名古屋市農業センターを訪れると、園内を彩っていたロウバイやシダレウメ、サクラ、ハクモクレンなど、ほとんどの花木が新緑に装いを変えた中で、鮮やかに咲いている花がありました。ヤマブキとハナミズキです。
ヤマブキが咲いているのは、竹林に続く散策路の一角。しだれ梅まつりの時に設けられる茶席のそばです。
「山吹色」という色の名前になっている赤みを帯びた黄色が鮮やかです。
ところで僕は、これまでヤマブキには黄色と白があると思っていたのですが、白いのは「シロヤマブキ」の名称で全く別物であると、このトシになって初めて知りました。
花弁の数がヤマブキは5枚(八重もある)のに対し、シロヤマブキは4枚。葉もヤマブキは左右交互、シロヤマブキは左右一対で出るなどの違いがあるそうです。
ハナミズキは、ピンクの2本と白の1本がそれぞれ別々のところに咲いています。
中でも白いハナミズキは、花木や草花がまだほとんど咲いていない花木園で存在感を示しています。先日、市内の昭和区で多数のハナミズキの街路樹が連なる風景も見事でしたが、1本だけというのもいいものだと思いました。