

予想に反してその空は晴れ渡って。
こちらは、今日も冬日和です。
それはそうと。
今朝ほど日の出の様子をつぶさに
観察した事はありません。
勿論、起床時の空は真っ暗。
遠くに高速道のオレンジの灯り・・。
それに、マンションの常夜灯が、
輝いているのも見えます。
東南の(大分移動して来ました)空が仄白くなり、明るさが増して・・。
一時、靄(もや)がかかったようにも見えたのですが、やがて晴れ、
いよいよ太陽の出番。目印は、あのこんもりした木の上。
俄かに黄色くなり、光輝きながら・・太陽の登場です。
それは、ドクドクと波打つ、生命の鼓動のようにも感じられます。

さて、やっとの事で、今月27日(土)放送の、NHKテレビ番組、
『ターシャからの伝言~夢を生きた絵本作家最期の日々』 を見る事が出来ました。
彼女は今年6月、92歳でお亡くなりになられました。(以前の記事は、


今回の放送も、多分再放送だと思います。
題名の通り、生涯を 「夢」 に生きた方であり、以前にも申しましたが、
考え方や心情が、アンを彷彿させます。しかも実在の方・・と、来ています。
そんな彼女の生き方、いいえ、生きざまは、私にとって、憧れの存在でもありました。
そして、彼女が発する、珠玉の言葉の数々・・。その一つ、一つが、胸を打つのです。
「人生は、短いのよ。楽しまなくちゃ。
ただし、焦って結果を求めないことよ。」
「どんなに忙しくても、1杯のお茶を ゆっくり 味わう。
それが人生を楽しむ秘訣。」
こんな風に・・彼女の言葉は、続きます。~となれば、私もお茶を・・。
「こんな事なら、お手のものよ・・」 と、言わんばかりに・・
今日も・・私は、その準備には余念がありません。
それにしても、この忙しい最中? に、お茶でもないでしょうに。
冗談はさておき、彼女の一つ一つ、語りかける言葉が、優しく心に沁みます。
そうそう、彼女の手作りは、つとに有名ですね。
実は彼女を育てた乳母は、彼女と映画に行った折、隣で編み物をしていたそうです。
映画館と言えば、暗闇。どうして、そんな暗い所で編み物が出来るのか・・
子供心にも不思議で仕方がなかったようです。
何と、その彼女は感覚と感触で編んでいたとか・・。
料理もそうですが、ターシャにとって、この乳母の存在は、
大きかったようです。ターシャは言います。
「私には、二人の母親がいる。生みの母には絵の才能と、手ほどきを。
育ての母には、料理と手作りの楽しさを習ったの。」 と。
その手作りの 「贈り物」 に関しての言葉も奮っています。
「相手の事を思って、手を動かす時間も大切な贈り物。
優しい気持ちで過ごす時間は、自分にとっても贈り物になるのよ。」
確かに 「手作り」 には、こんな 「心」 も、込められていますものね。
人にプレゼントをする時には、精一杯贈る人の事を考え、その人のために心を込めて作る・・。
手作りは、もう、その過程から贈る相手と自分、2人分の幸せ作りが始まっているのですね。
彼女の事については、まだまだ書き足りない事が沢山です。
これからも折に触れ、彼女の言葉と共に、添えて行きたいと思っています。最後に。
「多くの人が世の中を憂えているけれど、実は美しいものが
一杯あるのよ。それを楽しまないなんて、馬鹿げているわ。
私は精一杯、楽しんでいるの。一瞬、一瞬を・・」。
「最近の人は待つ事が嫌いよね。
待つ事が苦痛でなくなれば、人生上手く行くようになるのよ。
ちょっと辛抱していれば、大抵の事は解決するし、焦らない事ね・・・」
特に、最後の言葉は、耳が痛いです。世の中、上手く行かないと、すぐに・・
政治が悪い、社会が悪い・・。そんなに早く結果を求めても、仕方ありませんわね。
人間、寛容な心も必要だと思います。
幸い、待つ事に関して私は、大丈夫です。全然、苦痛ではありません。
「待つ時間が 長く厳しいほど、喜びは大きく育つ」