リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

引越し作戦はもう5年も前の話

2020年02月14日 | 日々の風の吹くまま
2月13日(木曜日)。☂☂☁。雨がしょぼしょぼと降って、朝からどよぉ~ん。でも、午後から晴れると言う予報に期待をかけて、午前中はのんびりとミニチュア作り。今日の仕事はまずテーブルとワイヤの飾り棚。テーブルはまあ簡単なんだけど、飾り棚は難関中の難関。何しろワイヤが柔らかいのでテンプレートにはめ込んで整えた形をキープするのが難しい。初めてのときは、ワイヤ同士がなかなか付かなくて、焦っていると形がぐちゃぐちゃになるし、速乾接着剤で指先がくっつけそうになってばかりで、しまいにはほんっとに泣きたくなったくらい。でも、2度目の今度はその経験を生かして、糊付けは焦らずに時間をかけて、前回手こずったところは発想転換して自分流。うん、今度は格段に良くできたから、でっかい花丸だな。

   

わりと楽に難関を突破した勢いに乗って、ランチの後でごく簡単なプランター、デッキ、戸口の踏み石、あちこちに置く踏み板を次々に作って今日の作業はおしまい。細かいパーツを長時間見つめていると寄り目になってしまうから、いくら趣味でもやりすぎには注意しないとね。雨が上がったので、形を変えながら流れて行く雲を眺めてしばし目の保養。金魚鉢マンションの窓の外はだだっ広い視界のほとんどが空。雨や曇りのときは雲が空全体を覆っていて鬱陶しいけど、晴れの日にはひなたぼっこのようにぽこぽこ浮いていたり、ムキムキのマッチョぶりを競ってみたり、人の顔になったり動物になったりと目まぐるしく変身したりで、眺めていて見飽きることがない。

思えば突拍子も泣く思い立った引越し作戦「ダウンサイズ」が動き出したのは5年前のちょうど今頃だったな。不動産エージェントのポールに連れられて最初の物件を見に行ったのがバレンタインデイのすぐ後だったかな。その直前に候補に挙げていた物件が内見を申し込む前に次々と売れてしまって、いきなり加熱気味だったマイホーム市場を実感したっけ。その最初の物件はニューウェストミンスターにある新築マンション最上階の売れ残り。ワンフロアを独占していて魅力的だったんだけど、実際に入ってみたらエレベーターのドアが開くとそこがおうちという作りで、リビングの一角に非常階段のごっついドアがあったりして、どうりで売れ残ったはずだと納得。ワタシとしては気に入ったんだけど、カレシが拒否権を発動してチョン。他の人が買ったらしく、2年後に1億5千万円で売りに出てびっくりしたな。

カレシと大げんかを繰り返しながらのすったもんだの末に、何件目かの本命の物件に競争相手が出現して競り負けそうな雲行きになったためにバックアップとして選んだのが今の我が家で、動き始めてわずか1ヵ月後の3月中旬。あの時は売り手市場だったから、オファーした買値がじわじわと上がって、最後は9千万円弱で合意したのが3月末。あれから5年。すっかりマンション暮らしに落ち着いて、めでたし、めでたし、か。