的に押さえ込む処理をしない限り、程度の差こそあれ同じように目違いや歪みが後から出てくる。だから、まともな家具店で無垢材を使った家具を買えば、当然の如くに、その後何年間でも素材の動きに対応した調整を施してくれる。木で作ったもの、特に種類の異なるものを合わせて作ったものは、まるで人間の社会のようだ。出来上がった当初はきれいにまとまっている。この写真の箱のようだ。それが時間の経過とともに、それぞれの素材がそれぞれの性質に応じた動きを見せ、改めて調整が必要になる。酷い場合には、壊れてしまうのである。さて、この箱が来年の今頃、再来年の今頃、10年後の今頃、どうなっているのか楽しみでもある。

ちなみに、今日は勤労感謝の日で、世間一般は休日なのだが、「職人に休みは無い」のだそうで、木工教室は通常通りだった。