リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

やっと遺言書が完成

2016年01月15日 | 日々の風の吹くまま
下り坂だけど悪くない天気。今日はまずはがっちり仕事を・・・と思って、PCを立ち上げたら、
あ~あ、またおきみやげの仕事。きのう税務署から連邦売上税の事業者登録の抹消申請
を承認するという通知が来ていたんだけど、業務縮小で年間売上げが閾値に達しないので
登録義務のない「small supplier」に該当するというのが申請の理由のひとつだったから、
あんまり仕事をし過ぎて売上げが増えるのは困る。何だか日本の「103万円の壁」の悩み
に似ていなくもないけど、でもまあ、カナダドルがさらに下がったので、アメリカドルも円も高
くなったから、ここしばらくは稼いでおくとするか。まだ年の初めだし・・・。

午後3時過ぎ、遺言書作成の手続きを完了するためにブロードウェイにあるリチャードの事
務所に向かった。リチャードは不動産と財産管理を専門にしていて、事務所はバンクーバー
では最大級。ワタシのとカレシの2人分でそれぞれ遺言書が8ページ、委任状が7ページで
代理契約書が8ページ。何しろ「死んだ本人が財産を一切合財処分して、納税申告をして
税金を納めてからあの世へ行った」ことになるので、相続税と言うものがないし、誰がどれ
だけ相続するかなんて決まりもない。遺言書がなければ公的な遺言検認機関が法定相続
人を確認して分配することになるけど、その検認料と言うのがばか高い。

まずは名前を変えただけで同文の書類の内容を再確認して、遺言書は本人と証人のパラ
リーガルの若い女性2人が署名して正式に成立。委任状にはお互いが、さらにリチャードと
若い弁護士のマイケル、そして立会人として弁護士のリサが署名して「登記法」に基づいて
正式に成立。代理契約書はお互いが、さらにリチャードとその代替のマイケルが署名して
成立。どの書類も署名漏れがないように、順番を確認しながらの作業なので、全員が2人
分の書類全部にサインするのに40分もかかった。

これで万が一認知症になっても身辺の雑事のめんどうを見てもらえて、植物状態になっても
チューブだらけにされないで済むし、死んだ後は希望通りに遺灰を太平洋に撒いてもらえる
し、使い残した財産やら何やらの後始末のめんどうもみてもらえるようになったわけで、後
はもうほんとに悠々自適で残りの人生を生きて行けばいいんだと思うと、長年の肩の荷が
下りたという感じで、すごくほっとした気分・・・。

体も脳もとにかく動かすのが一番

2016年01月14日 | 日々の風の吹くまま
朝起きたときは日が昇った後の地平線にひと筋のオレンジ色の空が見えるだけで、後は曇
り空。でも、だんだんに雲が薄くなって、青空が透けて見えて来た。そうなると何だか気分的
に高揚して来る感じがする。日の光と青空はエネルギーの素なんだろうな。長い間こんなに
すばらしいものをろくに見ないで、その恩恵を受けないで来たのはほんとにもったいないこ
とをしたと思う。これくらい誰にも分け隔てなくエネルギーを注いでくれるものは世界にそん
なにないんだから・・・。

カレシが英語教室に出かけて、入れ替わりにシーラが来た。今日は月に一度のプロの掃除
の日。まずバスルームのカレシが見逃したところ(と手を抜いたところ)を徹底クリーニング。
シャワールームのガラスとタイルの壁に着いた石鹸かす、トイレの外側、シンクの排水口の
周りに着いた水垢、バスタブのお湯を張ったラインに残った石鹸かすをきれいにしてもらう。
その間ワタシは古いシーツを裂いてぼろ切れ作り。大量生産したので、何枚か残して後は
全部シーラに進呈。掃除が終わったら、紅茶を入れて、日が当たるリビングのソファで一服
しながらしばしおしゃべり。「バスルームの成績はC+かな」とシーラ。でも、カレシは自発的
に続けているから、ちょっとの手抜きは見逃してるの。「じゃあ、やる気を評価してB+ね。
予想しなかった展開よねえ」。うん、ほんとにそうなのよねえ。

ランチの後はカレシと坂道の散歩。体重が増え過ぎたと騒いでいたカレシだけど、食前のマ
ティニを控えて、寝酒もやらず、意識的に席を立って歩き回っていたら、軽く1キロほど減っ
たそうで、すっかり気を良くして「散歩」に意欲を燃やしているところ。6番ストリートの「ふもと」
まで行って、上り坂の帰り道はあっちに曲がり、こっちに曲がりしながら、素敵な家に見とれ
たり、おもしろいものを見つけたりしながら、とりとめのないおしゃべり。車でジョギングに行
かなくたって、こうやって手をつないで歩いていれば体も心も温まる。その点、ニューウェス
トミンスターはとってもウォーカブル・・・。

夜はカレシのスカイプレッスンを横で聞きながら、ひたすら仕事。病原菌の遺伝子がどうの
こうのと、何ともややこしい。ググッて基本的な知識を仕込んで、似たような論文を読み漁っ
て、よ~し、ABCのうちのCの半分くらいまでわかった。これが何でも屋のワタシの極楽とん
ぼ流翻訳テクニック・・・。

為替のレートが下がると物価が上がる

2016年01月13日 | 日々の風の吹くまま
窓の外は一面真っ白で、雨が降っているんだか、降ってないんだか。霧かと思ったら、天気
サイトでは「曇り」。つまり、私たちは雲の中ってことなの?まあ、こういうほんとにみごとに
なぁんにも見えない、キツネにつままれたような空間風景もすっかり慣れて、不思議な世界
と言う感じはなくなった。ほんとに窓枠の外は白一色で、写真に撮れるものが何もないもの
で、元々興奮をかき立てるものがないし・・・。

