


「私も芥子は好きですよ。 長持ちはしませんけどね」 「一日しか生きていませんものね。 でも、何て、堂々と、 何て豪華に生きる事でしょう。 その方がほとんど永久に長持ちする強張った、 嫌な 百日草 よりよくありません? 炉辺荘には百日草は一本もないんですよ。 あたしたちと仲良しでない花と言えば あれだけなんです」 【「炉辺荘のアン」 第16章】 |

梅雨明け第一日目は、真珠色の空で明けました。
しかしながら、「朝曇りは晴れ」 と言われるように、
その後、太陽も顔を出し・・。(因みに夕曇りは雨)
今日は昨日までと違って少々、蒸し暑いかも知れません。
尤も、朝からゆうに30度を越していた昨年の夏を思う時、
これでも今年は余計に涼しく感じます。


さて、冒頭の写真。
もう一つの七変化の花、「ランタナ」 です。
(黄色→オレンジ→ピンクと花色が変化)
一応、(庭に植えていますので)写真に撮りましたが、
実は私にとって、あまり好きな花という訳ではありません。
どちらかと言えば苦手な花。
所謂、ランタナは私の中の 「百日草」 であり、
ハイビスカスは、「芥子(ケシ)」 という事になるでしょうか。
花期が長い事もそうですし(6月~11月頃まで)、
強張(こわば)った花にも共通点がありますね。
申すまでもなくハイビスカスは、
典型的な一日花ですものね。
とは言え、このランタナは江戸時代に日本に渡来した、
帰化植物なんだそうですね。ごく最近の花・・
と勝手に思っていましたから、ちょっと意外。
そうそう、ランタナの実。これは猛毒なのだそうですね。
おまけに生命力(繁殖力)の強さ。
生命力が強いのは長所でもあるのですが、
インドネシアやオーストラリアでは駆除の対象植物とか。
我が国も例に洩れず、(雑草化している事もあって)
外来植物法によって要注意指定を受けている植物なのだそうです。
この小さな可愛い花が・・
と思ってしまいますが、以前の昼顔しかり。
それこそ、ランタナには全く罪はありませんが、
生命力(繁殖力)が強いというのも考えものですね。