リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

黙っていないで意見を言ってよ

2016年01月11日 | 日々の風の吹くまま
低く垂れ込めた厚い雲と地平線の間に日の出。昼には雨が降り出して、これから1週間は
雨。でも、こういうもがこの土地の普通の「冬」なんだから文句は言わないことにしよう。バン
クーバーっ子の常套句の通り、「シャベルがいらないだけマシじゃん」。仕事を見直して納品
して、土曜日はマーケットデイなので、マリルーと彼女の親友のブレンダと3人で「女子会」
をやる相談をまとめて、バーの横に置くスツールの前金の小切手を書いて封筒に入れ
て・・・これだけやってまだ午前10時半。ちゃんと朝起きるとほんとに時間がたっぷり。

バンクーバー警察はシリア人難民にトウガラシスプレーを吹きかけた犯人を捕まえるべく、
市民に情報提供を呼びかけているけど、夜に自転車で走りながらの犯行だったから、特徴
がはっきりしないのが難だな。でも、被害を受けた難民たちが「たった1人の行動で私たち
のカナダの印象が変わることはない」と言っているのがせめてもの救いかな。一方で、大晦
日にドイツで起きた女性に対する集団暴行事件では容疑者にシリア人を含む難民申請中
の男たちが相当数いたという事実をケルン警察は伏せようとしたらしい。ネオナチとか反ム
スリムとか難民反対といった連中が報復事件を起こすのは想像に難くないし、現実に起き
ているらしい。

それが人間社会の現実なんだろうけど、不思議なのはあれほどシリアからの難民のニュー
スや映像をあちこちに拡散しまくっていた人たちが西も東も一斉にだんまりを決め込んでし
まったように見えることかな。難民受け入れに疑問を持つ人たちはためらわず弾劾するの
に、何百人もの女性たちの心に深い傷を負わせた男たちの多くが難民か難民申請中だっ
たことについて(特に人権意識の高い人たちが)口をつぐんで何も言わないのはどういうこ
となんだろうな。あの事件は難民受け入れに奔走したメルケル首相を始めとする良識ある
欧米人の好意を仇で返すようなものだと思うんだけど、難民を後押しした人たちはそれにつ
いて怒らないの?

もしも被害者の中に自分の娘がいたら、ワタシだったらバカにするな、即刻出て行け!と激
怒するけど、難民救済に奔走した人たちは怒らないの?命からがら逃げて来た気の毒な人
たちなんだから大目に見てあげようと言うこと?ワタシにはその辺が理解できないんだけど。
事件をどう考えるのか、私たち凡人はどうすべきなのか、黙っていないで啓蒙してくれない
かなあ。