今日はカナダドルがまた下がって、正午のレートがとうとう13年ぶりに対米ドル70セントの
ラインを割り込んでしまったというので朝からひと騒ぎ。アメリカドルを稼いでいるワタシとし
てはカナダドル換算で実質大幅賃上げになるからバンザイだけど、レートが1セント下がる
と物価が1%上がるそうで、手放しで喜んでいられないか。たしかにスーパーに行くと特に
野菜類の値上がりが目立って来て、きのうはトマトが1ポンド(450g)あたり400円だった。
為替の急落で輸入依存の食品が値上がりしたらしわ寄せは真っ先に低所得層に行く。ラジ
オでは栄養士だかが生鮮野菜が高くなったら冷凍ものに切り替えれば栄養的には変わら
ないというけど、何だかなあ。日本で円安になったときはどうだったのかな。

寝ている間にまた仕事が入っていて、今度は何か小難しそうな科学論文。それでも納期が
短い分料金も割り増しだし、「知りたがり屋」のワタシにはいろいろとリサーチできてけっこう
楽しめる分野だから二つ返事のメールを送っておいて、腰が痛いというカレシを引っ張って、
トラックを走らせるためにMarket Crossingへ。カレシは脊椎骨にマイナーながら先天的な
欠陥があって、若い頃から腰痛に悩まされて来たんだけど、運動不足もあって、何かのは
ずみにちょっとギクッとやったらしい。London Drugsで電気温熱パッドを買って、帰って来
て半信半疑で腰に当てていたカレシ、「何だか調子が良くなった気がする」。そうそう、痛い、
痛いとこぼすだけではいつまで経っても痛いもんなの。

腰の調子が良くなってアップビートになったのか、ダイエット?中でお酒を控えているのに、
マティニを2人分作ってしまって、グラスになみなみ。少しはドジなバーテン氏に引き取って
もらったけど、ワタシは「ラスベガスサイズ」のマティニを片手に夕食のしたく。あ~あ、これ
じゃあ今夜は仕事にならないかも・・・。

☆流れて行く雲を眺めていたい

2016年01月13日 | 日々の風の吹くまま
1月12日。静かに新しい年が明けた。シアトルのスペースニードルの花火をテレビで見ながら、冷えたシャンペンで乾杯するのが我が家の年越し。でも、ハロウィンの夜と同様に遠くに見渡す限りぐるりと花火が上がって、近くで上がるもの以外は音が聞こえないけど、賑やかな年越しになった。2人の生活に地殻変動のような大きな変化があった2015年を見送るのにぴったりだったかもしれない。明けて西暦2016年。日本では平成時代だと言う以外はもう何年なのかわからなくなった。カナダに来て今年の5月で満41年・・・。

[写真] 元旦の起床は午前8時。日の出は午前8時8分なので、着替えもせずにカメラを抱えて初日を待った。上空は雲ひとつない正月晴れ、眼科は一面の濃霧。新居探しで一番最初に内覧に行ったマンションの上だけが霧の上に出ている。最上階のワンフロアを独占していて、エレベーターのドアが玄関ドアという不思議な部屋だった。急な坂の途中だし、結局落ち着いた今の我が家と比べると買い物の便はあまり良くなかったから、買わなくて良かったな。ベーカー山を背景にして霧の海に浮いて見える高層ビルは川向うのサレーのタウンセンター。川も橋も、何にも見えない・・・。

[写真] 霧が少し薄れ、青空を背にしたカスケード山脈の一点が金色に染まって、2016年の初日の出。

新年のトップニュースは79年も年越しパーティのコンサートで『蛍の光』を取り仕切ってきたバンクーバーの「スイング王」ダル・リチャーズの訃報。享年97歳。明けて5日は98歳の誕生日のはずだった。戦前からホテルバンクーバー最上階にあった人気クラブ「パノラマルーフ」のバンドリーダーとして、クラリネット奏者、サックス奏者として活躍した「レジェンド」。2015年の大みそかパーティは80回目になるはずだったのが、体調を崩してキャンセル。常々「オレは大みそか男だ」と言っていた通り、新年まで残すところあと10分で行く年と共に逝ってしまったというから、まさに新しい伝説の誕生・・・。

2016年がどんな年になるのか見当もつかないけど、今年は落ち着いたご隠居さん暮らしの構築に本腰を入れる年かな。世界ももうちょっと落ち着いてくれるといいんだけど、見渡す人間世界には「何が何でもノー」、「何が何でも嫌いなものは大嫌い」、「何が何でも誰かのせい」、「何が何でも他人の言うことは聞きたくない」というpigheaded(石あたま)な人間が多すぎて、こればっかりは五里霧中・・・。

[写真] 朝から1日かけてぼちぼちと作った我が家の「元旦の祝い膳」。春慶塗の3段重箱の一番下にロブスターの柚子蒸しとあわびの酒蒸しと日本の友だちから差し入れの「鮎巻き」。上2段はそれぞれ紅白のウズラの卵、紅白のかまぼこ、筍とごぼうとにんじんの煮しめ、ごぼうとインゲンとにんじんの卵焼き、差し入れのアサリの甘辛煮。ご飯は煮しめと一緒に煮た四角い油揚げでカニとえびのいなり寿司風とサケとイクラの寿司に、差し入れの吸い物を添えて、お酒は桃川がオレゴン州で作っているにごり酒。思いっきりの「何ちゃってお節」ではあるけど、その場で思いつきながら作るもので、毎年少しずつ違うのが極楽とんぼ流といったところ・・・。

