【花瓶に活けて】
・・・「気持ちのいい、親しみ深い、 良い匂い のする風ね」 とアンはエリザベスよりも 自分に話しかけるように言った。 「地中海沿岸を吹く西北の風に ミストラル という名が付いているのよ。 その名から想像すると、今吹いている こんな風ではないかと考えたものだわ。 地中海沿岸の風だというと、 そんなように聞こえるのですものね。 ところが、それは荒い、 不愉快な風だと分かった時、 どんなにがっかりしたか知れないわ!」 【「アンの幸福」 第3年目11.】 |
今日も晴れの天気で明けました。
ただ、昨日より風は相当強い気がします。
庭の木々や葉っぱが大きく揺れて。しかも湿気を含んだ風。
当然の如く気温も30度を越え随分、蒸し暑くなっています。
これも台風の影響でしょうね、きっと。
それにしても今日の風。
引用文のように気持ちの良い、しかも良い香りであれば・・
と、ついつい想像してしまいます。どんなに素敵でしょう。
昨日も午後から雨が降りましたが、今日も先程、パラパラと。
尤も、ほんの僅かな時間で上がり、今ではもう青空に。
その空は、【青い陶器】 のように澄んでいます。
その空には白い雲がポカン、ポカン。
じっと見ていますと・・様々な物に姿を変え、
見ているだけで飽きません。
さてこの季節、庭では小さな花、ハーブの花が満開です。
ステビア、セージ、ローズマリー等など・・。
そうそうハーブではありませんが、露草も。
露草は初夏のイメージがありますが、我家では今が盛り。
随分、背丈も伸びて。(セージと同じ高さ)
風に揺れるその姿は蝶が舞っているようで、なかなか風情があります。
でも又々、蝶・・? そう 「青い蝶」 なんて、通り一遍ですね。
(「蝶」 は使い古している事ですし)
今度は 「青い踊り子」 とでも呼びましょうか・・。
その踊り子達は、夜には虫の演奏をバックに舞踏会なのでしょうね。
やがて 「夢見る公爵夫人」 や 「白い貴婦人」 も登場して来て。勿論、会の主役。
それにしても庭には 「想像の余地」、満載ですね。