リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

結局みんな他人が嫌いなの?

2016年01月09日 | 日々の風の吹くまま
朝日がまぶしい土曜日。日の出の位置がだんだん東に移って来ている。日の入りも肌でそ
れと感じるほど遅くなっている。南東向きのバルコニーは一気に10度まで上がって、暖房を
オフにした室内で避寒していたゼラニウムやフクシャは久しぶりに外で日向ぼっこ。氷点下
の日もデッキに置いたままだった球根の鉢には芽がにょきにょき。冬至を過ぎたら、後は春
分に向かってひた走り・・・。

バンクーバーで送迎バスを待っていたシリア難民たちにトウガラシスプレーを噴射したバカ
がいて、トルドーくんが「これはカナダじゃない」。あったりまえだと思うけど、何だかメディア
も知識人も「カナダは、カナダは」と必死になって弁明しているようなのは何なの?これ、ひ
とりのいかれポンチのヘイトクライムでしょ?こういういかれポンチはアメリカにも、日本にも、
ヨーロッパにも、いや世界のどこにでもいるでしょ?カナダにもそういういかれポンチがいて、
その「ひとり」がヘイトクライムを犯したからって、何で「カナダ」(=自分)が世界に非難され
るとパニくっちゃうのかなあ。もしかしたら「個人」の概念を失いつつあるとか・・・?

ハーパー政権前の自由党政権の閣僚だったウジャル・ドサンジ元BC州首相がカナダの安
全を守るために、シリア人難民の受け入れに当たって厳正な審査を提唱したら、オンタリオ
州のレスビアン首相が「レイシスト」呼ばわり。ドサンジはインド生まれのシーク教徒で、弁
護士時代にシーク教過激派に襲撃されて重傷を負ったり、州首相になってからも執務室に
爆弾を送りつけられたりした経歴がある。この「レイシスト」って、今や便利しごくな言論統制
用語。マイノリティ(異文化・異教・異人種)について、少しでも批判や侮辱と取れそうなこと
を言った人を「レイシスト」の烙印を押して黙らせるのが今どきのリベラル・・・。

白人男性(特に政治家)に「レイシスト」の烙印を押して沈黙に追い込んだことでトランプの
ような怪物の台頭を招いたというのがドサンジの意見だけど、それ、わかる。SNSなんかも
う文革の「人民裁判」のような様相だし。多文化主義を標榜するからには白人文化もキリス
ト教文化も受容されるべきなのに、社会の不寛容と闘って人間として対等の権利を正当に
勝ち取ったはずの「マイノリティ」ほど他者を排除して自分たちだけで固まりたがっているよ
うに見えるのは何とも皮肉な展開だけど、それを煽っているのは誰か・・・。