[写真] 1月4日。お正月の連休が明けて早々に雪。地面は雪景色、川は霧、上は曇り空。気温は0度。積雪量は2センチくらいでたいした雪ではないけど、今までのように歩道の雪かきの心配をせずに高いところから観賞できるのはうれしい。そういう気分で見る雪景色はまるで水彩画のようでため息が出るほどきれい。クィーンズパーク地区の家々の間に立っている樹木は、真っ白になっているのは広葉樹、色が濃いのは針葉樹かな。融けてしまわないうちにさっそくルーフデッキに出て「雪遊び」・・・。

[写真] 高さは20センチそこそこでスノーマン(雪だるま)と呼べる大きさじゃないから、「スノーベイビー」かな。つぶらな瞳はブルーベリー、ふっくらした唇はフクシャの落ち葉で、頭にアレカヤシの枯れた葉をちょこっと飾って、なかなかかわいい雪だるまができた。もっとも、午後には気温が上がって目も当てられないくらいにへたれてしまったけど、束の間であってもちょっぴり童心に返った気分で楽しかったな。

連休明けにさっそく固定資産税の課税ベースになる不動産評価額の新居に移って初めての通知書が来て、去年の7月1日時点での評価額は前年度比12%アップ。バンクーバー市内の戸建ては25%前後の上昇率で、あまり環境の良くない地区の小さなボロ家でも1億円を超えたらしい。何年も下がる下がると言われながら、何だか値上がりが雪だるま式に加速しているような感じがするけど、査定は6ヵ月も前の価額で、現実にはすでにさらなる値上がりが進んでいるらしい。今旧居を新築用地として売ったとしても1億5千万円は下らないだろうけど、夢のマイホームを建てるためにほぼ私たちの言い値で買ったあの若夫婦にはもう手が届かないだろうし、この新居と同じ条件の物件は稀少だから、売ったときに売って、買ったときに買ったのが一番だったと思う。ちなみに、BC州内で最高の評価額がついたのはヨガウェアブランドのLululemonの創業者の邸宅で、何と63億円!雪だるまもこんだけ大きくなると・・・。

1月6日。弁護士のリチャードの事務所から送られて来た遺言書の最終稿を点検。夫婦でお互いを遺言執行人に指名してあるけど、問題はどちらかが生き残ってひとりになった場合の代替の執行人をどうするか。私たちには子供がいないし、甥や姪に遺産を残さずに遺言執行人の大役だけを押し付けるのも何だからと、結局リチャードの事務所(またはその継承人)を指定することにした。ワタシの遺言書には葬儀はせずに遺灰を太平洋に撒くという指示、委任状には植物状態になったときに延命治療を拒否する権限を明記してあるんだけど、名前だけ変えてワタシのと同じ内容でいいというカレシにそこまで同じにしていいのか確認したら、「死んだ後のことはオレは知らんから、好きにしてくれていいよ」。そうだなあ、いずれは太平洋で2人一緒になって、潮流に任せて西へ東へと漂うというのもいいかもしれないね。委任状やら代理契約書やらと何ページもある書類が増えたけど、15日にサインが済んだら、いわゆる「終活」が無事終了して、後は気ままな老後の暮らしを堪能するばかり・・・。

北から北東、東、南東と視界をぐるりと取り巻く山並みと視界いっぱいに広がる空を見ていると、眺望など3日で飽きるという話は誰かの妄想だったんじゃないかと思う。雲の形は刻々と変わるし、空模様も刻々と変わる。冷え込んだ日、夕暮れが迫る頃の山の景観はひときわダイナミックに変化する。カレシの一眼レフを借りて、ズームインしてみたら・・・。

[写真] ゴールデンイアーズ山系
[写真] 冷え込みを予告するような夕暮れの空
 [写真] 山腹のピンクは夕日の色、山頂のブルーは空を行くひと筋の雲の影
[写真] 「見返り羊」と言ったところか。「未年」はもう去年の話・・・。

今年は(そして来年も、再来年も)空を流れて行く雲を眺めながら、ほんとにのんびりしたペースで暮らしたいな。そういえば、今年は「一年の計」を立てることすら思い立たなかった・・・。


雨漏りじゃなくて結露だから

2016年01月12日 | 日々の風の吹くまま
きのう届いた新しいフランネルのシーツの心地が良いもので、かなりぐっすり眠った気分で
午前7時50分に起床。外は雨。ちょっと荒れ模様っぽい降り方で、予想最高気温は8度。
いきなり平年より高くなるってどうなんだろうな。でもまあ、「バンクーバーの冬ではない冬」
はどうやらもう終わりかもしれない。

カレシは今日が英語教室の仕事始め。3週間も休みがあった後だから何人来るかなあと気
がかりな様子。ボランティア英語先生を始めたばかりの頃は、生徒が減ると自分の教え方
がまずいのかと悩んでいたもんだけど、経験を積むにつれて生徒の増減はカレシの教え方
とはあまり関係がないことがわかって、今では逆に増えてくると多すぎて教え難いとぶつぶ
つ。英語先生16年の貫禄というところかな。ボランティア歴だって早くも16年だから、心底
好きなことには情熱を傾ける性質なんだろうな。もう「英語先生オタク」の域に到達していた
りして・・・。

