風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「名古屋市農業センターにあるヤグルマギクとポピーの花畑」

2019-04-22 06:43:23 | 日記・エッセイ・コラム

 

名古屋市農業センターにあるヤグルマギクとポピーの花畑です。
郊外の観光園で見かけるような広さではありませんが、どちらもすらりと伸びて咲き誇る美しさを楽しむには十分でしょう。

ヤグルマギクは青、紫、赤、ピンク、白・・・。これらが混色状態で咲いています。
実は、ヤグルマソウと呼んでいた花の正式名称が「ヤグルマギク」であると知ったのは最近です。

僕にとってヤグルマソウは、子どものころ自宅の庭で咲いていた花の中で一番印象深い花の一つです。美しいけど細く伸びた茎に「大丈夫だろうか」と、強い風が吹くたびに気にしていたものです。

おとなしくて、やや虚弱に見える可愛い女の子への思いに通じるものがあったのかもしれません。

何年か前にヤグルマソウの呼び名は、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないためにヤグルマギクに統一、図鑑などでもヤグルマギクと記載されるようになりました。でも僕の中では「旧姓」のままです。
もっとも、ヤグルマソウは園芸種の中でも病害虫に強い丈夫な花に分類できるようです。

 ポピーも黄色や白、オレンジ、ピンクなどが混色で植えてあります。数百株はあるでしょう。一株に十数本の茎が伸び、てっぺんの花が風に揺れています。

ポピーと言えば、頭に浮かぶのは確かオルセー美術館で見たモネの「アルジャントゥイユのひなげし」。ヒナゲシ(ポピー)が咲き乱れる丘の道を日傘の妻カミーユと息子が歩く風景に、スイレンの作品と同様しばらく見とれたものです。
ポピーは
ヤグルマギクとは違って、ヒナゲシをはじめアマポーラ、コクリコ、虞美人草など別名がいっぱいあります。

余談ですが、このようにヤグルマギクとポピーが咲き誇る農業センターの花畑なのに、園の入場者が多いわりに人影は多くありません。広いセンターで分かりにくい場所のためか、あまり知られていないようです。
花畑があるのは、駐車場の奥の方にある歩行者出入り口のそばで、四角い屋根のある小さな休憩所の前です。