風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「伸びやかで力強い表現力=愛知県高文連美術・工芸専門部の第33回名古屋支部展」

2019-01-18 07:27:32 | アート・文化

 

名古屋市博物館のギャラリーで開催されている、愛知県高等学校文化連盟美術・工芸専門部の第33回名古屋支部展を見てきました。
名古屋を中心に尾張地域の高校から49校が参加。両部門とも、高校生らしい力強く伸び伸びとした作品が並んでいます。20日(日)まで。

美術部門では大胆な着想や社会の断面を切り取った絵も。中でも、2枚の作品にしばし見とれました。

1枚は「父の勲章」と題する作品。仕事人である父親の頼もしい手のひらを描いています。大胆さだけでなく、父への思いが溢れているようです。

もう1枚は瓦礫となったビルを描いた作品。名古屋だけでなく都市部では高度成長期にできたビル街の再開発が進められていますが、現場への立ち入りが難しいこともあって一般的な絵画展ではあまりお目にかかれない題材です。着想だけでなく、見事な表現力にも驚きました。

工芸部門でも見とれる作品が何点も。その1つがアルミ缶アートの馬。ビールやジュースの空き缶を切って平たくした板を貼り付け、カラフルな作品に仕上げています。