カレシを送り出して、ワタシは窓枠の敷居に隣接する金属部分に結露防止の断熱テープを
貼る作業。大雨が続いていた頃に管理会社に「雨漏り」の苦情が相次いだらしく、エレベー
ターの中にそれは保証の対象にならない結露だから換気をしなさいというお知らせが貼っ
てあった。たしかに秋のうちは大雨でも水が溜まることはなかったし、金属製の窓枠の下の
部分がやたらと冷たいから、結露に間違いはないな。建築基準法で換気設備が義務付けら
れているんだけど、マンションには旧居にあったような常時換気装置を置けるスペースがな
いから、バスルームの換気扇を一定時間(1日合計8時間)回すためのタイマーがある。そ
れでも冷え込むと雨風にもろに曝される窓では下の金属枠に結露してしまうから、ここは断
熱テープで冷たい部分を覆ってしまおう・・・。

窓枠が白だから、目立たないように白いウレタンフォームの断熱テープを探して来て貼って、
結露しても敷居の下の壁にしみ込まないように、敷居との境目には白い防水コーキングを
塗って作業は完了。窓のそばには家具があるから、近寄ってよく見ないとテープが貼ってあ
ることには気づかない。今日は1日中まめにチェックしたけど、今のところテープは濡れてい
ない。やれやれ、どうやら結露は収まったもよう・・・。

黙っていないで意見を言ってよ

2016年01月11日 | 日々の風の吹くまま
低く垂れ込めた厚い雲と地平線の間に日の出。昼には雨が降り出して、これから1週間は
雨。でも、こういうもがこの土地の普通の「冬」なんだから文句は言わないことにしよう。バン
クーバーっ子の常套句の通り、「シャベルがいらないだけマシじゃん」。仕事を見直して納品
して、土曜日はマーケットデイなので、マリルーと彼女の親友のブレンダと3人で「女子会」
をやる相談をまとめて、バーの横に置くスツールの前金の小切手を書いて封筒に入れ
て・・・これだけやってまだ午前10時半。ちゃんと朝起きるとほんとに時間がたっぷり。

バンクーバー警察はシリア人難民にトウガラシスプレーを吹きかけた犯人を捕まえるべく、
市民に情報提供を呼びかけているけど、夜に自転車で走りながらの犯行だったから、特徴
がはっきりしないのが難だな。でも、被害を受けた難民たちが「たった1人の行動で私たち
のカナダの印象が変わることはない」と言っているのがせめてもの救いかな。一方で、大晦
日にドイツで起きた女性に対する集団暴行事件では容疑者にシリア人を含む難民申請中
の男たちが相当数いたという事実をケルン警察は伏せようとしたらしい。ネオナチとか反ム
スリムとか難民反対といった連中が報復事件を起こすのは想像に難くないし、現実に起き
ているらしい。

それが人間社会の現実なんだろうけど、不思議なのはあれほどシリアからの難民のニュー
スや映像をあちこちに拡散しまくっていた人たちが西も東も一斉にだんまりを決め込んでし
まったように見えることかな。難民受け入れに疑問を持つ人たちはためらわず弾劾するの
に、何百人もの女性たちの心に深い傷を負わせた男たちの多くが難民か難民申請中だっ
たことについて(特に人権意識の高い人たちが)口をつぐんで何も言わないのはどういうこ
となんだろうな。あの事件は難民受け入れに奔走したメルケル首相を始めとする良識ある
欧米人の好意を仇で返すようなものだと思うんだけど、難民を後押しした人たちはそれにつ
いて怒らないの?

もしも被害者の中に自分の娘がいたら、ワタシだったらバカにするな、即刻出て行け!と激
怒するけど、難民救済に奔走した人たちは怒らないの?命からがら逃げて来た気の毒な人
たちなんだから大目に見てあげようと言うこと?ワタシにはその辺が理解できないんだけど。
事件をどう考えるのか、私たち凡人はどうすべきなのか、黙っていないで啓蒙してくれない
かなあ。

日曜日はご近所をそぞろ歩き

2016年01月10日 | 日々の風の吹くまま
いい天気。朝日がまっすぐ差し込んで来ると、きのうまじめ掃除をしたのにもう床のいたると
ころに埃とか小さな小さなゴミとか。人間ってこんなにも埃まみれなの?ほこり高きもの、汝
の名は人間・・・なぁんて洒落にもならないけど、まるで埃の塊が歩いているようなものかな。
カーペットを敷き詰めてあればこれがみんな毛羽の中に溜まるんだろうな。そのカーペット
を10年も20年もディープクリーニングしなかったら・・・なんて今まで考えたことがなかった
けど、ぞぉ~っ。

朝食のすぐ後でランチのチキンガンボスープを小さいスロークッカーに仕込んで、洗濯機を
回して、さっと床掃除をして、仕事の仕上げ。契約書だけど互いに英語圏じゃない国の当事
者同士だから、何ともヘンな英語だし、肝心なことがきちんと定義されていないから、ところ
どころ誰が何をするのかあいまいで困る。ひとつのことを指すのに違う用語を使っちゃ、もし
も紛争が起きたらかなりややこしくなりかねないのに。まあ、そこは翻訳者じゃなくて当事者
の弁護士が解決する問題ではあるけど・・・。

