風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「旅と水彩画と個展=定年後の夢を実現する名古屋の佐藤英機さん。 16回目の個展」

2018-04-17 14:40:36 | アート・文化

 

定年後は、あちこちへの旅と水彩画を楽しみ、年に1度は個展を開く――。
こんな夢を着実に実らせている佐藤英機さん(名古屋市緑区在住)の16回目の個展が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。22日(日)まで。

毎回、作品のテーマを持っての個展。今回は水辺、寺社、郷愁、花、紅葉、建物のテーマに分け、6~8号サイズの作品をそれぞれ5~6点ずつ展示しています。

奈良や長野、兵庫県などに出かけて描いた風景画に加え、教室で描いた静物画などが、佐藤さんらしい優しい色使いとタッチで描かれています。
「テレビやグラビアで見て題材にしたのもありますよ」と佐藤さん。しかし、これは佐藤さんのように各地へ出掛けてじっくり取材、何枚も描き続けてきた経験の積み重ねがあるからこそできることでしょう。

マスキングをふんだんに使ってみたり、以前描いた絵に人物を描き入れて臨場感や物語性を出したり。空気感や透明感を出すための研究の跡もうかがえます。

喜寿になった今。これからの創作にかける意気込みは?の問いに、佐藤さんはひと言で答えてくれました。
「光と影をもっと研究したいですね」。
僕も同じです。