こんな秋らしい空で
明けました。
今日も秋晴れ。
カラッとした天気です。
昨夜などは窓を開けて
いると思わず寒さを覚える程。
ここに来て、やっと
秋らしくなった気がします。
さて、一昨日に引き続き、
私は古色蒼然たる部屋に直行。題して 「昭和の部屋」。
いつもの手回しの蓄音器にラヂオは勿論の事、
今日は昭和の匂いプンプンの黒電話も仲間入りです。
(カップは「益子焼」)
「ジー、ジー・・」 ゆっくり回るダイヤルと、その余韻。
時間も殊の外、ゆっくり流れます・・。~なんて。
それと言いますのも・・大層、時間がかかりましたが、
松本清張作 「昭和史発掘2」 読了。勿論、音読です。
もう随分長い事、私はこの音読に魅了されています。
魅力は、何より本の内容が頭にしっかり刻まれる事。
以前でしたら、中断すれば内容をしばしば忘れてしまい、
又、最初から・・という事もあったものです。それがなくなりました。
おまけに出来るだけ読み間違いをしない・・事に徹する事で、
不得意分野のジャンルの本も難なく読めるようになった事でしょうか・・。
話が逸(そ)れました。
この 「昭和史発掘2」 は、「芥川龍之介の死」、
「北原二等卒の直訴」 「3.15共産党検挙」 の3部作から成っています。
この中で最初に興味を持ったのは、「芥川龍之介の死」。
ただ氏は芥川龍之介の死を昭和史の一駒として捉えたのであって、
彼の死の新発見があった訳ではありません。
「北原二等卒の直訴」 は、の事が、
「3.15共産党検挙」 は文字通り、
共産党の成り立ちから、それこそ詳細に描かれています。
折しも今回の尖閣問題など、中国の一党独裁の
共産党という組織を知る上でも少しは役に立ったかと。
「いつの世でも支配階級にとっては、
下からの団結が恐ろしいのである」
~とは 「北原二等卒の直訴」 から。成程、今の中国を見ているようですね。
ところで共産党の新聞、「赤旗」。
その第1号は昭和3年2月1日発行なのですね。
当時は危険思想とされ、弾圧が厳しくなり、
あの満州事変へと変化して行く状況下での3.15検挙。
(満州事変の詳細は第3巻)興味津々の昭和史が続きます。