仕事を仕上げて、ちょうどいい具合に出来上がった熱々のチキンガンボスープを食べて、乾
き上がった洗濯物をたたんで、さて、何をしようかなあ。しばしだら~んとしてみたけど飽き
てしまったし、あんまり天気がいいことだし、ねえ、モニターに向かっていると真正面に見え
るクリスマスライトで縁取りされた家を探しに行こうよ。外に出てエネルギーを補充しなくちゃ、
ということで2人で散歩にでかけることに。モールにウォルマートがオープンしてから6番ア
ベニューは前よりも車も歩行者も増えた感じ。まだ空き店舗や空きオフィスの「テナント募集」
の看板が目立つけど、そのうち他のビジネスも進出して来て「商店街」が賑わうのかな。

目指した家は3番ストリートにあった。真っ白な壁にオレンジ色の瓦屋根。上が丸い窓。ス
パニッシュコロニアル様式というらしい。建物の雰囲気にあまりマッチしていない生垣の背
が高くて、道路からも我が家から見える部分(二階)しか見えなかったけど、何となくロマン
チックてすてきな家だった。古い住宅地のクィーンズパーク地区には20世紀の初めまで西
海岸最大の都市だったニューウェストミンスターの面影が残っている。この次天気がいい日
にはビクトリア朝の1865年に建てられて市の博物館になっているドールハウスのような
Irving Houseを見に行こうよっ。

結局みんな他人が嫌いなの?

2016年01月09日 | 日々の風の吹くまま
朝日がまぶしい土曜日。日の出の位置がだんだん東に移って来ている。日の入りも肌でそ
れと感じるほど遅くなっている。南東向きのバルコニーは一気に10度まで上がって、暖房を
オフにした室内で避寒していたゼラニウムやフクシャは久しぶりに外で日向ぼっこ。氷点下
の日もデッキに置いたままだった球根の鉢には芽がにょきにょき。冬至を過ぎたら、後は春
分に向かってひた走り・・・。

バンクーバーで送迎バスを待っていたシリア難民たちにトウガラシスプレーを噴射したバカ
がいて、トルドーくんが「これはカナダじゃない」。あったりまえだと思うけど、何だかメディア
も知識人も「カナダは、カナダは」と必死になって弁明しているようなのは何なの?これ、ひ
とりのいかれポンチのヘイトクライムでしょ?こういういかれポンチはアメリカにも、日本にも、
ヨーロッパにも、いや世界のどこにでもいるでしょ?カナダにもそういういかれポンチがいて、
その「ひとり」がヘイトクライムを犯したからって、何で「カナダ」(=自分)が世界に非難され
るとパニくっちゃうのかなあ。もしかしたら「個人」の概念を失いつつあるとか・・・?

ハーパー政権前の自由党政権の閣僚だったウジャル・ドサンジ元BC州首相がカナダの安
全を守るために、シリア人難民の受け入れに当たって厳正な審査を提唱したら、オンタリオ
州のレスビアン首相が「レイシスト」呼ばわり。ドサンジはインド生まれのシーク教徒で、弁
護士時代にシーク教過激派に襲撃されて重傷を負ったり、州首相になってからも執務室に
爆弾を送りつけられたりした経歴がある。この「レイシスト」って、今や便利しごくな言論統制
用語。マイノリティ(異文化・異教・異人種)について、少しでも批判や侮辱と取れそうなこと
を言った人を「レイシスト」の烙印を押して黙らせるのが今どきのリベラル・・・。

白人男性(特に政治家)に「レイシスト」の烙印を押して沈黙に追い込んだことでトランプの
ような怪物の台頭を招いたというのがドサンジの意見だけど、それ、わかる。SNSなんかも
う文革の「人民裁判」のような様相だし。多文化主義を標榜するからには白人文化もキリス
ト教文化も受容されるべきなのに、社会の不寛容と闘って人間として対等の権利を正当に
勝ち取ったはずの「マイノリティ」ほど他者を排除して自分たちだけで固まりたがっているよ
うに見えるのは何とも皮肉な展開だけど、それを煽っているのは誰か・・・。

総理大臣クンさあ・・・

2016年01月08日 | 日々の風の吹くまま
金曜日。午前中は曇り。雨雲ではなくても厚めの雲が広がるとなぜかいかにも「垂れ込める」
という感じになる。地表から見るよりもずっと雲に近いからか、手が届きそうな錯覚が起きる
からおもしろい。いつだったか真っ黒な雲の塊が通り過ぎた時は、あまりにも近くて(低くて)
何だか猫のおなかのように見えたので、つい手を伸ばしてもふもふとくすぐってみたくなって
しまったっけ。

午後には晴れて、久しぶりに上流から下流まで川が見渡せた。埠頭は貨物船で一杯。そう
いえば、この埠頭に石炭積出し施設を作る許可が出て、川のこっち側は大反対していると
いう話があったな。何でもアメリカ側の炭鉱で採掘した石炭を埠頭まで鉄道輸送して、アジ
ア行きの船に積み込むんだそうだけど、石炭を運ぶ貨車はたぶん無蓋車だろうな。乾燥し
た夏なんかは石炭の粉塵が飛びまくりそう。そうやって国境を越えて運ばれた石炭は山積
みして、コンベアか何かで船に積み込むんだろうけど、ここでも粉塵が飛びそうだな。川の
反対側は住宅地のクィーンズボロ地区と高層マンションが建ち並ぶキー地区。そりゃニュー
ウェストは大反対だわな・・・。

