リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人生って究極のDIYかも

2020年02月11日 | 日々の風の吹くまま
2月10日(月曜日)。☀☀☁。冷え込むはずだったのに、何か暖かい感じがする。きのうは2020年初めての「おおむね晴れ」の日だったそうで、ということは年が明けてから40日も空模様がぐずぐずしてたってことか。冬は雨の季節のバンクーバーだけど、こんなにずっとぐずついていたのは60年ぶりという話。やぁ~だっ。

午前中、まぶしい日が差し込むミニチュア工房で「アシュリーのオフィス」の最後の仕上げ。ベースになっている床の縁が白く塗ったままで中途半端なので、木の切れ端を貯めてある箱から手ごろなサイズのバルサ材を探して、ベースの周りをぐるっと縁取り。これで見栄えが良くなったので、プロジェクト第8号は「完結」。放っておくといつまでもここをこうして・・・あそこにあれを・・・と止まらなくなるから、区切りをつけるために、使い残した材料を貯めておく箱やビニール袋を出して来て、木の切れ端と使わなかった絵などの紙切れはそれぞれの箱に、布の切れ端、ワイヤの切れ端、グロメットやビーズといった細かなパーツはそれぞれのビニール袋に入れて棚や引き出しにしまって、鋏やペンチ、ピンセットを所定の場所に戻して・・・と汗をかきかきの整理整頓。

午後は作業台から汚れてぼろぼろになったフリーザーペーパーを剥がしてポイ。これ、ビニールのフリーザーバッグがなかった頃に冷凍する肉などを包んだシートで、スーパーで幅45センチ、長さ15メートルのロールを売っている。片面が防水加工なので絵の具や接着剤が付いても平気だし、ナイフでずたずたになれば取り替えればいいので、本棚に合板を取り付けだけの作業台のカバーには最適。シートをテープで固定したら、棚から下ろした次のプロジェクトのキットを開けて、いつでも始められる準備。

紙くずが散らばった床を掃いて、きれいになった工房を眺めていたら、ミニチュアを作る過程って、何となく人生に似ているなあと思った。だって、説明書があっても「何、これ」、「しまった。どうしよう」という場面がしょっちゅうなのに、自分流を加えるとなると「はてさて」の連続で、ひたすら工夫、工夫の創意工夫で行くしかない。それがDo it yourself (DIY)の醍醐味と言えないこともないけど、初心者のうちは基本的なやり方を学んで、要領がわかったら自分流にうまく行くやり方を工夫し、自分のアイデアを織り込んで、夢や想像がぎっしり詰まった情景を組み立てて行く。よぉ~く見ると乾いた糊の塊がこびり付いていたり、そこかしこがちょっといびつだったりするけど、一歩下がって、うん、よくできたじゃん!そういう意味で、人生ってのは究極のDIYプロジェクトなのかもしれないという気がして来た。よぉし、目を休めたら、次は来月末でリタイアする妹マリルーにプレゼントする「パティオ」の組み立てにかかろうっと。