アメリカがアジアに売る石炭をカナダから積み出すこと自体何だかなあと思うけど、先ごろ
のパリのCOP21会議で世界が協力して化石燃料の消費を減らすことが決まったんじゃな
かったのかなあ。トルドーくんはそのパリで「環境保護」や「気候変動対策」の推進を威勢
よくぶち上げてやんやの喝采を浴びたけど、北京の猛烈スモッグのニュースを見なかった
わけじゃないだろうな。中国に石炭をどんどん輸出してあのスモッグがもっとひどくなったら
パリ協定に反するんじゃないかな。世界が注目したイケメン首相なんだから、talk the talk
and walk the walk(有言実行する)でないとかっこ悪いじゃないの。Talk the fine talk but
not walk the walk(口先ばっかりで実行できない)だったら亡きパパがお墓の下で嘆くよ、
キミ・・・。

ま、選挙公約は選挙に勝つためのものだから、勝者にとって選挙が終わったらお荷物でし
かないのは世界のどこでも同じだろうと思う。トルドー君の選挙公約もすでにいくつか反故
になったけど、今はまだそれほど批判されない「蜜月期」。原油安にカナダドル安に物価上
昇に雇用不安に大都市での住宅難に大量の難民受け入れ。マリファナ合法化よりも先に
やるべきことが山ほどあるんじゃないかい、とクリスマスライトが次々と消えてちょっと寂しく
なった夜景を眺めながらつらつら・・・。

中国マネーも天下の回りもの

2016年01月07日 | 日々の風の吹くまま
すごい霧。窓の外は見渡す限り朦朧としていて、なぁ~んにも見えない。おかげで何となく
朦朧と夢の中を漂っている気分になってしまうけど、今日は仕事始め。といっても、2つ目は
納期に余裕があるもので、早くもぐうたら気分になって、今日は新年の仕事第1号だけとい
うことにした。なぁ~んにも見えないんだから、気合が入らなくて集中できないってわけじゃ
ないけど、初っ端からバリバリと仕事に熱中するってのも何だかなあと思うし・・・。

中国の株式市場が連日の暴落。元の切り下げまでやったようだけど、中国人が貯め込んで
いるお金、どこへ行くんだろうな。バンクーバーの不動産市場にどっと流れ込むという観測
もあるけど、いくら住宅がバカみたいに値上がりしていて、しかもカナダドルの下落で外国
人には相対的に安くなっているといっても、ロンドンやニューヨークじゃないんだから、決して
「豪邸」とは言えないような住宅に何億円もの虎の子を注ぎ込んでいいのかな。そうでなくて
も、バンクーバーやトロントで若い世代がマイホームを持つのは夢のまた夢のさらにまた夢
になってしまったのは札束を抱えて来る中国人が爆買いするからと言うのが水面下で「常
識」なっているから、火に油を注ぐことになるんじゃないのかな。

でも、もしかして中国政府が資金の海外持ち出しを規制することにしたらどうなるんだろうな。
契約はしたけどまだ決済していない物件の代金が払えなくなったなんてことはないのかな。
契約が反故になって売れずじまいの家が市場に戻って来たら、ここ10年右肩上がりだった
バンクーバーの住宅相場はどうなるんだろうな。値下がりするのかな。中国人投資家を狙っ
て雨後の竹の子のように建ったタワーマンションでもどっと売りが出て、値下がりするのか
な。まあ、値下がりすればカナダの将来を担う次世代を育てる若い人たちがマイホームを
持てるようになるかもしれないから、それはそれでいいんだろうけど・・・。

でも、値下がりすると州政府が買い手から取り立てる不動産譲渡税も大幅減収になってし
まうわけで、州の財政への打撃は大きいだろうし、相場が下がれば評価額も下がって、市
町村の固定資産税収入にも影響が出そうだし、お金は天下の回りものとは言うけど、中国
マネーはいったいどこをどう回ることになるんだろうな。カナダに回って来るのか、どこかよ
そへ回って行くのか、こっちも朦朧と五里霧中・・・。

仕事始めと終活の終わり

2016年01月06日 | 日々の風の吹くまま
目を開けたら日が昇ったばかりで、ブラインドの隙間から見えるのは金色の空。今日もいい
天気かな。でも、起きて、着替えを済ませて、ブラインドを巻き上げた頃にはあちこちに雲。
気温はしっかりプラスだけど、落ち着かない天気だな。朝食の最中にふと目に留まったのは
今にも雲隠れしそうな太陽の近くに並んで見える虹。あれ、虹って太陽とは反対の方向に
出るんじゃなかったっけ?雲の間に切れ切れに見える虹って・・・。どうやら太陽の「暈」が虹
色になったものらしいけど、カメラを持ち出した頃には雲が広がって、もう「破片」、それもひ
と切れだけになっていた。あ~あ、残念・・・。

 

今日は朝から左手の親指の付け根がしくしくと痛くて、モノをつまんだり、握ったりするのが
辛い。きのうのクリスマスツリーの片付け作業の後遺症かな。そういうときに限って、寝てい
る間に今年の初仕事を置いて行かれたりする。でも、アメリカドルがまた上がった(カナダド
ルが下がった)から、ここは腕まくりのしどころとばかりにOKの返事を出しておいて、まず
は弁護士から送られて来た遺言書の最終稿を点検。互いを遺言執行人に指名しているけ
ど、代替の執行人をどうするか。甥や姪に遺産を残さずに大役だけ押し付けるのも何だか
らと、リチャードの弁護士事務所(またはその継承人)を指定することにした。

遺言書には葬儀はせずに遺灰を太平洋に撒くという指示、委任状には延命治療を拒否す
る権限を明記してあるんだけど、名前だけ変えてワタシのと同じ内容でいいというカレシに
そこまで同じにしていいのか確認したら、「死んだ後のことはオレは知らんから、好きにして
くれていいよ」。そうだなあ、いずれは太平洋で2人一緒になって、潮流に任せて西へ東へ
と漂うというのもいいかもしれないね。委任状やら代理契約書やらと何ページもある書類が
増えたけど、これでいわゆる「終活」が無事に済んだことになるのかな。

夕方になって夕食の準備を始めようとしたら、もうひとつのところからも初仕事。何か急に忙
しくなって来たけど、円もじわっと上がって来たし、と腕まくり。こんなんで「1.5割現役」は果
たして実現するのかなあ・・・。

クリスマスの12日は西洋版松の内

2016年01月05日 | 日々の風の吹くまま
1月5日。今日が降誕節の十二夜で、明日が公現日。東方の三博士が赤ちゃんのキリスト
を見に来たのはこの公現日で、キリストが生まれた12月25日ではない。博士たちはベツレ
ヘムの星という、今で言う衛星通信みたいな媒体によってキリストの誕生を知ることができ
たんだけど、何しろその当時の交通の便と来たら今とは比べものにならない遅さだったので、
ベツレヘムの厩に行き着くのに12日もかかったわけ。東方だからペルシャのあたりから来
たのかもしれないな。三人は何の博士だったのか?今で言うなら「天文学者」。もっとも、そ
の当時の天文学者は月や星を観測して占いをするのが仕事だったんだけど。

イタリアでは子供たちはこの公現日にプレゼントをもらうことになっているそうで、靴下にプ
レゼントを入れて行くのはサンタクロースじゃなくて、箒に乗った魔女のベファーナ。良い子
にはいいもの、悪い子には石炭の塊を置いて行くと言うのはヨーロッパ各地によく似た行事
があるし、日本のナマハゲの伝統行事と似ていなくもない。子供のしつけの悩みは古から
人類共通だったと言うことか・・・。

イギリスでは十二夜が終わるまでにクリスマスツリーを片付けないと縁起が悪いと言われて
いるらしい。縁起を担ぐわけじゃないけど、我が家(というかワタシ)はだいたいこの十二夜
にあたる1月5日にクリスマスツリーを片付けることにしている。つまり、クリスマスの12日
は日本で言うなら「松の内」みたいなものかな。ワタシなりの「習慣」があって、まずはツリー
トップから優しい目で見守っていてくれた天使を外す。それからインゲ・グラスの「クリスマス
キャロル」の飾り8個を外して専用の箱に納め、そして他の飾りを小さいものものから外して
行って、最後がガラスボール。その後でガーランドとライトを外して、お正月飾りと一緒に段
ボール箱にしまい、ツリーの枝をまとめて、スタンドと一緒に古毛布に包んで縛って完了。

今年は作業スペースがたっぷりあったせいか、2時間ほどで楽々完了。急に広々としたダイ
ニングでランチをして、2つの段ボール箱はクローゼットの奥に、ツリーは地下駐車場にあ
るロッカールームの我が家のロッカーの奥に収納して、これでクリスマスは終わり。寒かっ
たけど、のんびりしたいいクリスマスだったなあ。チョコレートもご馳走もたくさん食べたのに
ちっとも太らなかったし・・・。

雪が降ったから雪だるま

2016年01月04日 | 日々の風の吹くまま
7時半くらいに目が覚めて、そっと片目を開けてブラインドの隙間から外を窺ったら、おや、
何だかデッキが白っぽい。ベッドを抜け出して、覗いたら、おお、降った。ほんの少しだけど、
間違いなく雪。「香炉峰の雪はいかならむ」とばかりにいそいそとブラインドを巻き上げて、
ベッドに戻ってしばしの間(半分寝ぼけ眼で)雪を愛でてみた。隣でカレシが鼾をかいていて、
風流な気分というわけには行かなかったけど、まあ、朝から風流な気分てのも何だし・・・。

 

お正月の連休明け。地面は雪景色、川は霧、上は曇り空。気温は0度。積雪量は2センチく
らいでたいした雪ではないけど、今までのように歩道の雪かきの心配をせずに高いところか
ら観賞できるのはうれしいな。そういう気分で見る雪景色はまるで水彩画のようでため息が
出るほどきれい。クィーンズパーク地区の家々の間に立っている樹木は、真っ白になってい
るのは広葉樹、色が濃いのは針葉樹かな。融けてしまわないうちにさっそくルーフデッキに
出て「雪遊び」・・・。

     

高さは20センチそこそこでスノーマン(雪だるま)と呼べる大きさじゃないから、「スノーベイ
ビー」かな。つぶらな瞳はブルーベリー、ふっくらした唇はフクシャの落ち葉で、頭にアレカ
ヤシの枯れた葉をちょこっと飾って、うん、なかなかかわいい雪だるまじゃないの。もっとも、
午後には気温が上がって目も当てられないくらいにへたれてしまったけど、束の間であって
もちょっぴり童心に返った気分で楽しかった。新しい雪には何となく子供時代へのノスタル
ジアをかき立てるものがある。寒さは厳しいけどあまり雪が降らないところで育ったワタシ。
水たまりに張った氷の模様もおもしろいけど、やっぱり雪の方が遊べて楽しい。

固定資産税査定の基準になる不動産評価額の新居に移って初めての通知書が来て、去
年の7月1日時点での評価額は前年度比で12%アップ。バンクーバー市内の戸建ては2
5%前後の上昇率で、あまり環境の良くない地区の小さなボロ家でも1億円を超えているら
しい。何だか雪だるま式に値上がりしているという感じだけど、これは6ヵ月も前の価額で、
現実の相場はさらに大幅に値上がりしているそうだから、我が家の価値も買値を超えてい
る公算が大きいかな。ちなみに、州内で最高の評価額がついたのはヨガウェアブランドの
Lululemonの創業者の邸宅で、何と63億円!雪だるまもこんだけ大きくなると・・・。

年金が増えるけど物価も上がる

2016年01月03日 | 日々の風の吹くまま
お正月三が日の3日目。元旦が金曜日だったので三連休の最終日。このホリデイシーズン
は現役の人たちにとっては暦のめぐり合わせが絶好だったな。クリスマスの四連休に続い
て3日おいてお正月の三連休。道路も橋もいたって静かなもんだった。あしたの月曜日は日
本的に言うなら「仕事始め」で、渋滞にのろのろ運転の毎日が始まるんだろうな。まだ濃霧
注意報発令中だけど、南の方からどんどん雲が広がって来て、天気が変わる予兆。今日は
昼の長さが8時間18分42秒で、きのうよりも1分9秒、冬至に比べると7分42秒も長い。明
日は今日よりも1分14秒、あさっては明日よりも1分20秒長くなる。ああ、春遠からじ・・・。

今日はきのうやり残した1週間分のごみ捨て以外は2人揃ってだらだら。有機ごみは貯める
容器をバルコニーに出してあったので、凍ってカチカチ。入れて行ったビニール袋から容器
に振り落としたら、ゴトッ。回収日と元旦と重なったのでいつもより容器の数が多かったけど、
かなり一杯。ごみルームの外にある段ボールの大きなコンテナは蓋の上にクリスマスプレ
ゼントの空き箱らしいカラフルなものが堆く積み上げられていて、みんな何をもらったのかな
あと、つい野次馬根性・・・。

今年から中間所得層の所得税が減税されるけど、各州では医療保険料や電気料金などの
公共料金の値上げラッシュなもので、結局はめでたさも何とやらの新年かな。カナダドル安
になったおかげで食料品を含む生活物資が値上がりしていて、特に冬場は80%以上を輸
入に依存せざるを得ない生鮮野菜は大幅な値上がり。野菜担当のカレシは「地物まで高く
なっているのはけしからん」。まあ、寒波のせいで温室の暖房費が嵩んでいるんだろうけど、
その燃料もガソリンもアメリカドルで決済されるから、原油安になってもさっぱり値下がりし
ない。原油安で景気が悪くなる一方でカナダドル安で逆に物価高になるのか?はて、似た
ような状況がどっかにあったような・・・。

そんな中で年金はインフレ調整の結果支給額がCPPが1.2%、OASは0.1%上がるん
だそうで、私たちの場合は2人で月に2600円くらいの増加。もちろんありがたくもらっちゃう
けど、う~ん、ここんところは「2016年は1.5割現役」プランを棚上げってことにして、アメ
リカドル払いのお客に営業をかけてちょいと稼がせてもらおうかな。まだ1年の計を立てて
なかったし・・・。

極楽とんぼ式なんちゃっておせち

2016年01月02日 | 日々の風の吹くまま
2016年2日目。外は明るいけどものすごい霧。濃霧注意報発令中。なぜか寝つきが悪く
て、眠りが浅くて、深い眠りに落ちたのは5時過ぎ。それなのに8時にはカレシに起こされて
頭がむにゃむにゃ。眠いなあ。もしかしてご馳走の食べ過ぎかな。朝食が済んだら、まずは
Market Crossingへ。車もトラックもクリスマス前に走らせたきりだったので、エンジンがか
かるかどうか心配だったけど、エコーは一発でかかった。地下2階の駐車場は寒くないから
だろうな。旧居では路駐だったから、マイナスの気温が10日も続たらバッテリが上がってし
まっていたもんだけど。

今日は土曜日なので、ランチの後で「初」掃除。掃き掃除とモップがけでひと汗かいてさっぱ
りした気分。もっとも、新年には何でも「初何とか」と特別視する風習のないところだから、気
分的には「いつもの」土曜日のまじめ掃除。そういえば、大みそかだから「年末大掃除」をし
なければならないという習慣もないな。年中行事や輸入イベントのあれこれでいちいち「。」
をつけたがるのは節句の観念に基づく日本の生活文化なんだろうな。まあ、どこの文化に
も「○○だから○○しなければ」という決まりはあるもんだけど、強迫観念的なところがあっ
たりしてストレスになるんじゃないかな。

FBに友だち(とその友だち)がアップするお節料理。外国に住んでいても伝統的な純日本
風お節を作ってしまえる人もいるからすごい。でも、ワタシが覚えている母のおせち料理と
はずいぶん違うなあという印象で、食べたことのないものもあるような気がする。ワタシの記
憶が遠くなって薄れてしまったのかもしれないけど・・・。

     

きのう朝から1日かけてぼちぼちと作った我が家の「元旦の祝い膳」。何塗りか忘れたけど
3段の重箱の一番下にロブスターの柚子蒸しとあわびの酒蒸しと友だちから差し入れの
「鮎巻き」。上2段はそれぞれ紅白のウズラの卵、紅白のかまぼこ、筍とごぼうとにんじんの
煮しめ、ごぼうとインゲンとにんじんの卵焼き、差し入れのアサリの甘辛煮。ご飯は煮しめと
一緒に煮た四角い油揚げでカニとえびのいなり寿司風とサケとイクラの寿司に、差し入れ
の吸い物を添えて、お酒は桃川がオレゴン州で作っているにごり酒。思いっきり「何ちゃって
お節」だけど、その場で思いつきながら作るもので、毎年少しずつ違うのが極楽とんぼ流と
いったところ・・・。